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Winterreise       [コンサートの記憶]

「冬の旅」
       ~成蹊学園本館大講堂

ユリアン・プレガルディエン(テノール)
鈴木優人(フォルテピアノ)



(プログラム)
シューベルト:連作歌曲集「冬の旅」D.911(全曲)
       (詩)ヴィルヘルム・ミュラー

1. おやすみ    Gute Nacht
2. 風見の旗    Die Wetterfahne
3. 凍った涙    Gefrorne Tränen
4. かじかみ    Erstarrung
5. 菩提樹     Der Lindenbaum
6. 溢れる涙 Wasserflut
7. 川の上で   Auf dem Flusse
8. 回想      Rückblick
9. 鬼火      Irrlicht
10. 休息     Rast
11. 春の夢    Frühlingstraum
12. 孤独     Einsamkeit

13. 郵便馬車   Die Post
14. 霜おく頭   Der greise Kopf
15. 烏      Die Krähe
16. 最後の希望  Letzte Hoffnung
17. 村で     Im Dorfe
18. 嵐の朝    Der stürmische Morgen
19. まぼろし   Täuschung
20. 道しるべ   Der Wegweiser
21. 宿屋     Das Wirtshaus
22. 勇気     Mut
23. 幻の太陽   Die Nebensonnen
24. 辻音楽師   Der Leiermann




静かな前奏に促され 歌がはじまる。
なんて やわらかな声だろう。
フォルテピアノの落ち着いた音色と調和して
風情のあるホールに
さざ波のように広がっていく。。


確かな技術に支えられたユリアン・プレガルディエンさんの歌唱。
その素晴らしい表現力で、この歌曲集の全編に流れる
孤独、絶望、そして愛を見事に表現する。

そして鈴木優人さんの弾くフォルテピアノ!
繊細かつ大胆な演奏で、情景をいきいきと描写していく。

ふたりの呼吸が一体となり、シューベルトの世界が創り上げられる。

それを聴くうちに 
生きること、人生の意味に思いを馳せる。
時に心を激しくゆさぶられ
いつしか涙が頬を伝っている。。




'17Jan冬の旅2.jpg





ユリアン・プレガルディエンさんは、
お父上が世界的なテノール歌手のクリストフ・プレガルディエンさん。
優人さんのお父上である鈴木雅明さんも、指揮者・鍵盤奏者として世界で活躍しています。
いわば、二世のサラブレッド同士の共演です。
初共演ですが、すぐに意気投合したという二人。
まさに親密で
しかし決して予定調和ではなく
お互いに反応し合い、音楽が広がっていく。
それは まるで羽ばたく鳥のように自由!

もしかしたら
現代のピアノより少し低めのピッチ、平均律に近いという調律をされた楽器が
シューベルトの魂を呼び寄せたのかもしれない。。













優人さんが弾いたフォルテピアノ。
なんと!レプリカではなく、1820年製のホンモノです~。
シューベルトの時代の楽器の演奏が聴けるなんて、貴重ですね。



                (以下2枚の写真はweb上からお借りしました)
'17Jan冬の旅3.jpg


ペダルは足で踏むものが5つ。
左端のを踏むとハンマーと弦の間にフェルトが挟まり、ホンキートンクな音になります。
優人さんは終曲の「辻音楽師」でこれを使い、
オリエンタルなドローンのような効果を出していらっさいました♬


'17Jan冬の旅4.jpg



弦が鍵盤に対してストレートに張ってあるのはフォルテピアノの特徴です。
(現代のピアノはクロスしている)

この会場は、学校の講堂で大正時代に建てられたものだそうです。
この楽器の音色にピッタリでしたよ。










帰り道は
冬の旅を彷彿とさせる夕暮れ。。


'17Jan冬の旅5.JPG





















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