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ON MY OWN                      [カーテン・コールの後に]



I love him ,   I love him ,   I love him...

But only

On my own


彼を愛しているの   愛しているの   愛しているの

だけどそれは

あたしの ひとりよがり





映画 「レ・ミゼラブル」

(主なキャスト)
ジャン・バルジャン:ヒュー・ジャックマン
ジャベール:ラッセル・クロウ
ファンティーヌ:アン・ハサウェイ
コゼット:アマンダ・セイフライド(幼少期:イザベル・アレン)
マリウス:エディ・レッドメイン
エポニーヌ:サマンサ・バークス

レ・ミゼラブル.jpg



映画館で拍手が起こったんですよ!
そう、本編が終わった瞬間に。
こんな事、ありますか?あまりないですよね。
みんな、気持ちを入れて観ていたんですね。

ヴィクトル・ユゴーの原作は読んでいるし
ミュージカルも観ているから
ストーリーは知り尽くしていて、結末もわかっているのに
もう全編 感動の嵐!
最初から最後まで 涙が止まりません~
何故なのでしょう?

この作品では台詞が全て歌になっています。
レスタティーボですね。抑揚のついたしゃべり方。
常に音楽が流れているので、
「歌」に移行するのが とても自然です。

よく、ミュージカルに違和感を覚える人が
「急に音楽が鳴り出して歌い出すのが変!」
と言いますが、
そういう不気味さwがないのです。

それから、舞台を観に行くと どうしても役者さんが遠くなってしまいますが
この映画は歌うところはどの場面もクローズアップなので
細かい表情がよく見て取れます。
それが観る者の感動を呼び起こすのではないかしら。

一番心に残ったのは
「ON MY OWN」

エポニーヌが恋するマリウスはコゼットを愛しています。
こんなに近くにいるのに、彼は私を見ていない。
あきらめきれないけれど あきらめなければならない。
それでも!
と揺れる心を見事に演じたサマンサ・バークスがすばらしい!
私から助演女優賞を差し上げます~。

革命の争乱の中で、エポニーヌは我が身を挺してマリウスを銃弾から守ります。
最期の息をひきとる瞬間に、彼女はマリウスの腕に抱かれています。
それは 幸せそうに。。



主要キャストの歌の上手さ、演技のすばらしさは言うまでもありませんが
端役にいたるまで、舞台で活躍している役者さん達だそう。
その放たれるエネルギーはスクリーンを通してダイレクトに伝わってきます。

コゼットのママが娘を思って歌う場面
革命のバリケードの場面
バルジャンが天国に召される場面
それから・・・
ああもう
どのシーンも思い入れが深くて書ききれない!
書き始めたら結局全部のすじがきになってしまいそうなので
ここまでにします~^^





時代に翻弄されながらも
懸命に自分の真実と愛をつらぬいて生きた人々。
原作の深さ、強さが
150年たった今でも 私の心を激しくゆさぶる。。




























希望めざして                [カーテン・コールの後に]

おやすみ 多喜二くん

ぼくは恋をしているんだ

きみのうしろに

見えているひとに・・・





「組曲虐殺」      
                   ~天王洲 銀河劇場



3年ぶりの再演です。
作者の井上ひさしさんの最後の作品。
遅筆で有名だった井上さんの台本は、お芝居が始まる数日前に完成するのが「普通」だったので
このお芝居の初演の時も完成が4日前。
音楽をかいた小曽根真さんのところにも歌詞がなかなか届かず、作曲が大変だったとか。
時間の制約があっても、優秀なスタッフの尽力で舞台は幕を開けました。
役者さんもさぞ苦労があった事でしょう。
むき出しの感情表現・・・そんな印象が濃かった初演の舞台でした。

今回は役者さん全員がお芝居の全体を手中にしていて
観客が安心して観ていられる感じ。
それは結末を知っているからではないですよ。
結末を知っていても、没入出来るんです。
井上ひさしさんが書いた台詞の意味が、きちんと伝わってくるのです。

前回同様、小曽根さんのピアノ生演奏でしたが
ピアノを弾いているという事を忘れてしまうくらいお芝居にのめり込んでました^^
それくらい、ピアノがお芝居に同化したのだと思います。


組曲虐殺2012.jpg


表現の自由が抑圧されていた時代に「蟹工船」を書いた小林多喜二。
「アカ」は特高警察に追われ、多喜二も捕らえられ拷問の末に死んでいきます。
今の私達の生活は、
昭和初期に多喜二のような活動家がいたからこそ成り立っているといっても
過言ではないかもしれません。

そんな、暗くて重いテーマですが、井上さんの作品は笑いがちりばめられているのが救いです。
そして歌があることも。

でも今回感じたのは、小曽根さんのかく旋律は英語をのせた方がしっくりきそう、ということ。
イントネーションとメロディーがきれいに決まると歌いやすいし聴きやすいものです。
それから、オペラのレスタティーボ的な曲が挟まると良いだろうなあ。(またの機会に期待^^)

そうそう、役者さんの歌は
初演の時よりも歌詞がきれいに聞こえてきて
とても良かったのですよ^^

特に井上芳雄さんがすてきだったなあ♪ 初演の時より。(←しつこい^^)
「独房からのラブソング」のブルージーな雰囲気、気に入りました。
これは歌詞とメロディーが良くマッチしていました。(←えらそうに)

それは「信じて走れ」もそうですねえ。

愛の綱を肩に
希望めざして走る人よ

・・・あとにつづくものを
  信じて走れ




          
う~ん、名曲♪♪





さて、この日はアフタートークショーがありました。
こまつ座主催の井上さん(娘さん)の司会で、役者さん全員と小曽根さんのトーク。
全員が井上ひさしさんへの愛と尊敬を語り、お芝居の裏話も^^

役者のみなさんが異口同音におっしゃっていたように、
劇場に足を運ばないとお芝居は観ることが出来ません。
コンサートもそうですが、生身の人間が創り出すものを
是非、体感しましょう~!






さてさて、今年はここまでです^^
来年もいろんな所に出没することでしょう~♪
それまで、しばしのお休みです^^


































Le Corsaire                      [カーテン・コールの後に]


信じるもののためには死をも恐れず、我が身を捧げる・・・


アリの最後の跳躍は、コンラッドの命を守るためでした。

コンラッドに向けられた弾丸は

咄嗟に身を挺したアリを貫いたのです。。




熊川哲也Kバレエカンパニー 2012 Spring Tour「海賊」
                           ~Bunkamura オーチャードホール

メドーラ   荒井祐子
コンラッド  スチュアート・キャシディ
アリ     熊川哲也
グルナーラ 白石あゆ美
ランンケデム 井坂文月
ビルバンド  ビャンバ・バットボルト  他

演奏 シアターオーケストラトーキョー
指揮 井田勝大


おとぎの国に迷い込んだような舞台装置と美しい衣装。
踊りも演奏も、確かな技術で観せてくれる。
Kバレエだからこそ出来る、贅沢な時間をたっぷり味わってきました。

「海賊」の音楽の作曲者は複数います。
(中で有名なのはルドルフ・アダンで、彼はクリスマス・キャロルの「O Holy Night 」の作曲者)
つまりは、寄せ集めの音楽。
それなら差し替えて、オリジナルなものを上演しようと
熊川さんは考えたようです。

ストーリーは、
難破した海賊たちを介抱したギリシャの美女たち。
そして奴隷商人やトルコ軍が入り交じっての活劇。
こちらも熊川さんがかなり作り替えたようですね。

以前にKバレエを観た時も思いましたが
どのダンサーも仕草の細やかな表情がすばらしいです。
台詞が聞こえてきそう!

そして、音楽にマッチした振り付けは
観ていて本当に心地よいですねえ。

それにしても熊川さんのジャンプって
どうしてあんなに高くて
滞空時間が長いのでしょう~?
(誰だ!「ピアノ線で吊ってるんだ」なんて言ってるのはw)

終了後の挨拶で、熊川さんへの拍手が一番大きかったですね^^
彼がどんなに「オレ様」な挨拶のしかたでも、
それがまた何ともカッコよくてw

最後はもう、会場全員でスタオベでしたよ!























The Help        [カーテン・コールの後に]


スキーター、

どこまでも まっすぐに生きるあなたと

ずっと一緒に走り続けたい!




「ヘルプ  心がつなぐストーリー」
               ~シネシャンテ銀座


ヘルプというのは白人家庭に通う黒人メイドのことです。
メイドは家事はもちろん、主人の子供達の世話もします。

しかし1960年代、黒人差別が普通だったアメリカ南部ですから
いくら主人の子供達に愛情を注いでも
そして、その子供達がメイドを母親より慕ったとしても
メイドは厳しい差別の下にあるのです。

バスの席が白人と別であったことは良く知られていますが
食事もトイレも、およそ生活一般の全てが差別対象になっていました。

その頃の白人女性は結婚して子供を産む事が常識。
産んだ子供の面倒はメイドに任せ
自分たちはポーカーや慈善パーティーざんまい。

だからスキーターが大学を卒業し、結婚もせずに就活しているのは
この町では浮いた存在だったのです。

スキーターには作家になりたいという夢があり
その足がかりとして新聞社に入ります。

やがて、不当な扱いを受けるメイド達の話を書きたいと思い始めるのですが
彼女達は報復を恐れ、なかなか話そうとしません。

実際、当時は黒人達が惨殺されることがよくあったようです。

けれども、最後には沢山のメイド達が協力し
スキーターの本は世に出て、ベストセラーとなるのです。

スキーターが一途に進んでいくことで
周囲が変わっていき
それが波紋となって、世界も大きく動いていきます。

この実話は、はじめ朗読の会で反響をよび
さらに映画となりました。



彼女たちの物語が、私を変える。私の物語が、世界を変える。

The Help







涙腺弱いので、もう大変でした。
ハンカチ&ティッシュ必携です。

原作が文庫本になっているんですね。
きっと読んでしまうでしょう~

スキーター役のエマ・ストーンのふとした表情が
フランチェスコに似ていたのが
ちょっと嬉しかったな。(関係ないけど)


















星になって               [カーテン・コールの後に]

音楽朗読劇「モリー先生との火曜日」
                   ~ティアラこうとう

出演:光枝明彦・吉原光夫・土居裕子
音楽:小原孝(ピアノ&音楽監督)・真部裕(ヴァイオリン)

この公演は3度目の再演。私が観るのは一昨年に続いて2度目です。

(一昨年の私の記事より)
『モリー先生との火曜日』は、
ALS(筋萎縮性側索硬化症)という難病に侵されたモリー先生と
その教え子ミッチ・アルボムの間で行われた、
たった二人だけの人生の授業を描いた作品です。
ALS(筋萎縮性側索硬化症)は、神経中枢が麻痺して身体中の筋肉が動かなくなる難病であり、
現在も有効な治療法は見つかっていません。
しかし、モリー先生は、死を目前にしながらも悲観することなく、
「人間らしく生きる」ことの本当の大切さを
ミッチに語り続けます。

(プログラムの前書きより)
本公演はALSをはじめ難病で苦しむ方々を支援することを願って企画され、
多くの方のご協力により上演が実現しました。
収益の一部は日本ALS協会に寄付されます。




土居裕子さんの透明な声の美しいこと!
そして年を重ねて、演技がより深くなったようです。

もともとハンカチ必携の公演なのですが、
彼女が歌うだけで涙・涙・・

モリー先生役の光枝明彦さんの達観した渋さが
お芝居に重みをもたせます。

ミッチ役が今回は吉原光夫さんに代わったことで
また違った趣になりました。
さすがミュージカルスターだけあって、柔らかいけれど強い声。

音楽は小原さんのピアノと真部さんのヴァイオリン。
共演を重ねてふたりのイキがますます合ってきたなあ。

さて今回は演出が変わって
「波のはなし」は最後の場面で2人の子役が朗読しました。
この2人の可愛いこと~!
もちろん、とっても上手で 会場中の涙を誘っていました。

「波のはなし」は
小さな波が「自分たちはやがて砕けてしまう」とこわがっていると
大きな波が「僕たちは海の一部なんだよ」となぐさめてくれるお話し。

続いて全員で歌われる
「星になって」

昼の星は
見えないけれど
かがやいてる
・・あなたを見てる


そう、たとえ亡くなっても
その人は心の中で生き続けていきます。
生きているあなたを
見守っていてくれるのです。



2年前は、ひたすら涙を流していましたが
震災があったせいで
モリー先生の話に、以前よりもっと深く共感しました。


いつ死んでも良いように、今を精一杯生きること
精一杯生きているか、いつも自分に問いかけること

自分の感情に素直になること
泣きたい時は思いっきり泣くこと

愛を受け入れること
愛をわかちあうこと。。





難病をテーマにしている作品ですが、
震災で肉親や親しい人を亡くされた方々に
観てもらえたら良いなあ。。

























A Streetcar Named Desire         [カーテン・コールの後に]




「真実なんて大きらい! あたしは魔法が好き!
そう、そうよ、魔法!
あたしはつとめて人に魔法をかけるのよ。
物事を変えて見せるのよ。
・・・
もしもそれが罪悪だというんなら、
あたしは
地獄に落ちたっていい!」


すごいっ

すごいお芝居を観てしまった。

何で千穐楽に行ったのだろう! 激しく後悔!!

もう一度観たいよ、ブランチ。



「欲望という名の電車」  (青年座交流プロジェクト)
                      ~ 世田谷パブリックシアター

 作=テネシー・ウィリアムズ
 訳=鳴海四郎
 演出=鵜山仁
 音楽・演奏=小曽根真
(キャスト)
ブランチ・デュボア    高畑淳子
ステラ・コワルスキ    神野三鈴
スタンレー・コワルスキ 宅間孝行
ハロルド・ミッチェル(ミッチ) 小林正寛
ユニス・ハベル     山本道子  
スチーブ・ハベル    塾一久  
パブロ・ゴンザレス   川辺邦弘
医師            金内喜久夫
黒人女/メキシコ女/看護婦  津田真澄
集金人の青年     宇宙

(スタッフ)
装置:島次郎   照明 :中川隆一  音響 :長野朋美
衣裳:前田文子   舞台監督:尾花真  製作:森正敏




お芝居は役者さんが演じる虚構の世界。
劇場の客席に座れば日常から切り離された異次元に入り込むことができる。。
とはいえ、
最初から最後まで その世界にどっぷりと浸ることが出来ることは稀なこと。

この日は彼等が「役者」であることを すっかり忘れてしまった。
「演じている」のではなく
これはもう、目の前で起こっている
ほんとうの出来事!




あらすじのおさらい~(ウィキより)

「舞台はニューオーリンズ。粗野な工場労働者の妻を妹に持つブランチ・デュボアが、居候して巻き起こる事件を描いている。

主人公は南部の没落農園出身の女性ブランチ。名家の栄光を捨てきれず社会に適応できない彼女は堕落し、やがて故郷を追われて妹のステラの下に身を寄せる。しかし、ステラの夫スタンリー・コワルスキーは退役軍人で粗野な工場労働者だった。ブランチは暴言・罵倒、挙句に隠していた過去を晒され、陵辱される。ブランチは精神的の均衡を失い、施設に入れられる。」


舞台は1階がステラ夫婦の部屋。
2階に置かれたピアノに道化師が座って静かに奏ではじめる。。
電車が到着して 降り立ったプランチ。

ピアニストが小曽根さんだとか、ブランチが高畑さんだとかを
この瞬間にすっかり忘れて
私はニューオリンズの街に放り込まれてしまった。

スタンレーの憎らしさに歯ぎしりし
ミッチの実直さを哀れみ
そして姉を思うステラの優しさが心に響く。


ブランチの「狂気」は多かれ少なかれ誰もが抱えている心の闇。
彼女はそれをさらけ出してしまったけれど
心の中に押し込めて生きている人は沢山いるに違いない。

ラストシーン。
医師に伴われて去っていくブランチ。
青いスーツの後ろ姿が美しい。

ブランチ、あなたは もしかしたら
とても幸せなのかもしれないね。

 




音楽は録音のものが少し入ったけれど、ほぼ全部が小曽根さんの生演奏でした。
私は1階席だったので、上空から降りてくるピアノの音を心地よく聴けました。
超弱音から轟音のような響きまで、ダイナミクスレンジの幅の広いこと!

アコードの連続、これってメシアンの「おさなご~」に通ずるものが。
わあ。メシアンが聴いたらビックリ仰天して
「私の曲を弾いて・シルブプレ~」と言うかも!
オリビエが生きてるうちに聴かせたかったぞっ。

そして、弱音のなんて美しいことだろう。
舞い降りては ふっと消える雪のような 
はかないけれど 印象的な音たち。。

ポルカ。
ブランチの頭の中で回り続けるポルカは
古びた遊園地の
回転木馬。。


そうなんです。
ほんとうに嬉しかったのは
小曽根さんの奏でる音が
まったくお芝居に同化しているのです。

今まで舞台でも映像でも
小曽根さんが弾いた曲、かいた曲はとても主張があって
つい 耳がそちらを向いてしまっていました。

ところが、この舞台では
狂言回しの道化役者のように
自然にお芝居の中にある。

このごろ良く思うのは、自然であるコトの難しさ。

何気ないようにきこえるけれど
実は凄いことをしている。
そんな風に出来る人を
尊敬せずにはいられない。



























なりたやっ!!             [カーテン・コールの後に]

7月大歌舞伎1.jpg



      七月大歌舞伎  昼の部 
                        ~新橋演舞場


一、義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)  鳥居前

          佐藤忠信実は源九郎狐  右 近
                  静御前  笑 也
                 早見藤太  寿 猿
                武蔵坊弁慶  猿 弥
                  源義経  門之助


二、歌舞伎十八番の内 勧進帳(かんじんちょう)

               武蔵坊弁慶  團十郎
               富樫左衛門  海老蔵
                 亀井六郎  友右衛門
                 片岡八郎  権十郎
                 駿河次郎  松 江
                常陸坊海尊  市 蔵
                  源義経  梅 玉


三、楊貴妃(ようきひ)
                 楊貴妃  福 助
                 高力士  海老蔵
      天真の従兄のちの楊国忠  権十郎
       一の姉のちの韓国夫人  笑三郎
       二の姉のちの虢国夫人  春 猿
       三の姉のちの秦国夫人  芝のぶ
                 女道士  歌 江
            竜武将軍陳元礼  猿 弥
                   李白  東 蔵
                玄宗皇帝  梅 玉


「千両役者」それはまさしくこの人!

なんと立ち姿の美しいことだろう

この「華」は生まれついてのもの

市川海老蔵

彼が舞台に登場するや空気が変わる

さまざまな事はあるけれど、とにかく今の海老蔵を観られて良かった。





勧進帳はお父様への感謝
楊貴妃は玉さまへの感謝    

(もしかしたら、ね)



7月大歌舞伎2.jpg










「血の婚礼」             [カーテン・コールの後に]

これは本当に36年前に初演された戯曲なのでしょうか?

まったく、今 現在の状況を見据えて書かれたとしか思えない台詞たち。

これは 運命?  



大規模修繕劇団 旗揚げ公演 「血の婚礼」
                  ~にしすがも創造舎体育館 特設会場
 
作:清水邦夫  演出:蜷川幸雄


出演 :窪塚洋介、中嶋朋子、丸山智己、田島優成、近藤公園、
    青山達三、高橋和也、伊藤蘭 ほか


(ものがたり)
 コインランドリーとビデオショップの並ぶ、どこかの町のうらぶれた路地。
 トランシーバーで誰かと交信する少年、
 花嫁を奪った男と奪われた花嫁、そして彼らを追ってきた相手の男や親類縁者、
 そして、妻に先立たれた男とその教え子などが交錯する。。


血の婚礼.jpg



蜷川幸雄さんの拠点のひとつであるシアターコクーンが改修工事で休館する間、
普段とは違う刺激的な活動をする「劇団」が発案されました。
生前にこの企画を聞いた井上ひさしさんが名付け親になったそうです。

元中学校の校舎を活用した「にしすがも創造舎」の体育館。
蜷川さんは ここで自分が一番好きな清水邦夫の作品を上演したいと思ったそうです。

「体育館には困難な状況の真只中で
大勢の人々が集合し避難する場所というイメージがある。
その象徴的な場として
ぼくらはさまざまな演劇的困難をあえて引き受けようと、
この場を選んだ。
それは3.11のあの日よりはるか以前のことだった。。」(蜷川さん)~プログラムより

そして、蜷川さんは新聞のインタビューにも答えています。
「企画は以前から決まっていたが、震災で 公演の意味が変わった」
「芝居をすることとは」の自問を今も続けているが
「少しずつ焦点が合い始めた。
無関心であることで原発を許容してきた自分の責任もひっぱらざるを得ない。
演劇は本質を普遍的に語るが、現代をそのまま映す同時性もある。
その重さと軽さを意識しながら、
この体験を演劇でなければ語れない方法で表現していく。。」

そういう演出家の意図が反映されたからこそ
お芝居が虚構を越えて あたかも現実のように立ち上がったのでしょう。
それにしても、清水さんの書いた言葉は 
まるでひと月前に構想されたような錯覚におちいります。
時にロマンティックに、時のシリアスに 私の心に響いてきます。

舞台では 殆ど全編にわたって 雨が降り続いています。
本当に、水がざーざーと降っているのですよ!
役者さん達は全員ずぶぬれです。
窪塚さんも蛍ちゃん(中嶋さんネ)も風邪ひかないで~と祈ってしまいます。
蘭ちゃんのメイクが流れないか心配してしまったw

鼓笛隊がドラムを叩きながら幾度も行進しますが、
タイコから水しぶきが上がって壮絶です。

「雨は放射能をおびて見えるでしょう」(蜷川さん・新聞記事より)



極限的な状況の中で、心の闇の世界に引きこまれてしまう人々と
それでも明日に希望を持って
「しっかりと遠くを見据えて」生きていこうとする人々。。

あの日以来、私も混沌とした思いを抱えていましたが
「血の婚礼」は それを意味づけてくれたような気がします。

常に時代の先端を 前へ前へとかけ続けている演出家が
重い現実にひるまず、踏ん張っている事実。

何かが変わったわけではないけれど
寄り添ってもらった嬉しさを感じました。

なので、幕の後
外にいらした蜷川さんに 賛辞とともに思わずお礼を言ってしまいましたよ!
多分、驚かれたと思いますがニッコリと笑顔で応えて下さいました。

どうぞこれからも ずっと お元気で、
わたしたちの前を歩んで下さい!


















役者がそろった!                    [カーテン・コールの後に]

  

「日本人のへそ」
        ~Bunkamura シアターコクーン

作・井上ひさし
演出・栗山民也
音楽・小曽根真 

出演・石丸幹二、笹本玲奈、辻萬長、明星真由美、町田マリー、たかお鷹、山崎一 他


こまつ座の 井上ひさし追悼ファイナルです。
何とエネルギーに溢れた作品でしょう!
井上ひさしのデビュー作として1969年に発表された作品です。
当時34歳の若き劇作家が世に問うたものは
全く古びることなく、むしろ普遍的な人間の本質を描き出しているようです。

昭和30年代の浅草ストリップ劇場の踊り子であったヘレンは
集団就職で上京してきた田舎娘。
それが肉体を武器に男を手玉にとり、成り上がっていく。
これがベースではあるけれど、重層的に吃音治療のための劇が演じられている。
(感情を入れずに話すとドモる事がない為、台詞を言うことで吃音が矯正されるという理論)
いくつものどんでん返しがあり、どこに着地するかわからない面白さにクギ付け!

脚本の面白さは勿論ですが
いくつもの役を次々に演じ分けていく役者さん達の演技力のすばらしさ!
石丸幹二さん、笹本玲奈さんはじめ、どの役者さんの歌も演技も本当に達者でした。
演出も含めて、こんなにクォリティーの高い舞台に出会えることは珍しいかもしれません。

そして、小曽根さんの作曲した歌!良かったですね~♪
井上ひさしさんの詞を紡ぐメロディーはもちろん、
ことばを生かしたハーモニーがすばらしかったなあ。。
舞台下手に置かれたアップライトピアノでの演奏。
ピアノがややホンキートンクしてるのが、このお芝居に似合っていたりして。
背中の演技がナカナカ決まってましたよ^^v



日本人のへそ.jpg



この公演は3月8日が初日で、私が観に行ったのは千秋楽でした。
立ち見も出るくらいの大入り満員!
震災の後、2日間程休演しましたが、その後はずっと公演を続けてきました。
(休演の直後に急遽 追加公演もありました)
何かと落ち着かない、不安な毎日ですが
こうして公演をしてくれる事で、本当に勇気づけられます。
役者の皆さん、スタッフの方々、そしてホール、主催者、皆それぞれに
様々な葛藤があったことでしょう。
上演してくれたことに感謝、です。
そして、満場の客席の方々と
すばらしい時間を共に出来たことに 感謝。

















人形浄瑠璃       [カーテン・コールの後に]

文楽2月公演    ~国立小劇場

<第一部>

 芦屋道満大内鑑(あしやどうまんおおうちかがみ)
    葛の葉子別れの段
    蘭菊の乱れ   

 嫗山姥(こもちやまんば)
    廓噺の段



<第二部>

 菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)
    道行詞甘替
    吉田社頭車曳の段
    茶筅酒の段
    喧嘩の段
    桜丸切腹の段

文楽Feb '11.jpg


生まれて初めて、文楽の公演を観て来ました。
日本人なのに、日本の伝統芸能を殆ど観ていないので(恥)
いつかは観に行かなければと思っていました。

なにしろ、国立劇場に行くのさえ初めて!
文楽の他にも歌舞伎は勿論、様々な伝統芸能をやっているのですね。

文楽は1日3公演あって、私は1,2公演を続けて観ました。
前の公演が次の公演の開場2分前に終わるというヘビーローテーション。
2つの公演はどちらも満席でした。

舞台の右側に義太夫と三味線の席があります。
太夫さんの謡を聴くだけだと意味が良く解らないのですが
舞台の両側に字幕が出るので安心です。
日本人なのに日本語の字幕を読むって、奇妙な事ですが!
まるでオペラの公演のようですね。

人形は3人がかりで動かし、台詞は太夫ですから
4人の呼吸を合わせているわけです。
太夫さんは台本を見ていますが、三味線の方は暗譜です。
ホールの方に尋ねてみたら、
一応楽譜のようなものはあるが、奏者に任されている部分が多く
それはお稽古の時に創り上げていくのだそうです。
また、謡に三味線を合わせるのではなく
三味線の誘導が大きいとのことでした。(乗せてあげている、ということですね)

三味線は大体一人で演奏しますが、5人で演奏する場面もありました。
その時は全く同じ旋律を一糸乱れず演奏するのです。

謡も三味線も、そして人形の操作も、本当に凄い技ですね!

YTに、あまり良いのがなかったのですが
ジャパニーズ・パペット・シアターというのがありました。
これは私のレベルに丁度良いです。
あー、私の日本伝統芸能の理解度はガイジン並です!

http://www.youtube.com/watch?v=caBfryYWaM0&feature=related












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