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バッハ・コレギウム・ジャパン(Bach Fest 5)  [コンサートの記憶]

カンタータ・リング4
    ~聖トーマス教会~6月9日(土)17:30開演


バッハ・コレギウム・ジャパン
指揮:鈴木 雅明
ソリスト:H.モリソン、R.ブレイズ、櫻田 亮、D.ヴェルナー

(プログラム)
J.S.バッハ:Wie schön leuchtet der Morgenstern「暁の星のいと美しきかな」BWV1
     :Himmelskönig, sei willkommen「天の王よ、よくぞ来ませり」BWV182 
J.Gallus :Alleluja,In resurrectione tua
J.S.バッハ:Der Himmel lacht, die Erde jubilieret「天は笑い、地は歓呼す」BWV31
     :Bleib bei uns, denn es will Abend werden「われらと共に留まりたまえ」BWV6







最初の合唱曲から心を掴まれる!
この優美な歌声はどうだ。


管楽器の豊かでクリアな音色。
合唱の繊細かつ大胆な音楽表現。


1階からは奏者が殆ど見えないけれど、音を聴くと顔が浮かぶ。
この場で聴ける幸せ。
夢のような時間。。

この音楽祭に来るまで、カンタータのナマを聴いたのはBCJの公演だけだった。
ここへ来て、立て続けに他の団体の演奏を聴いたので、
BCJの音色がとても懐かしく感じられる。

トーマス教会の正面入り口から入ると、縦長の広い礼拝堂だ。
真っ直ぐ歩いていくとJ.S.バッハのお墓。
そこまで行って振り返ると入り口の上にバルコニーが見える。
奏者はそこで演奏するため、1階からは姿が殆ど見えない。
しかも椅子が奏者の反対を向いている!
コンサートホールで聴くのに慣れているので、とても戸惑う。



鈴木雅明氏の渾身の指揮
寺神戸(てらかど)さんがビオラを持ち替え、
ビオラ・ダ・スパッラ(肩に掛けて弾く小型のチェロ)を弾いている様子、
ベーレンさんのすばらしいリコーダー、
三ノ宮さんが楽器を次々に持ち替えている(オーボエダカッチャ・オーボエダモーレ・オーボエ)のは
しっかり見届けた。



ところで 姿は見えなくても超クリアに聴こえる通奏低音!!

コントラバスとチェロ、そしてオルガンの左手がシンクロして音楽全体を導いていく。
これはもう、今回私が聴いた中でピカイチ!
ああ、いつもこんなにクオリティの高い演奏を聴いていたんだなぁ、と嬉しくなる。

そして優人さんの右手が弾くポジティブオルガンがとても良く聴こえてきて、
小躍りしそうになる。
レチタティーボに寄り添い、引き立て、時には主張する端正な即興。
これをずっと聴き続けていられるなんて!

BCJの演奏に懐かしさを抱いたのは、慣れ親しんだアーティキレーションかもしれない。
声楽はもちろん、器楽もまた、言葉の抑揚が音楽となっていく。

聖書が朗読され、カンタータが演奏される。
バッハが信仰とともに演奏したように。
その時と同じ響きが聖堂に響く。

バランスのとれた美しい合唱が
私の心を満たす。。



9日BCJ2.jpg


満場、総立ちの喝采!!




















さて
本番が終わって間もないのに、BCJは次のリハーサルを始めた。
私は翌日、この街を離れるので聴けないプログラム。
リハーサルを聴けるとは、なんという幸運。

聖堂に先程の熱気のかけらが ほのかに漂っている。

マエストロは時おり音楽を止めて指示を伝えている。
少しリラックスした 皆の笑い声。。


開け放たれた教会の扉から、ふいに風が吹き込んできた。

思わず立ち上がり、外へ出ると 雨粒が落ちてくる。
私は駆け出す。

走ってホテルに着いたとたんに 雷!
夕立だ。

熱い熱い数日をいたわるように
雨は夜半まで降り続けた。。































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カンタータ礼拝(Bach Fest 4)    [コンサートの記憶]

カンタータ・リング3(Motette)
            ~聖トーマス教会

ゲヴァントハウス管弦楽団&聖トーマス教会合唱団
(指揮)G.シュヴァルツ

(プログラム)
J.S.バッハ:Kyrie,Gott Vater in Ewigkeit BWV669
O.Lassi:Confitemini Domino
J.S.バッハ:Sehet,Wir gehn hinauf gen Jerusalem 見よ、われらエルサレムにのぼる BWV159
 :Herr Jesu Christ,wahr' Mensch und Gott 主イエス・キリスト、まことの人にして神よBWV127


パイプオルガンの演奏
牧師の説教
聖書朗読と続く礼拝の中で
J.S.バッハのカンタータが本来の形で演奏される。

聴衆が全員で歌った讃美歌が
大きな教会に地響きを起こす!

少年合唱団の透明な歌声に
世の俗が洗い流される。



9日カンタータ礼拝 - コピー (2).jpg






























































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アムステルダム・バロックオーケストラ(Bach Fest 3)   [コンサートの記憶]

カンタータ・リング2
           ~聖ト―マス教会~6月9日(土)12:00開演

アムステルダム・バロックオーケストラ
指揮:T.コープマン
ソリスト:M.エンゲルチェス(CT)
     T.Lichdi(Tn)
K.メルテンス(Bs)
J.S.バッハ:Jesus schläft, was soll ich hoffen?「イエス眠りたまえば、われ何に頼るべき」BWV81
O.Lasso :Levavi oclos meos     
J.S.バッハ: Sie werden aus Saba alle kommen 「彼らはみなシバより来らん」BWV65
H.Praetorius:Surge illuminaare Jerusalem
J.S.バッハ: Ich habe genug 「われは満ち足れり」BWV82
 :Liebster Immanuel, Herzog der Frommen「愛するイマヌエル、 信仰厚き者の将軍よ」BWV123



9日2コープマン2.JPG




トン・コープマンのチェンバロ弾き振りは
いつもながらの明るく沸き立つような音楽づくり。

しかし派手な印象はあるけれど、実はテキストにとても忠実で堅固。

ソリストも合唱団も言葉を大切に歌いあげていく。
大きな身振りで指揮をしたコープマン、
満面の笑顔で喝采に応え、まさかのアンコールを!


9日1コープマン.JPG





しかし、ソプラノ・ソロがない曲ばかりというのは何故なのでしょう〜?



9日3コープマン3.JPG






終演後、次の公演のために並んでいたら
ご機嫌なコープマンさんが出て来てサインをして下さいました!























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イングリッシュ・バロック・ソロイスツ(Bach Fest 2)  [コンサートの記憶]

カンタータ・リング1 
      ~聖ニコライ教会~6月8日(金)20:00開演

イングリッシュ・バロック・ソロイスツ&モンテヴェルディ合唱団
指揮:J.E.ガーディナー

(プログラム)
J.S.バッハ :カンタータ「目覚めよ、祈れ、祈れ、目覚めよ」 BWV70a
J.Gallus :Jerusalem,gaude gaudio magno
J.S.バッハ :カンタータ「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」BWV61
     :カンタータ「喜びて舞い上がれ」BWV36
H.Schutz :Ach Herr,di Schopfer aller Ding,SWN450     
J.S.バッハ :カンタータ「笑いは、われらの口に満ち」 BWV110


なんと達者な奏者達だろう!!

声楽も器楽も、ひとりひとりの
ものすごいクオリティの高さ!

それぞれのパートが確かな技術と集中力で発した音たちは
見るまに触手をのばしていく
その方向を定め、見事に操っていく指揮のガーデナー、恐るべし!

駿馬の集団を軽々と御し造り上げる、確信に満ちた音楽に
ただただ酔いしれる。。





8日ガーデナー - コピー.JPG



いよいよ「カンタータ・リング」の幕開け!

今年のBach Fest(バッハ音楽祭)は最初の3日間で集中的にカンタータが演奏される。
公演のプログラムは、カンタータが本来演奏された日付が近いものでまとめられ、
次々に演奏されていく。
ワーグナーのリングのように。

この全体のプログラムを決定したのが、ガーデナー。
彼がバッハ音楽祭の音楽監督になった事で
人気と実力を兼ね備えた、沢山のアーティストを招聘出来たという。



トーマス教会もそうだったが、ここニコライ教会も
太い柱のおかげで演奏者が良く見えない!
コンサートホールで聴く事に慣れている私達には、かなりのストレスw
(何やらカッコイイ、オーボエ奏者や
BCJ日本公演の時に時々ソロを歌う、ソプラノのハナ・ブラシコヴァさんのお姿がが・・)

しかも、発表されていたプログラムから曲順が変更になったので
(ドイツ語でアナウンスがあったのかどうかも不明・汗)
題名を確認するのに手間取ってしまった。

そんなことを差し引いても
この演奏会の素晴らしさは、末永く心に残ることだろう。

























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オープニングコンサート(Bach Fest 1)  [コンサートの記憶]

★オープニングコンサート★
        〜聖ト―マス教会~6月8日(金)17:00開演

ゲヴァントハウス管弦楽団&聖トーマス合唱団
指揮:G.シュヴァルツ
ソリスト:G.ゼーマン、S.カーレほか

(プログラム)
J.S.バッハ:トッカータとフーガ ニ短調 BWV565
J.H.シャイン:Herr Gott,dich loben wir(Te Deum laudamus) 他

H.シュッツ:Seling sind die Toten SWV319 他
J.S.バッハ:ミサ曲 ヘ長調 BWV233
メンデルスゾーン:Verleih uns Frieden gnadiglich 主よ、この時代に MWV A 11


8日オープニング1 - コピー.JPG




ドイツのライプツィヒ。
6月なのに真夏のような暑さの夕刻。
聖トーマス教会は満員の聴衆で文字どおり熱気にあふれていた。

カン!

と短く鐘が鳴り、ざわめきが一気に静まる。
すぐにパイプオルガンの演奏がスタート。
今日から2週間続く「Bach Fest(バッハ音楽祭)」の開幕だ!

大きな教会の建物をゆるがす重厚なオルガンの響き。
これはまさに神の国から降り注いできた音楽!



うって変わって、静かで透明な音楽が始まる。
シャインはJ.S.バッハより100年前に生まれた作曲家。
ルネサンスの香りがするけれど
そこには、確かなバッハへの道筋が聴こえる。

1曲目は奏者が4箇所に別れての演奏。
広い教会の空間をピュアな旋律が呼び交わす。
オリジナルの管楽器と少年合唱団の澄んだ歌声は
まるで古(いにしえ)の時代にタイムスリップしたかのよう!




そして、J.S.バッハのミサ曲が
これから始まるバッハ音楽祭のオープニングにふさわしく
生き生きと演奏される。


最後にメンデルスゾーンの合唱曲。
平和への祈りを込めた歌詞が
柔らかな旋律と暖かいハーモニーとともに歌われる。


  主よ、この時代に 平和をください。
 われらをまもるもの、主の他にはない。
 主は、神であるから


8日オープニング2 - コピー.JPG





会場には鈴木雅明氏そして優人さんの姿も!
お二人ともスタンディングオベーションされてましたよ!




















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春に寄す         [コンサートの記憶]

上野 de クラシック vol.15

居福 健太郎(ピアノ)
            ~東京文化会館 小ホール



(プログラム)
モーツァルト:デュポールの主題による9つの変奏曲 二長調 K.573
シェーンベルク:6つのピアノ小品 op.19
シューマン:ピアノソナタ第1番 op.11

(アンコール)
グリーグ:春に寄す









なんて愛らしい音だろう!

クラヴィコードを思い起こさせるような弱音が
それは見事にコントロールされ
繊細で優美な変奏曲が展開していく。

どんなに快速なヴァリエーションでも
決して弾き飛ばすことはなく
音の粒立ちのひとつひとつに意味があることが
はっきりと伝わってくる。




1曲目を弾き終えるとマイクを持って話し始めた居福さん。
この曲が作曲されたエピソードを楽しく語ってくれました。

晩年、貧困にあえいでいたモーツァルトが
当時有名だったチェリストのデュポールに
「ゴマをするために」かいたもの。
その見返りは全くなかったそうですが(かわいそうに!)
モーツァルトは即興で演奏したということで、さすが天才です~。
そういえば
居福さんの演奏は、まさに即興演奏を聴いているようでした!





そして次のシェーンベルクの作品の解説。
「無調」を確立する以前のものですが、やはり難解。
でも
「あっという間に終わってしまう線香花火のような曲です」
なんてお話しを聞くと、曲への興味もわきますね。

演奏は、モーツァルトの時と全く違う音色!
一音一音が無駄なく研ぎ澄まされ
確固とした意思が伝わってくる。





そして、最後のシューマンのソナタの解説。
居福さんがとても好きな作品で
シューマンが
妻となるクララへの愛をたっぷり注いだ曲。
初演当時の批評が芳しくなかったのは
あまりにも沢山の要素を盛り込みすぎているためだとか。
でも、と居福さん。
「やりすぎくらいの方が、断然良い!」www

そして、この曲は三声になるところが多く、
上声はクララ、真ん中はロベルト(シューマン自身)
そしてバスはクララの父(二人の結婚を反対し続けた)ヴィーク。
バスがきっかけで和声が変わり
物語が変化していく、というのです。




さあ、演奏がはじまる。

情熱的でエネルギッシュな1楽章!
まるでシューマンの思いが
居福さんを通して語られているかのよう。

緩徐楽章は優しくやわらかな色彩。
愛するクララへの思いにあふれている。

そしてリズミックに飛翔する3楽章。
音符たちは居福さんに操られて
それはそれは楽しげに踊る!

毅然とした終楽章はまさに圧巻。
和音の連続はどこまでも軽やか。
のびやかなフレーズ感は
物語の幸福な結末を予感させる。。

まさに大曲なのに、
あっという間に終わってしまった(ブラボー!








さあ、アンコールはグリーグ。
「どんなに人生つらいことがあっても、必ず春がくる」
という言葉を添えて「春に寄す」が奏されました。


北欧の雪解け、そして木々の芽吹きを思わせるような
光に溢れたピアノでした。。





'18May居福健太郎.jpg







前回も書きましたが、私が居福健太郎さんを知ったのは
TVで五嶋龍くんの伴奏をした時のこと。
とてもノリの良い演奏だったので、リサイタルを心待ちにしていました。

卓越した演奏技術と冷静な判断力を持ち
作品に自身の思いを落とし込んで、それを表現できる!
いやホントにすばらしい演奏会でした。(お話しもお上手だし♬

さらに これが
休憩なしの1時間のコンサートだったというのが
これまた素晴らしいではないですか?
(リサイタルが2時間って、ちょっと長い!と思うのでした。)






























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祝祭のカンタータ      [コンサートの記憶]

バッハ・コレギウム・ジャパン 第128回定期演奏会
           ~オペラシティコンサートホール

指揮:鈴木 雅明

ソプラノ: ジョアン・ラン
アルト: ダミアン・ギョン
テノール: 櫻田 亮
バス: 加耒 徹

オルガン独奏*:鈴木優人

合唱・管弦楽:バッハ・コレギウム・ジャパン

( プログラム)
[パイプオルガン独奏]
J.S.バッハ:プレリュードとフーガ ハ長調 BWV531*

[カンタータ]
J.S.バッハ:天の王よ、ようこそ  BWV 182(ライプツィヒ第2稿) 

ヤコブス・ガルス:モテット「アレルヤ。キリストよ、御身の復活に」
マルティン・ロート:モテット「主なる神にわれら絶え間なく喜び歌わん」
J.S.バッハ:天は笑い、地は歓呼せん  BWV 31(ライプツィヒ稿)
J.S.バッハ:響け、歌よ、高らかに BWV 172(ライプツィヒ稿)







張りのあるソプラノが
光の輪を描くように響きわたる

遠い昔に書かれた聖書の言葉が
優しく うったえるように
強く 抱きしめるように歌われる

それは
歌い手の人生そのもの。。







この日の白眉は
ソプラノのジョアン・ランさん!
合唱のひとりとして歌っている時は声部の中に溶け込んでいたのに
レチタティーヴォを歌うためにステージの中央に進み出るうちに
みるみるオーラをまとい、輝くようなソロ歌手に変身!
本当にすばらしい歌を聴かせてくれました。
歌詞はドイツ語でも、とても表情豊かな演奏なので
心に訴えかけてくるのです。
もう、ドキドキが止まりません!

そして、忘れちゃいけない、ソプラノのオブリガート。
それは三宮正満さんのオーボエです。
まことに艶やかなデュエットにほれぼれ。。









'18MayBCJ.jpg


演奏会は優人さんのパイプオルガン独奏で始まりました!
超絶な脚鍵盤が鳴らされ、前奏曲は祝祭感いっぱいのファンファーレ。
続いて、明るくきびきびとしたフーガ。
頭(こうべ)を上げて 毅然と歩んでいくような
まさに演奏者そのもののようなオープニング。


さて、BCJはライプツィヒ・バッハ音楽祭に出演するので
この日はその記念の演奏会です。
と言っても、現地での演奏はこの日のプログラムのうち2曲(BWV182と31)のみ。
どちらもカンタータです。

バッハ音楽祭は2週間にわたって開催されますが
今年は そのうちの2日間が「カンタータ・チクルス」。
数多くのカンタータが演奏されます。
BCJは2回の演奏会で7曲を演奏します。
ならば、この日はその7曲をやれば良いのに!と思うわけですが
演奏会のプログラミングには拘りがあるのでしょう~。




最初に演奏された BWV182「天の王よ、ようこそ」は
アルト独唱に寄り添うリコーダーにくぎ付けでした♡
しなやかで爽快な演奏は
無垢でいて大胆(すてき!
奏者はアンドレアス・ベーレンさん。
BCJと、そして優人さんと何度も共演していますが
ジャズ・サックス奏者でもあるのです。すごいなあ。。





後半は2曲のモテットから。
どちらもバッハの作品ではなく、合唱はラテン語の歌詞です。
ライプツィヒにある聖トーマス教会の合唱団は
礼拝での演奏の他にお葬式などの行事でも歌っています。
その時に使われている合唱曲集は、教会が始まってからずっと続いているもの。
演奏されたモテットは、その中に納められているのだそうです。

どちらも 生き生きと沸き立つような音楽で
変拍子のような箇所があったりして
いやあ、楽しかったっ!

モテットは合唱と通奏低音で演奏されますが
BCJの透明感のある合唱は、いつ聴いてもすばらしい。
力強くて、優しくて。
プロはこうでなくちゃ、のレベルを軽~く超えています。



さて その後、2曲のカンタータが演奏されたわけですが
優人さんは最初のパイプオルガン独奏から最後の曲まで
ずーーっと弾きっぱなし!
通奏低音、この日はポジティブ・オルガンでした。
通低のチェロ奏者のアルバート・ブリュッヘンさんは
故フランス・ブリュッヘン氏の甥御さんだそうです。(ちょっと似てるかも~
温かいけれど、くっきりと意思のある演奏は
まさに音楽の要を担っていました!


この通奏低音チーム(オルガン、チェロの他にもコントラバス、ファゴット)の演奏に乗って
テノールの 櫻田 亮さん、バスの 加耒 徹さんの
それぞれ のびやかで素晴らしいソロが歌われましたが
ライプチヒの聖トーマス教会では どんなふうに聴こえるのでしょう~?





そうそう、教会といえば
ドイツのパイプオルガンは教会によってピッチが違っています。
そのため、オーケストラは それぞれのオルガンに合わせて調弦するのです。

先週の鈴木雅明氏の解説で、私が??となった移調に関する疑問は
大したことじゃーなかったのですね!
所変わればピッチも変わるw

というわけで、バッハは最初ハ長調でかいたBWV172をニ長調に変えた。
でも、初演のワイマールは、もともと高いピッチなので
ライプチヒの低いピッチでは
全音高いニ長調に移調すれば、聞こえる音の高さは同じだったのです。

♬この事は当日のプログラム(有料)に書かれていますので、
ちゃんと知りたい方はお取り寄せくださいませ~♬



'18MayBCJ2.JPG































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中世の伝統歌          [コンサートの記憶]

アンサンブル・オブシディエンヌ
        ~東京国際フォーラムホールB5(ラ・フォルジュルネTOKYO2018)

Florence Jacquemart(笛、バグパイプ)
Helene Moreau(歌、サルタリー、打楽器)
Emmanuel Bonnardot(歌、中世フィドル、レベック、クルース、シトル/リーダー)
Pierre Bourhis(歌、ティンバヌム、打楽器)


(プログラム)
長い旅路のはじまり(ベリー地方のロンド)
新しい季節のはじめに(作者不詳の春の詩/13世紀)
<トリスタン>
ブルターニュのパルドン祭り(伝統歌)
トリスタンの嘆き(13世紀)
ああ、オリヴィエ・バスラン(バイユー写本)
<投獄・幽閉>
囚われた者は決して(”獅子心王”イングランド王リチャード1世)
オーストリアのある城に(グローガウ歌集/15世紀)
<修道院>
聖母に祈るためのバラード(フランソワ・ヴィヨン)
ロンドー形式のキリエ(作者不詳)
<死>
羊飼い(オック語の伝統歌)
この世の誰にでも訪れる死(作者不詳、コルトナ・ラウダ/12世紀)
<巡礼>
七つの喜び(モンセラートの朱い本)
脚が治癒したサラスの男(聖母マリアのカンティーガ集)*器楽
悲しい空(ベアルン地方の伝統歌)
歌え、ナイチンゲール(ベアルン地方のバスク語の歌)*器楽
処女なる聖母マリアを讃えよ(モンセラートの朱い本)
<十字軍>
パレスチナの歌(ヴァルター・フォン・デア・フォーゲルヴァイデ)
美しきヨランド(作者不詳の紡ぎ歌/13世紀)
私はエジプトから立ち去りたい(作者不詳/13世紀)

(アンコール)
声をそろえて歌わん(モンセラートの朱い本)
よき仲間との気晴らし(ヘンリー8世)





吟遊詩人たちが奏でる音楽は
はるか昔の 異国のものなのに

どこか懐かしく
幼い頃の記憶と重ね合わせて
優しい気持ちがよみがえる。。





フィドル、バグパイプ、笛に打楽器と
様々な中世楽器がステージに並ぶ。
それらを操りながら歌う4人。
プログラムは物語になっていて
まるで旅をしながら聴いているような展開に!

さまざまな珍しい楽器は
昔のタペストリーなどを参考に再現したものだとか。
その音色とともに中世の音楽にどっぷり浸れるって
こんなに楽しいことはない。



最後に「一緒に歌いましょう」と
「アヴェ・マリア」を唱和できて、もう感激です~♬






でも、CD買おうとしたら完売ですって!
そりゃそうよねー。
いやいや、こういう音楽はライブがいちばん。
と、強がってみましたが
やっぱりググってしまいましたw↓↓












そしてこちらは一緒に歌った「声をそろえて歌わん」(演奏者は違います)































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Gipsy Way          [コンサートの記憶]

パヴェル・シュポルツル&ジプシーウェイ
         ~東京国際フォーラム ホールB7(ラ・フォルジュルネTOKYO 2018)


ヴァイオリン:Pazel Sporcl
ヴィオラ:Zoltan Sandor
コントラバス:Jan Rigo
ツィンバロン:Thomas Vontsuzemu

(プログラム)
ブラームス:ハンガリー舞曲第5番
サラサーテ:ツィゴイネルワイ ゼン
ブーランジェ:わが祈り
シュポルツル:ヤノス・ビハリに捧ぐ、ジプシー・ファイヤー、
       トランシルヴァニア幻想曲、ナーネ・ ツォーハ
ババイ:カプリス・ツィガーヌ

(アンコール)
モンティ:チャルダッシュ




ダイナミックに
そして哀愁を込めて歌い上げるヴァイオリン!
ロマの音楽だけれど
確かな技術に支えられ
どんなパッセージもブレることはない

鉄壁のベースとヴィオラを鮮やかなツィンバロンが彩る
もちろん楽譜なし!
阿吽の呼吸の音楽はどこまでも自由自在。。




'18MayLFJジプシー2.jpg                            (写真はweb上からお借りしました)




青いヴァイオリンのパヴェル・シュポルツルは
ジュリアード音楽院でパールマンに師事したそうです。
美しい音は師匠ゆずりでしょうか?
もちろん、素晴らしい技量の持ち主です。
クラシックを完璧に弾ける人がロマ音楽に興味を持ち
ハンガリーの音楽家たちと一緒にやるようになる。
身体にしみ込んだ音楽ですから
楽譜など必要ないのでしょう。
ヴィオラのZoltan Sandorは
ずっと客席を凝視して演奏していたくらいです!

緩急の幅がモノ凄いのに ぴたっと合う!
「息が合う」という程度じゃない!
いや~、凄かった。

こういう演奏を聴くと
楽譜の意味を考えてしまうのでしたw



























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ロマンをめぐる物語 "躍動”          [コンサートの記憶]

とっておき アフタヌーン Vol. 7
            ~サントリーホール


指揮:鈴木優人
チェロ:宮田大
バリトン&ナビゲーター:加耒徹
日本フィルハーモニー交響楽団



(プログラム)
ヘンデル:「水上の音楽」HWV349より 第11曲、第12曲
     オペラ「セルセ」HWV40より「オンブラ・マイ・フ」
     「水上の音楽」HWV350より第13曲、第14曲、第15曲
チャイコフスキー:ロココ風の主題による変奏曲 イ長調 Op.33

ベートーヴェン:交響曲第7番 イ長調 Op.92


(チェリスト・アンコール)
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第1番BWV1007より プレリュード

(オーケストラ・アンコール)
ヘンデル:「水上の音楽」HWV 350 より 第5曲



'18Mayアフタヌーン1.jpg


はじめの曲は、なんと「古楽の楽しみ」のオープニング・テーマ!!
さすが優人さん、この番組の解説者のひとりだけあります。
バロック・ティンパニもチェンバロも加わっていて、まさしく古楽の世界ではありますが
ピッチも金管もモダンなのでヒジョ~~に華やかでありますw

弦楽奏者が立奏なのは、
イギリス国王ジョージ1世の船遊びの時に
船の上で演奏されたことの再現なのだそうです。
「テムズ川の風向きによっては譜面台が倒れそうになったり、大変だったのでは」
と優人さん。(すごい想像力w

そうそう、忘れちゃいけない。
この演奏会にはステキなナビゲーターがいるのです。
バリトンの加耒徹さん。
心地よい声で司会をして下さるのはホントに嬉しい。
しかもお話しが とっても上手!
でもね、歌が1曲だけというのはザンネンです~。

「オンブラ・マイ・フ」
バリトン・ヴォイスがホールの空気をさらりと変える。
木々の葉がやわらかくゆれて
そこに佇む人が見えてくる。。


再び「水上の音楽」の抜粋が演奏された後、
チェリストの宮田大さんが登場(拍手~
宮田さんもお話しが上手なんですねえ。

なんでもチャイコフスキーが作曲した変奏曲の順番を
「ぐちゃぐちゃに」入れ替えてしまった人がいたそうで
現在は入れ替えたまま演奏されているのだとか!
それにしても、宮田さんの「この日のイメージ」(演奏するたびに変わるそう)は
「恋人たちの駆け落ち」!!
オペラのように演奏したい、とのことですたw


チェロは雄弁で、ダイナミックで
ほんとうに表情豊か。
オケとのやりとりも自由自在で
まさにオペラを観ているようでした!

アンコールの無伴奏も
自身の言葉で語っているところが良かったなあ。



さあ、後半はオーケストラの編成が大きくなり
対向配置に。
いよいよ「ベト7」です!

優人さんの指揮は
どこまでも熱くて
そして爽快!
なんというドライブ感でしょう。
信じた音楽を
雄々しく突き進む!
圧巻のベートーヴェン!


演奏前に、ベト7がテーマ曲だった「のだめカンタービレ」の話題が出ていましたが
千秋センパイの名台詞
「さあ!楽しい音楽の時間です!」
まさに、これですよ。
ああ、すごかったなあ。。

そしてアンコールは
「古楽の楽しみ」のエンディングテーマ!

優人さんが放送の最後に言う
「みなさま、今日も良い いちにちを」

ほんとに、良い一日を
ありがとう!






'18Mayアフタヌーン2.jpg

        演奏後のイケメン3人組♡(この写真はweb上からお借りしました)





































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