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Chamber Music            [コンサートの記憶]

ミロスラフ・クルティシェフ(Pf)が室内楽を演奏しました。

(プログラム)
ブラームス:ピアノ四重奏曲第3番c-moll Op.60
フランク:ピアノ五重奏曲f-moll

(アンコール)
ブラームス:ピアノ五重奏曲 f-moll Op.34第2楽章


*おことわり*私はミロスラフ・クルティシェフのファンなので、
       彼のことだけを書きます。





'17Julyクルティ2.JPG



クルティが弾く室内楽を聴くのは初めて。
YTでも見た記憶がない。

一体どんな演奏になるか、想像もつかなかったけれど
ブラームスの冒頭、ピアノの強烈な一撃から始まり
扇の要としての役割をしっかりと担っていて
本当に嬉しく、誇らしい気持ちでいっぱいに。。


ブラームスらしい重厚な和音と
容赦なく連続する三連符の動き。
クルティシェフの大きい手、強靱な指は
難所を軽々と越え、弦楽をリードする。

ひとたび伴奏にまわれば
深くバスを効かせて
ハーモニーの動きをクリアにし
音楽の方向を指し示す。

そして緩徐楽章のメロディーを奏でる時
彼のピアノが本当に音程感のあるものだと
あらためて思い起こさせてくれる。

また、どんなに速い時も弦楽を聴き
コンタクトをとり続ける。
独奏の時は(あたりまえだけど)前を向いているから
あの大きな目をさらに見開いて
弦楽奏者たちを見るのは新鮮w


以前、クルティの演奏には暗い淵のようなところがあった。
それも 本当に素晴らしい個性だと思っていたけれど
今はそんな暗い部分が減ってきたように思う。

現に、短調の部分の多い曲だというのに
それを忘れさせてくれる味わい。
最後のハ長調の和音に向かって突き進んでいくかのよう!




フランクは弦楽がひとり増え、されに重層的な音楽になる。
どちらかというと、このフランスものの質感が
クルティの音に合っているように思う。

とても激しく、官能的ともいえるフランクの作品。
でもそれが妙に生々しくならないのは
クルティのピアノに宿る神々しい響きのためかもしれない。

絶え間ない流れを
ピアノが次の方向へとイニシアティブを取る。

優しさあふれる モノローグ。

そして
一瞬のブレイクの後
放物線を描き、
まさにジャストのタイミングで降りてくるピアノ!
ああ、本当に
これが聴けて幸せ。。


鳴り止まない拍手にこたえてのアンコール。
ブラームスの優しい、春の昼下がりのような曲。
愁いを忘れて
あたたかな光の中でまどろんでいたい。
いつまでも。。

















'17Julyクルティ.jpg


こちらは会場でゲットしたクルティの新譜です。
去年、録音しているという情報がありましたが
これだったのですね!




そして、嬉しいことが もう一つ。
この日の演奏会がテレビで放映されます!

NHK BSプレミアム
「クラシック倶楽部」
2017年9月29日 午前5:00~5:55


やった、クルティ!
全国放送だよ~~~♪♬♫