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CHRISTMAS GARA        [コンサートの記憶]

サントリーホール クリスマス オルガンコンサート 2016

クリスマス・ガラ with バッハ・コレギウム・ジャパン



'16Dec BCJクリスマス4.jpg




(出演)
オルガン&ピアノ:鈴木優人
合唱:バッハ・コレギウム・ジャパン&指揮:鈴木雅明

トランペット:ルドルフ・レーリンツ
ヴァイオリン:若松夏美
三宮正満とショームバンド

ソプラノ:レイチェル・ニコルズ
カウンターテナー:クリント・ファン・デア・リンデ
テノール:ニコラス・パン
バリトン:加耒徹

(プログラム)
[第1部]
ダカン: 『オルガンのための新ノエル集』から
    2.Noel en Dialogue,Duo,Trio,sur le cornet de recit,
     les tierces du positif et la pedalle de flute
    3.Noel en lMusette, en Dialogue,et en Duo

J. S. バッハ/鈴木優人 編: 「まぶねのかたえに」BWV 469

ビーバー: ロザリオのソナタ第1番「受胎告知」
    Ⅰ.Praeludium Ⅱ.Aria allegro Ⅲ.Finale

トラディショナル/鈴木優人 編: 「もろびと声あげ」

イギリスの古いキャロル/鈴木優人 編:「まきびとひつじを」

ギルマン: 「ノエル第1巻」 op. 60 から
     Elevation No.2/Offertoire No.3



[第2部 その1]
歌手ソリストたちの饗宴! 世界各国のクリスマス・キャロル歌合戦
CAROLYMPIC 2016 with all soloist singers

スザート: 「ダンスリー」からパヴァーヌ「戦い」
安部正義: 「まぶねのなかに」
メルヴィン・トーメ&ロバート・ウェルズ:ザ・クリスマス・ソング
南アフリカのフォークソング:ボーランドの恋人
ガントレット: ダビデの村に

鈴木優人: ジングル・ベル2016


[第2部 その2]
バッハ・コレギウム・ジャパンのクリスマス・パジェント(2016 ver.)

トラディショナル/鈴木優人: 「ひさしくまちにし」
J. S. バッハ: パストラーレ ヘ長調 BWV 590
Ⅰ.Prelude Ⅱ.Allemande Ⅲ.Aria Ⅳ.Gigue
鈴木優人: キャロル・メドレー 2012
     町の片隅の飼葉桶のなかで~天なる神にはみさかえあれ~ディン・ドン・ほがらかに

[第2部 フィナーレ]
みんなで歌おう

グルーバー/鈴木優人編: 「きよしこの夜」




'16Dec BCJクリスマス1.JPG



サントリーホールに着くと、ロビーがクリスマスの装飾で彩られていました!
もう、期待が最高潮~☆

オープニングはトランペットのファンファーレ!
モダン楽器ですが、柔らかな音色で安定の演奏です♬

つづいて優人さんのパイプオルガン。
どこか寂しげな・・冬の冷たさを象徴するようなポリフォニー。

そして もう1曲
保続音の上に楽しげな変奏が次々にに繰り広げられる、軽やかな曲。

いつのまにか ステージにならんでいた合唱団。
優しい賛美歌がやわらかく歌われます。

再びパイプオルガン。
静かな前奏にいざなわれて ヴァイオリンの独奏です。
ビーバー作曲の「ロザリオのソナタ集」は16曲から成っていて
それぞれの曲の調弦が全て異なるそうです。
17世紀の独特の響きが心地よくホールに広がります。

また合唱団による賛美歌、そしてパイプオルガンと
開演から ひと続きのお話のように演奏された第1部。
最後に優人さんが弾く、力強く重厚な和音で締めくくられました。(拍手~!




第2部のはじまりは
三宮正満さんがショームバンド10名を率いて登場~♡♬
様々な木管楽器で高らかにファンファーレを演奏。
なんて華やかなことでしょう。
元気いっぱい!

あれれ
その中に優人さんがいる!
そして、ナント!バリトンの加耒徹さんも!
しかも二人とも、ちゃんとwアンサンブルをしているではありませんか(驚!
これは隠し芸以上でございますよ~。

優人さんは、この公演のプロデュースをし、編曲はもちろん台本も書いたそうで
しかも、ずっと演奏しっぱなし!
凄すぎです~~。


さて、バリトン藤井大輔さんの超絶お見事な司会で
「キャロリンピック」の始まりはじまり~。
前日に「メサイア」を歌ったソリスト4名による歌合戦、
各人の国を代表する賛美歌での対決です♬

まずは審査員の登場~。
審査委員長はマエストロ鈴木雅明さん。
そしてヴァイオリンの若松夏美さんとトランペットのルドルフ・レーリンツさん。
お二人は何故か楽器を携えていらっさいました。

日本代表の加耒さんは日本人が作曲した賛美歌を日本語で歌います。
あたたかな歌声がステキです。
伴奏は優人さんがポジティブオルガンで。

アメリカ代表のニコラス・パーーーーーン選手はジャジーなクリスマスソング。
優人さん、今度はピアノ!まあカッコイイこと♡

南アフリカ代表のカウンターテナー、クリント・ファン・リンデさんは
「夢路より」で良く知られたメロディーを南アフリカの言語で。
なんと、これも優人さんのピアノ伴奏です~。

最後はイギリスのディーバ、レイチェル・ニコルズさんが真っ赤なドレスで登場!
はじめはア・カペラでしたが、
1番を歌い終えたところで いきなりピアノを弾き始めて弾き歌いに!
そのキーがピッタリ合っていてスゴイ!!
それにオルガンが参加したと思ったら
後ろでギャラリーになっていた合唱団が立ち上がって歌い出しました~♬
豪華に盛り上がって、大喝采。


さて、3人の審査員が大げさなジェスチャーで
審査の混迷ぶりをアピールしています(上手すぎる~w

結果はニコルズさんの優勝~!
合唱団がイギリスの小旗を振って喜んでいますw


そして、ソリスト・合唱団・ショームバンドみんなで楽しくにぎやかなジングルベル!
審査員の皆さんも演奏に加わって、笑顔がはじけます~♬



                       (公演中の写真はweb上からお借りしました)
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2部の後半は、おなじみのクリスマス・パジェント。
イエスさまの降誕劇。
初めてのクリスマスの様子をお芝居にしたものです。

ここ数年、子供がする降誕劇と同じようにBCJの歌手が台詞も言ってましたが
今回は加耒さんがナレーターになり、全ての語りを担当しました。
すばらしいバリトン・ボイスでの語りは、本当に心地よいですねえ。

挿入して演奏される合唱、オルガン。
もう、極上のクリスマスです☆




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最後の演奏は「きよしこのよる」
今年も、ここで この曲が聴けた。
静かな感動が さざ波のように押し寄せる。。

音楽には人を幸せにさせてくれる力が
確かに あるのです。。

そして
客席のみなさんも一緒に歌いましょう、と誘われて
すべての人が あたたかな気持ちで 声を合わせたのでした。





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ホールの外では 美しいクリスタルのツリーが煌めいています。


BCJのクリスマス・コンサート、去年までは夜の公演でした。
それが今年は少し早く開演したので、たくさんのファミリーが来場していました。
こんなに素晴らしいプログラムを、クオリティの高い演奏で聴けるのは貴重です。
この日 ホールに来た子ども達はステキなプレゼントを受け取りましたね。
いつまでも色あせない、音楽のたからもの。。









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Christmas Gift       [コンサートの記憶]

クリスマスの贈り物 バロック音楽とともに
             ~読売大手町ホール

(出演)
加耒 徹(バリトン)
斎藤 秀範(ナチュラル・トランペット)
三宮 正満(バロック・オーボエ)
懸田 貴嗣(バロック・チェロ)
鈴木 優人(チェンバロ、オルガン)

(プログラム)
ビーバー:イントラーダ
ブクステフーデ:いかに美しき曙の明星
聖書朗読(ルカによる福音書2:1-7)
賛美歌 第96番:エッサイの根より
ヴィヴァルディ:チェロ・ソナタ第6番 変ロ長調
テレマン:オーボエ、ハープシコート、通奏低音のためのトリオ第12番 変ホ長調
鈴木優人:「いざ来たりませ、異邦人の救い主」による7声のコントラプンクトゥス
聖書朗読(ルカによる福音書2:8-14)
J. S. バッハ:クリスマス・オラトリオより第8番「大いなる主よ、おお、強き王よ」 BWV 248

プレトリウス:曲集「テレプシコーレ」から「ブレ」
スウェーリンク:「大公の舞踏会」
コレット:チェロ・ソナタ第6番 ニ長調
聖書朗読(ルカによる福音書2:15-21)
J. S. バッハ:カンタータ27番「誰が知ろう、いかにわが終わりの時が迫り来るかを」から
           第3曲アリア「ようこそ!と私は進んで言いつつ迎えよう」
テレマン:ソナタ ニ長調
J. S. バッハ:「まぶねのかたえに」
J. S. バッハ:カンタータ第147番「心と口と行いと生活が」から
           第9曲アリア「私はイエスの奇跡を歌い」
           第10曲コラール「イエスは常に私の喜び (主よ、人の望みの喜びよ)」

(アンコール)
賛美歌 第111番:Adeste Fideles (神の御子は)
 







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バロック音楽の名手5名によるクリスマス・コンサート(しかも全員 男性です♡)

まずはナチュラル・トランペットの斎藤秀範さんが登場。
右手だけでトランペットを支え、
左手は腰に当てるという独特のスタイルでファンファーレを響かせます。 



              (以下、リハーサルの写真はweb上からお借りしました)
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次は優人さんのオルガン独奏です。
ポジティブ・オルガンのかわいらしい音色が明るい星の輝きのようで、ステキ☆★


そしてバリトンの加耒 徹ですが、歌ではなく聖書の朗読です。
読まれた箇所は、キリスト誕生前夜の部分。
続いて賛美歌が歌われます。

これは演奏会の姿を借りたクリスマス・パジェントのようですね~☆


バロック・チェロの懸田さんと優人さんの演奏は
あまりにも息が合っていて
アンサンブルをしているというより
ふたりで一つの楽器を奏でているようです!
ひとつの楽器なのにチェロとオルガン両方の音色が聴こえるみたい。
なんだか とても不思議。
いつもBCJで一緒に通奏低音を弾いているからでしょうか?

さあ、その2人に三宮さんのバロック・オーボエが加わります。
ご衣装とリードの色を合わせるお洒落な三宮さん、今日はブラックでコーディネイト♡
この方の演奏はいつ聴いてもスッキリとしていて
「瀟洒(しょうしゃ)」という言葉がピッタリ!


この3人に加耒さんが加わり、優人さんの作品を演奏。
学生時代にバッハの曲に倣ってかいたものだそうですが、
こんなに凄い曲がかけちゃうなんて、まさにバッハもビックリ!

そして再び聖書朗読、大天使がイエスが生まれた事を羊飼いに伝える場面です。
加耒さんの朗読は初めて聞きましたが、
力強く説得力があって まことにすばらしい~!

でもやっぱり歌は最高♬
加耒さんが歌うクリスマス・オラトリオのアリアを聴くのは
私たちの合唱の公演から数えてこの日で3回目。
空気がビリビリと震える、奥行きのあるバリトン・ヴォイス!
とても艶やかで張りがあって、
この曲の雰囲気に本当に良くマッチしてますねえ♡

トランペットの斎藤さんも入った全員での演奏で
にぎやかに前半が締めくくられました。




後半は演奏の前に全員による ゆるいwトーク。

バロックの楽器は一般には珍しいので、その紹介です。
まずは斎藤さんのナチュラル・トランペット。
ピストンがある現代の楽器と違って
「水道管のような一本の管の先にジョウゴが付いているだけのもの」
だから唇だけで音程を調節するのですね~。
このお話は会場の皆さんがかなり感心したらしく、
サイン会では斎藤さんに質問が集中していましたよ。

続いて懸田さんのバロック・チェロです。
現代の楽器と大きく違うのは、楽器の下部にある棒(エンドピン)が無いことです。
エンドピンの先は尖っていて、床に刺して楽器を固定します。
床を見ると刺した穴がたくさん開いている!
「こんな前で弾いたんですかね?」
「これは違うんじゃないの?」
「間違ってお客さんを刺しちゃったら大変」
「バロック・チェロはお客さんを刺すことはないですね」
「平和な楽器です~」www
その平和な人柄が、まとめ役になっているようで
「懸田さんがいなかたら、みんなバラバラになってしまう」
だそうです~。

加耒さんがバロックものを歌う時は、ピッチの違いもあり
感覚を変えるというお話をさらっとした後
三宮さんのバロック・オーボエのお話。
リコーダーのような形をしているけれどリードが付いていて
ギネスブックに「一番難しい木管楽器」と掲載されているそうです!
三宮さんは後半の曲でオーボエ・ダカッチャという珍しい楽器も演奏してくれました。

最後に優人さんが2つの鍵盤楽器の紹介です。
「チェンバロは弦をプチン・プチンはじいて音を出します。
オルガンは中にリコーダーが入っていて音色も変えられます。」
(なるほど~、大変わかりやすいですね!)


ところで、このユニットにはまだ名前が付いていないので募集中!とのこと。
おおお!続きがあるのですね(嬉~

そして この会場をステキにデコレートした切り絵作家の方と
超かっこいいポスターを撮影したカメラマンの方が紹介されました。(拍手~
(ポスターはこの記事の上部の写真ですが、これが駅にデカデカと貼り出されて
けっこう話題になったみたい。しかーし!コンサートの告知と思わなかった人もいたみたいw)

そうそう、本番のご衣装は その写真と同じ黒で揃えていらっさいました。
しかもポケットチーフが深い紫色。
お洒落ですね~♡
あ、加耒さんがネクタイされていたのですが
「ひとりだけネクタイしてる!」
と つっ込まれていましたよw




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後半は華やかでウキウキするオーボエ・ソロから始まりました。
続いてオルガンで奏されるのは「大公の舞踏会」
とくれば、もう王宮に招かれた貴族の気分~♬
さらに楽士がチェロに変わり、これまた艶やかな音楽が奏されます。

次なる聖書朗読は、羊飼いらが誕生した幼子イエスを拝みに行った部分です。
加耒さんが語ると情景が目に見えるよう!
続く明るい曲調の独唱もステキ♡
それに絡む、のんびりした音色のオーボエ・ダカッチャが盛り上げます。

このバッハのカンタータと次のテレマンのソナタは
優人さんが楽器の編成を変えて編曲しました。
だからチェンバロが超絶に大活躍!
という場面を鍵盤ねらいの席から目撃w
という私をステージからチェック入れないで下さいw

管楽器の潔い曲の後、
バッハの賛美歌とカンタータで聖なる日を祝います。
最後の「イエスは常に私の喜び 」は
「主よ、人の望みの喜びよ」として知られている曲。
まさに「クリスマスの贈り物」のタイトルにピッタリの
あたたかな幕切れです。


そしてアンコールで奏されたキャロル。
この幸せなひとときを
いつまでも心にとどめておこう。。






 

神の御子は今宵しも
ベツレヘムに生れたもう
いざや友よ、もろともに
いそぎゆきて拝まずや
いそぎゆきて拝まずや

とこしなえのみことばは
今ぞ人となりたもう
待ち望みし主の民よ
おのが幸(さち)を祝わずや
おのが幸(さち)を祝わずや



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LANG LANG 2016           [コンサートの記憶]

ラン・ラン  ピアノ・リサイタル
            ~横浜みなとみらいホール


(プログラム)
チャイコフスキー: 「四季」op.37b
            1月 炉端にて
            2月 冬送りの祭り(謝肉祭)
            3月 ひばりの歌
            4月 まつゆき草
            5月 白夜
            6月 舟歌
            7月 刈り入れ人の歌
            8月 取り入れ
            9月 狩
            10月 秋の歌
            11月 トロイカ
            12月 クリスマス
 
ショパン:スケルツォ第1番 ロ短調 op.20
     スケルツォ第2番 変ロ短調 op.31
     スケルツォ第3番 嬰ハ短調 op.39
     スケルツォ第4番 ホ長調 op.54

(アンコール)
アルベニス:スペイン舞曲より アストゥリアス
ファリャ:火祭りの踊り
ショパン:華麗なる大円舞曲 Op.18




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静かに優しく チャイコフスキーがはじまる。
響きを慈しむように
音のゆくえをたしかめるように弾かれる小品たち。

その ひとつひとつに
心がこもていて
暖かい愛がながれてくる。

ほんとうに さまざまなタッチを駆使して
色彩のグラデーションを描いていく
それは もう見事に!

そして 
どんなに速く弾いても
クリアに聴こえる音の粒だちの小気味よさ。
リズミカルなパッセージの
なんと軽やかなことだろう!




ロシア人が弾くチャイコフスキーはステキだ。
彼らは、あの美しいメロディーを
自分の生まれた国のものとして、ごく自然に弾いている。
普通に弾くだけでチャイコフスキーの音楽そのものになってしまう。
ロシア語の抑揚で歌われる旋律は本当にすばらしい。
それは、他国の人が真似しようのない演奏。


ラン・ランの演奏は、ロシア人のとはモチロン違う。
音程のとり方も、リズムの感じ方も。
でもね、
この日はチャイコフスキーがとても近く感じられた。
たとえば
中国のフィルターを通して見たロシアの大地。

四季の移ろいを童心にかえって楽しむように
ラン・ランのピアノは
どこまでも自由だ!





さあ、後半はショパン。
スケルツォ1番、冒頭の速いパッセージから
一気にホール中の心をつかむ!
音の切り方、間合いのとり方に
「そう来たか!」
の連続わざw
胸のすくような裏切りの数々。
息をする暇も与えない。(快感!!)

そしてスケルツォの どの曲にも入っている
ポーランドの民謡のようなゆったりとした旋律が
夢のように奏される。。







私はずっとショパンが聴けなかったし、弾けなかった。
クルティシェフのショパン以外は聴く気になれなかったから。
それが、6年越しの願いがかなってクルティのナマの独奏が聴けてから呪縛がとれたようだ。

この日のラン・ランの演奏を素直に楽しむことが出来た自分に驚き。
それどころか
彼の発する明るいオーラがホールを満たし
幸せで胸がいっぱいになった。。






ラン・ランは登場すると、片手を挙げて挨拶をするのです。
さあ、僕を聴いて!みんなで一緒に楽しもう!とでも言うように。
演奏前の緊張感などとは無縁ですねえ。
そして、弾き終わって挨拶する時は
会場のひとりひとりとアイコンタクトをとるんですよ。すごいなあ。



プログラムが終わると(もちろん)スタンディング・オベーション!!
熱狂のるつぼ。

まさかの3曲アンコールがあって、大騒ぎ。
花束攻勢にも制止がなかったみなとみらい、エライ!
(ここで、どこぞのホールのように係員が割って入ると興ざめですもん)

さあ、終わると出口へ急げっとサイン会の列に走る人・人w

私は「今日は絶対パスして帰る!」
と心に誓っていたのに
あっさり誓いは破られました~
こんなに幸せなまま電車に乗りたくないもん。(なんのこっちゃ)









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というわけで、1時間以上並んで いただいた貴重なサインでございます。
私の後にもまだまだ列は続いていましたが、
ラン・ランはずっと立ちっぱなしでサインしてらっさいました。
そして、ひとりひとりに丁寧に応対していてビックリ。
(数年前はそうでもなかった←あまり印象良くなったの)


で、私も「すばらしい演奏でした!」と言ったら(たぶん英語でw)
「Thank you!」
とお返事してくれました♡

ところで、ランランは毎週月曜日に中国語教室をYTで公開しています。
といってもほんの1分間ていどで、1つの単語の発音を教えてくれるのです。
この週の「マンダリン・マンデー」(タイトルです)の課題の言葉が
「dark blue」でした。ラン・ランが好きな色だそうです。
中国語では「深蓝」。
その読み方は「shen lan」。
これを丁寧に発音して教えてくれるという内容でした。
私が
「shen lan. Mandarin Monday」
と言うとラン・ランが
「Oh! 深蓝 is dark blue! Mandarin Monday!」
と明るく応えてくれました(わーい)!



そうそう、
子どもさんには自分から声をかけて、ウェルカムオーラ満載でしたよ。
ラン・ランは、ここ数年 子どもにピアノを教える活動を本格的にやっているので
逆に学ぶところが多かったり、心境の変化もあったのでしょう。
そしてこの日、彼の演奏を聴いた子ども達(かなり大勢来ていましたよ)は
心にステキな宝ものをもらって、いつまでも音楽を愛する人になることでしょう。。

























































Missa O quam gloriosum est regnum [コンサートの記憶]

ヴォーカル・アンサンブル カペラ 定期公演
         ~聖アンセルモ・カトリック目黒教会


トマス・ルイス・デ・ヴィクトリア(1548~1611)Tomás Luis de Victoria

諸聖人のミサ Missa O quam gloriosum est regnum
 ミサ《ああ天の国はなんと栄光あることか》Missa o quam gloriosum est regnum

諸聖人の晩課 Vesperae in festo ominium sanctorum


演奏:ヴォーカル・アンサンブル カペラ

superius 花井尚美 鏑木綾
altus 青木洋也 安邨尚美
tenor 及川 豊 富本泰成
bassus 谷本喜基 花井哲郎 Maestro di Cappella=音楽監督



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やわらかく浮遊する歌声

美しく絡み合う旋律

16世紀にタイムスリップしたような

不思議な高揚感。。




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11月1日の諸聖人の祝日のためのトマス・ルイス・デ・ヴィクトリアの作品。
グレゴリオ聖歌をはさんで、ヴィクトリアの曲が歌われるというミサの形での演奏です。

祈りの場にふさわしい美しい響きは、まさに神の国からのもの。
俗世の喧噪を忘れ、敬虔な思いで心が満たされます。




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8名のカペラのメンバーは、このクワイヤ・ブックを囲んで歌います。
ひとり1パートになるところもあるので、高度な演奏技術が要求されるのですが
彼らのクオリティは本当にすごいっ!
お互いに聴きあって歌うのですが、
その音程のとり方が まさに絶妙なのです。

以前は、当時のミサを再現するという事で客席に背中を向けて演奏していましたが
この日は顔が見える位置になっていました。
やはり演奏会なので、この方が嬉しいですね。




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ここは、落ち着いた雰囲気で素晴らしい教会です。


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今回は、2階のパイプオルガンの横の席で聴きました。



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カペラがここで演奏するのは(会場の都合で)これが最後になるようです。
この場で 私の大好きなヴィクトリアが聴けたのは本当に幸せでした。


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Messe in h-moll      [コンサートの記憶]

J. S. バッハ
《ミサ曲 ロ短調》 BWV 232 全曲
               ~東京オペラシティ コンサートホール

指揮:鈴木雅明

ソプラノ:朴 瑛実、ジョアン・ラン
アルト:ダミアン・ギヨン
テノール:櫻田 亮
バス:ドミニク・ヴェルナー

合唱・管弦楽:バッハ・コレギウム・ジャパン




'16Nov BCJ.jpg



オペラシティコンサートホールの
高いところにある窓

音楽はそこに向かってのぼっていく
そして 
さらに上の天をめざして


私はその窓を眺めながら
合唱・管弦楽のパート全てが
すみずみまで聴こえる緻密な演奏に身をゆだねていた。。

そこには 何の演出もない。
ただひたすら
音楽に奉仕する演奏家の姿があるのみ。

指揮者をはじめとして、演奏者全員が
情熱的ではあっても決して激することなく
真摯な演奏をするからこそJ.S.バッハの意図が真っ直ぐに伝わって来るのでしょう。

だからこそ、聴衆は深い感動につつまれるのです。



ある方が、音楽をする上で大切なことは

楽譜の中に作曲者の意図を読み取り
何も足さない、何も引かない。

と教えてくれました。



去年の夏、同じ曲を同じくBCJの演奏で聴いた時は
ただただ感動するばかりでしたが
その後、この曲を合唱で歌うことになり
楽譜を読み込んできたので
「何も足さない、何も引かない」
という言葉の意味が本当に良く解りました。
そして、この日の演奏がどんなにクオリティが高いものかということも!





音楽の最後の響きの後
ホールは長い静寂に包まれ

そして深い感動と敬意の喝采!





















ところでっ
演奏会が近づいて来たある日、チラシをよーく見たら
なんと!
優人さんの名前がありません!
「チェンバロ・オルガン:フランチェスコ・コルティ」
うっそー!誰この人?!

優人さんは、この日の翌日に別の演奏会でパイプオルガンを弾くことになっていたのです。
仕方ありません~。でもザンネン~。
と思っていたら
なんとっ
「出演が決まりました!」
との情報ががが(きゃー)!
別の演奏会のリハーサル時間が上手く調整できたようで
こちらの本番に駆けつけてくれたのです。
(まあ嬉しい!私のために~)←阿呆



ということで、こんな感じで(写真、お借りしました)

'16Nov BCJ2.jpg



本番の時、双眼鏡で観たら(だって3階席だったのですもの)、
優人さんのヘアスタイルが、いかにも「走ってきた!」という感じです。
それは駆けつけたイメージでセットしたらしい(ほんとかw)。
でもね(当然のことながら)演奏はとても駆けつけたとは思えない、すばらしいものでした!
さすが、プロですねえ。

しかし、翌日のBCJの公演には
さすがに分身の術を使うわけにはいかず、
コルティさんが一人でチェンバロとオルガンを弾いたそうです。
これまた凄いワザですねが、
コルティさんは優人さんの同級生だったと聞いて、それくらい当然なのでしょう(何が?
ともあれ このような超絶な人達の集まりなんです、BCJは。
これをライブで聴けるというのは、まさに究極の幸せです!!



























Duo Ricital              [コンサートの記憶]

原田 陽×鈴木優人 デュオリサイタル
             ~王子ホール


原田 陽(バロック・ヴァイオリン)
鈴木優人(チェンバロ)

(プログラム)
J.S.バッハ:ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ 第2番 イ長調 BWV1015
     :無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ 第2番 イ短調 BWV1003
     :ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ 第5番 ヘ短調 BWV1018

     :半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV903 (チェンバロソロ)      
     :ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ 第6番 ト長調 BWV1019

(アンコール)
J.S.バッハ:ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ 第6番 ト長調 BWV1019a(初稿)より
      Cantabile




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この美しいチェンバロから紡ぎ出される音は
明るい光にみちていて
眩しいほどに輝いている。

優人さんが弾くチェンバロは
どうしてこんなに綺麗な音色なのでしょう!

独奏の「半音階的幻想曲とフーガ」

これほど鮮やかな幻想曲を、他で聴いたことがない。
ともすれば重く、おどろおどろしくなりがちな曲なのに
進む方向が定まった、小気味の良い演奏に息をのむ。

そして何とも見通しの良いフーガ。
遁走曲の名のとおり
逃げようとする旋律が目に見えるよう!



続くデュオ。

すたすたと運んでいく安定したチェンバロに乗って
1部の時よりも ぐんと鳴り出したヴァイオリンが饒舌に歌う。

チェンバロの旋律に装飾が華やかに付け加えられて
あでやかな道行きを楽しませる。

まるで ドラマを観ているような ステキなやりとり。

五楽章あるソナタのうち、第三楽章がチェンバロ独奏なので
ヴァイオリニストは後方に置かれた椅子にかけている。
そんな様子も お芝居のようで。。

愁いを含んだ第四楽章の次に一気に駆け出す音楽は
まっしぐらに大団円へと 突き進んでいく!


そしてアンコールは、同じソナタの初稿にある緩徐楽章。
ふくよかな旋律は幸せの余韻をのこして
演奏会があたたかく閉じられました。。




                (以下の写真はweb上からお借りしました)

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前半のデュオ2曲とヴァイオリン独奏も素晴らしかったのですが、
ことのほか印象に残った後半のプログラムを綴りました。

ヴァイオリンの原田陽さんの演奏を初めて聴いたのは
もう9年も前のこと。
ピアニストのイエルク・デームスが出演したコンサートでオーケストラのコンマスをしていて、
バッハのヴァイオリン協奏曲を演奏していました。
その後、演奏を聴く機会がなかったのですが
数年前にバッハ・コレギウム・ジャパンの管弦楽で弾いているのを「発見」してビックリ!
BCJでは、当然のことですがバロック・ヴァイオリンを弾いていました。
確か、以前はモダン楽器だったはずなのに?
(それに長髪をバッサリ切って、別人のようでした。)

原田さんがバッハに対する思いの深さを、この日のプログラムに書いていらして
オリジナル楽器を演奏するようになったのは、自然な流れだった事が解りました。



そういえば、優人さんが王子ホールで二人だけの演奏(しかも独奏も!)というのを聴いたのは
初めてだったかもしれません。

あ~、チェンバロの音がステキだったなあ。。
(と余韻にひたっております)
































Miroslav Kultyshev Piano Rcital Ⅱ       [コンサートの記憶]

まさか二度目があるとは!!





ミロスラフ・クルティシェフ ピアノリサイタル
          ~東京音楽大学A館100周年記念ホール

(プログラム)
リスト:愛の夢 第3番
ショパン:12の練習曲Op.10より第12番「革命」ハ短調
ショパン:ワルツ 第5番 変イ長調Op.42
ショパン:ピアノ・ソナタ第2番 変ロ長調Op.35「葬送」

ラヴェル:夜のガスパール(オンディーヌ、絞首台、スカルボ)
プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第7番Op.83「戦争ソナタ」
          (アレグロ・インクィエート、アンダンテ・カロローソ、プレチピタート)
(アンコール)
ラフマニノフ:断片
ショパン:幻想即興曲
チャイコフスキー:バレエ音楽「くるみ割り人形」組曲Op.71a(プレトニョフ編)より
          7.アンダンテ・マエストーゾ





音大の文化祭でクルティの演奏会があると知ったのは、この10日ほど前だったでしょうか。
入っていた予定を変更したのは言うまでもありませんっ!

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先日のさらに上をいってて、本当に凄かった!

ショパンの内声の表現
ラヴェルの倍音の響かせ方
プロコのタイトなリズム感。。
もうゾクゾクしっぱなし!

最弱音から大音響までのダイナミクスと
音色のグラデーションは
まるで万華鏡・・
ああ、なんてゴージャスなんだろう。。

何度も涙があふれそうになる。




そして何より、
神懸かりのような集中力は圧倒的!!

まるで 天国にいる作曲家と交信をしているかのよう
いや、じっさい
降臨したのかもしれないね。。






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Seymour An Introduction      [カーテン・コールの後に]


シーモアさんと、大人のための人生入門
              ~渋谷アップリンク



イーサン・ホークが俳優として、また自分の人生に行き詰まりを感じていたときに出会った
ピアノ教師のシーモア・バーンスタインは、かつて高い名声を誇るピアニストでした。
シーモアさんの人柄に魅了されたイーサン・ホークが、彼のドキュメンタリーを撮りました。


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シューマン、そしてブラームス。
シーモア先生の奏でるピアノの音色の
なんて暖かいことでしょう!

そして、決して平坦ではない長い人生を歩んできたシーモア先生の
深い言葉の数々。。
もう、何度でも繰り返し観たい映画です。
(なにしろ、大事なお話のバックに演奏が流れたりするので、集中力の限界です~・汗)



シーモア先生は来日してマスタークラスをしたこともあり、
また、著書が翻訳出版されています。
これまで知らなかったなんて、不覚!!
映画を撮ってくれたイーサン・ホークには感謝しかないです~。