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AVI AVITAL          [コンサートの記憶]


アヴィ・アヴィタル&ヴェニス・バロック・オーケストラ
              ~浜離宮朝日ホール

(プログラム)
ロカテッリ:コンチェルト・グロッソ ハ短調 Op.1-11
ヴィヴァルディ:リュート協奏曲 ニ長調 RV93
エイヴィソン:ドメニコ・スカルラッティのソナタに基づく12の合奏協奏曲より第3番 ニ短調
ヴィヴァルディ:2つのマンドリンのための協奏曲 ト長調 RV532

ロカテッリ:6つの劇場風序曲 Op.4より第4番 ト長調
ヴィヴァルディ:マンドリン協奏曲 ハ長調 RV425
パイジェッロ:マンドリン協奏曲 変ホ長調
ヴィヴァルディ:協奏曲「四季」より"夏"ト短調

(アンコール)
ヴィヴァルディ:リコーダー協奏曲 RV443より 第2楽章
プチミス(ブルガリアの伝承曲)





マンドリンが歌う
それはそれは鮮やかに

なんという色彩感だろう!

撥弦楽器の
瞬間しか鳴らないはずの硬質な音の粒が
ふわっと膨らんだり
すうっと縮んだり
変幻自在に姿を変えて
フレーズを豊かに形作る

ヴェニス・バロック・オーケストラとの
息の合ったアンサンブルとともに
音楽を創り上げていくさまは
本当に見事で
ほとんど異次元の神懸かりのようなパフォーマンス!
じっさい
こんなにクオリティが高い演奏会は
滅多に出会えない!



'17Apriアヴィ.jpg
                    (この写真はweb上からお借りしました)





アヴィ・アヴィタルの存在を知ったのは いつ頃だったでしょう?
ネットで配信される、彼の弾くヴィヴァルディやバッハに夢中になりました。
いつかナマで聴きたい!
その思いが、この日 かないました。

空気をふるわせて伝わってくるマンドリンの倍音。
それは スピーカーを通して聞こえてくるものと
全く違っていました!
類い希な宝石の輝きのような音色は
聴く者の心をつかんで放さない。
身体に抱え込んで演奏する小さな楽器なのに
なんと雄弁に語るのだろう!


アヴィ・アヴィタル、
高度な演奏技術と音楽性を持っているのはもちろんだけれど
発想の豊かさは もの凄いものがある!
だって、マンドリンで演奏するためにかかれた曲ではないのに
彼が弾くと最初からマンドリンの曲だと納得してしまうくらい。

ヴェニス・バロック・オーケストラは様々なソリストと共演してきたから、
ヴィヴァルディの「四季」なんて何百回も演奏したことだろう。
でも、恐らくアヴィ・アヴィタルとの演奏は
彼らにとって新鮮で喜びに満ちたものに違いない。
ソリストのインスピレーションの発露をしっかりフォローするアンサンブルは
本当に見事!!




そしてアンコールの2曲目。
アヴィ・アヴィタルのソロ!!

何かの旋法の曲かと思ったら、ブルガリアの伝承曲をもとにした即興演奏。
暗い夜空、岩山の上で孤高の人が静かに奏でる民謡。
しだいに熱を帯び、激しいダンスが繰り広げられる。
まるで憑依したような踊り!
なんというグルーヴ!

まさに圧巻の幕切れ。。


'17Aprilアヴィ2.png





アヴィ・アヴィタルの演奏は
本当に大きな包容力に溢れていて
彼の豊かな人間性を感じさせてくれました。

サイン会では立ったまま、にこやかに
ひとりひとりに丁寧に挨拶していました。
その温かさは、握手した時の彼の大きな柔らかい手からも伝わってきました。







さて、時を同じくして
私の大好きなヴァイオリニスト、ダニエル・ホープが来日していました。
演奏を聴きたいのはモチロンでしたが、今回はコンチェルトなので行かないことにしたのです。
だって、コンチェルトって1曲だけなんですよ。(あたりまえだ!
もし聴きに行ったら「もっと聴きたい!!」って悲しくなるに違いない。
だから行かなかった。(へそまがり
でもね、ラジオの生中継があったのです!(アヴィ・アヴィタルの次の日でした)
うう~、ステキだったよう~(泣いている
そして!
アンコールが、ラヴィ・シャンカル(インドのシター奏者)の曲を元にした即興だったのです。
うわあっ!
ふたりの演奏がそっくりっ!!
民謡の要素のある曲のインプロヴィゼーション。
まるで示し合わせたようではないですか。

実は、ふたりは仲良しなんですよ~。
というのを知ったのは、この前日だったのですが
ふたりでお寿司を前に肩を組んでいる写真がSNSに投稿されてました~w
ああ、いつか二人の共演を聴いてみたいっ!


































バッハにまつわる作曲家たち     [コンサートの記憶]

【浜離宮ランチタイムコンサートvol.159】
鈴木優人 チェンバロ・リサイタル~バッハにまつわる作曲家たち~

(プログラム)
フローベルガー:トッカータ ニ調
L.クープラン:組曲 ニ短調(プレリュード・アルマンド・クーラント・サラバンド・
             カナリア・パストゥレル・シャコンヌ)
F.クープラン:第6組曲(第1曲:仮装をする人々 第2曲:心地よい恋やつれ 
            第3曲:さえずり 第4曲:ベルサン 第5曲:神秘的なバリケード             第6曲:牧歌(ロンド-) 第7曲:おしゃべりな 第8曲:羽虫)

スウェーリンク:半音階的幻想曲 ニ短調
D.スカルラッティ:ソナタ ヘ短調 K.555
ヘンデル:ハープシコード組曲第5番 ホ長調 HWV.430 より「調子の良い鍛冶屋」
C.P.E.バッハ:プロイセン・ソナタ第2番 変ロ長調

(アンコール)
フローベルガー:トッカータ イ短調




空気の中に漂っている音を 
ふわりと掴んだように
旋律がやわらかく動き出す

トッカータ・・
リュートなどを調弦し 試し弾きをするニュアンス
たゆたっていたものが
やがて音楽となっていく
悲しみをつのらせるように降りていく半音階。。



こうして演奏会はフローベルガーから始まりました。
J.S.バッハを1曲も演奏しない、「バッハにまつわる作曲家たち」という演奏会です。

次は「プレリュード・ノン・ムジュレ」
って、なんだかスイーツのようで美味しそう!
2月のお菓子付きコンサトの続きかしら~?(全然ちがいますっ!

ノン・ムジュレは「小節線がない」のです!
音符が並んでいるだけの譜面を、演奏者のインスピレーションで自由に表現するのです。
優人さんの演奏は、とても見通しが良くて
どこまでも軽やかに歩いていけそうな清々しさ。
それに続く組曲。
時に、この世か彼岸か区別がつかなくなる。
現代の感覚からは、とても遠いところにある音の並びを
優人さんは いとも たやすく弾いてのける。。

そして その作品をかいたルイ・クープランの甥、フランソワ・クープラン。
クープラン一族の栄華と繁栄。
そんな、フランスの艶やかな音色をチェンバロが奏でる。
まるで典雅な館に招かれたよう。。
ルイよりフランソワの作品の方が断然わかりやすい!
題名がついているせい?
それもあるけれど、確実に時代が変わったことを感じる。
これぞバロック!



後半は再び時代が遡り、オランダのスウェーリンク。
これはバッハのフーガですよ、と言われても信じてしまいそう。
クロマチックの下降。
歌い出す先行唱を追いかける後続唱。
優人さんがフーガを弾くと
遁走するテーマをどこまでも追いかけてゆける!

ここで、優人さんの楽曲解説。
理知的なお話しぶりを聞いていると、朝のラジオの時間みたいですねw

ドミニコ・スカルラッティとヘンデルはバッハと同い年。
一体その年に何があったのでしょう?と思ってしまうほど、作曲家の豊作年。
きっと星の巡りがそうさせたに違いない。

スカルラッティは555曲も「ソナタ」をかきましたが
「きりの良いところで555番を演奏します。」と優人さん。
(実は選ぶのが大変だったw というか555曲も聴いてられないし)

ヘンデルの曲は組曲の中の有名な1曲を「いいとこ取り」で。

こうしてJ.S.バッハに近づいた!と見せかけて
プログラム最後はバッハの次男の作品です。

それにしても後半は前半の柔らかなタッチとまるで違う。
もちろん、アーティキュレーションも!

イタリアからスペインへ渡ったスカルラッティと
ドイツからイギリスへ活躍の場をもとめたヘンデル。
それぞれの曲の個性がはっきりと弾き分けられる。
それはもう、見事に!

そしてカール・フィリップ・エマヌエル・バッハの作品は
古典派の時代の到来を告げている。
父のヨハン・セバスチヤンの時代、バロックが終わったことを。




'17April優人.jpg



さあ、本当にJ.S.バッハの作品は演奏されませんでした!

それなのに何故かとても近しく感じるのです。
まるでJ.S.バッハが ずっと見守ってくれたような
そんな親しみ。

それぞれの作品に隠れたバッハのエッセンスは
時代や国が違っても 通ずるものがあるのでしょう。


アンコールに奏されたフローベルガー。
それは とてもルネサンスに近くて
音楽の起源を思い起こさせる。

時を越えた旅のおわり。。

















































盗まれた接吻       [絵画への旅]

大エルミタージュ美術館展 オールドマスター 西洋絵画の巨匠たち
                 ~森アーツセンターギャラリー


いちばん気に入ったのは、この作品でした。


「盗まれた接吻」

'17Aprilエルミタージュ展.jpg

ジャン=オノレ・フラゴナールと
彼の弟子で義理の妹のマルグリット・ジェラールによる合作。(1780年代)

このポスターにはないが、右側に隣の部屋へ続くドアが半開きになっていて
そこにいる人達が描かれている。
娘は気付かれはしないかと、ドキドキ。。

一瞬の出来事!
それを鮮やかに切り出していて、本当にステキ。

サイズは思ったよりずっと小さかったけれど
存在感は抜群だった。




他に、聖母マリアの愛らしい少女時代を描いた作品や
ティッツィアーノの女性の肖像画も印象に残る。


そのくらいでしょうか。(え?
大エルミタージュ展。
「大」は付けなくても良かったような気が。

そうそう、先日観た「ミュシャ展」同様、ここでも写真撮影OKの絵画が1点。
エルミタージュ美術館を創設したエカテリーナの肖像画。

作品と一緒に写真に収まっている方も。
はい、チーズ!バシャッ!!
あっ!フラッシュはご遠慮くださいっ!!


























Zapateado         [奏でる幸せ]


今年も花の季節に演奏することができました。

なんと、超絶技巧を誇る作曲家の作品!!
コワイモノ知らずですね~(汗

寛大な方のみお聴き下さいませ。。






パブロ・サラサーテ:スペイン舞曲集 Op.23 より サパテアード




























Gratias         [音のしずく]


あなたの瞳に宿る

強い意志と

未来への約束を

しっかりと

受け止めよう




ともに創り上げることができる喜び

これは

決して

夢ではない




さあ

心を律して!








Gratias agimus tibi
propter magnam gloriam tuam.

主の偉大なる栄光のゆえに
我らは主に感謝を捧げる