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Soli Deo Gloria    [コンサートの記憶]

J.S.バッハ:ミサ曲ロ短調
          ~紀尾井ホール


(出演)
指揮・アルト:青木洋也
ソプラノ1:澤江衣里 柏原奈穂 望月万里亜
ソプラノ2:藤崎美苗 村元彩夏 清水梢
アルト:青木洋也 布施奈緒子 高橋ちはる 輿石まりあ
テノール:中嶋克彦 藤井雄介 石川洋人 鏡貴之
バス:加耒 徹 浦野智行 藤井大輔 山本悠尋

管弦楽:フィルハーモニーカンマーアンサンブル
コンサートマスター:石橋エドアルド和彦





'17Jan紀尾井.jpg




なんてバランスのとれた美しい合唱だろう!
ひとつのパートが4名ずつ。
それぞれのパートの声質がぴったり合っていて
細部まで明晰に聴こえてくる。
それはもう、すがすがしいほどに!

驚いたことに
青木洋也さんは指揮をしながら合唱も歌っている。
そして、アルトのソリストでもあるのだ!

青木さんが指揮とソリストを務めることは良くあるけれど
合唱も歌ってしまうとは。。

もうひとつ驚いたのは、オーケストラがモダン楽器だったこと。
(ティンパニとホルンはオリジナル楽器)
古楽器よりも高いモダンのピッチで聴く「ロ短調」。
それは
生き生きと若さに溢れた音楽。
それは、この小編成のオーケストラが
機敏に反応する確かな技術を持っているからでもある。
オルガン・チェンバロが加わった通奏低音の見事なこと!

通常は管弦楽が手前、合唱が奥側に並ぶけれど
この日の配置は逆になっていた。
モダン楽器のカッキリした音が、合唱の向こうから飛んでくるのは
なんとも心地よい。
テキストを大切にする青木さんの、
「歌がメイン」というコンセプトなのかもしれない。



'17Jan紀尾井2.jpg







冒頭のKyrieは十字架の道行きのような重い足どり。
第6曲Gratiasはあっさりとした2拍子、というように
テンポひとつ取っても青木さんのこだわりが感じられた演奏。
それを実現した歌手たちは皆、青木さんの音楽仲間。

演奏者の心がひとつになって創り上げていく瞬間は
遙かな宇宙に思いを馳せる時のように
心がふるえる。

終曲Dona nobis pacem 
こらえていた涙が一気にあふれて。。



そして
指揮・独唱・合唱の全てをやり遂げた青木洋也さんに
感動の喝采!!















Soli Deo Gloria(ただ神にのみ栄光あれ)
ヨハン・ゼバスティアン・バッハは彼の自筆譜に「SDG」とサインした。












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Winterreise       [コンサートの記憶]

「冬の旅」
       ~成蹊学園本館大講堂

ユリアン・プレガルディエン(テノール)
鈴木優人(フォルテピアノ)



(プログラム)
シューベルト:連作歌曲集「冬の旅」D.911(全曲)
       (詩)ヴィルヘルム・ミュラー

1. おやすみ    Gute Nacht
2. 風見の旗    Die Wetterfahne
3. 凍った涙    Gefrorne Tränen
4. かじかみ    Erstarrung
5. 菩提樹     Der Lindenbaum
6. 溢れる涙 Wasserflut
7. 川の上で   Auf dem Flusse
8. 回想      Rückblick
9. 鬼火      Irrlicht
10. 休息     Rast
11. 春の夢    Frühlingstraum
12. 孤独     Einsamkeit

13. 郵便馬車   Die Post
14. 霜おく頭   Der greise Kopf
15. 烏      Die Krähe
16. 最後の希望  Letzte Hoffnung
17. 村で     Im Dorfe
18. 嵐の朝    Der stürmische Morgen
19. まぼろし   Täuschung
20. 道しるべ   Der Wegweiser
21. 宿屋     Das Wirtshaus
22. 勇気     Mut
23. 幻の太陽   Die Nebensonnen
24. 辻音楽師   Der Leiermann




静かな前奏に促され 歌がはじまる。
なんて やわらかな声だろう。
フォルテピアノの落ち着いた音色と調和して
風情のあるホールに
さざ波のように広がっていく。。


確かな技術に支えられたユリアン・プレガルディエンさんの歌唱。
その素晴らしい表現力で、この歌曲集の全編に流れる
孤独、絶望、そして愛を見事に表現する。

そして鈴木優人さんの弾くフォルテピアノ!
繊細かつ大胆な演奏で、情景をいきいきと描写していく。

ふたりの呼吸が一体となり、シューベルトの世界が創り上げられる。

それを聴くうちに 
生きること、人生の意味に思いを馳せる。
時に心を激しくゆさぶられ
いつしか涙が頬を伝っている。。




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ユリアン・プレガルディエンさんは、
お父上が世界的なテノール歌手のクリストフ・プレガルディエンさん。
優人さんのお父上である鈴木雅明さんも、指揮者・鍵盤奏者として世界で活躍しています。
いわば、二世のサラブレッド同士の共演です。
初共演ですが、すぐに意気投合したという二人。
まさに親密で
しかし決して予定調和ではなく
お互いに反応し合い、音楽が広がっていく。
それは まるで羽ばたく鳥のように自由!

もしかしたら
現代のピアノより少し低めのピッチ、平均律に近いという調律をされた楽器が
シューベルトの魂を呼び寄せたのかもしれない。。













優人さんが弾いたフォルテピアノ。
なんと!レプリカではなく、1820年製のホンモノです~。
シューベルトの時代の楽器の演奏が聴けるなんて、貴重ですね。



                (以下2枚の写真はweb上からお借りしました)
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ペダルは足で踏むものが5つ。
左端のを踏むとハンマーと弦の間にフェルトが挟まり、ホンキートンクな音になります。
優人さんは終曲の「辻音楽師」でこれを使い、
オリエンタルなドローンのような効果を出していらっさいました♬


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弦が鍵盤に対してストレートに張ってあるのはフォルテピアノの特徴です。
(現代のピアノはクロスしている)

この会場は、学校の講堂で大正時代に建てられたものだそうです。
この楽器の音色にピッタリでしたよ。










帰り道は
冬の旅を彷彿とさせる夕暮れ。。


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歌いまくり!        [コンサートの記憶]

超!年越しコンサート2016→2017【今年の年越しは歌って歌って歌いまくり!】
                  ~すみだトリフォニーホール

(出演)
指揮・ピアノ・司会:宮川 彬良
歌:ささき いさお、ダイナマイトしゃかりきサ~カス
管弦楽:新日本フィルハーモニー交響楽団
合唱:栗友会合唱団

(プログラム)
第1部 ~Sing Sing Sing!~
恋のバカンス
上を向いて歩こう
ゆうがたクインテット名曲集
 目はおこってる・ただいま考え中・ちょっと
アメイジング・グレース
Aquarious ~ Let the sunshine in

第2部 ~微笑みは涙をこえる~
いずみたく:見上げてごらん夜の星を
バリー・グレイ:サンダーバード
宮川泰:宇宙戦艦ヤマト テーマ
宮川泰:真赤なスカーフ
宮川彬良:大ディンギル帝国星
宮川彬良:微笑みは涙をこえる
~いよいよカウントダウン!~
深い河
シンフォニックマンボ No.5
若いってすばらしい
マツケンサンバⅡ



今年もアキラさんの「超年越し!」で年を越しました~♬♪♬

「今年はワタシの好きな曲だけっをやります!」
まあ、嬉しい!
アキラさんが好きな曲ならバッチリですね~。

というわけで、本当に楽しいコンサートでした。
何しろ歌手が上手いっ!

ダイナマイトしゃかりきサ~カスは女性2人、男性1人のグループですが
超絶なハモりとリズム感でカッコ良い~!
アカペラのアメージング・グレースで腰が抜けました(拍手喝采!

ささきいさおさんって、歳をとらないのでしょうか?!
昔のままの声のツヤと声量で「ヤマト」を朗々を歌い上げました~。

アキラさんのお話も面白くて
オケも合唱も本当にすばらしくて

今年も、絶対に佳い年になりますね~!!





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