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CEMBALO FESTIVAL(1)         [コンサートの記憶]

チェンバロ・フェスティバル in 東京(1)
            ~浜離宮 朝日ホール

鈴木優人チェンバロ・リサイタル

共演:三宮正満(オーボエ)

(プログラム)       
J.S.バッハ:イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV971
C.P.E.バッハ:オーボエと通奏低音のためのソナタ ト短調 Wq.135
       ヴュルテンベルク・ソナタ 第1番 イ短調 Wq.49/1

J.S.バッハ:パルティータ 第2番 ハ短調 BWV826
      オーボエとチェンバロのためのソナタ 変ホ長調 BWV1031

(アンコール)
J.S.バッハ=グノー:アヴェ・マリア



'16Julyチェンバロ1.jpg


なんと華やかな楽器でしょう!
きらびやかな金色、
そして白地に極彩色で描かれている可愛らしい絵の数々は
異国情緒にあふれていて、本当にステキ♬

優人さんが最初に弾いた「イタリアン・コンチェルト」は
この楽器からインスピレーションを得たに違いない。
いつもながらのスタイリッシュで見通しの良い音楽に加えて
瑞々しい花々が香るような
そこはかとないニュアンスがちりばめられている。

この曲の後のお話でも
「いつもは黒い楽器を弾いているので・・
この金色の棒を1本くらい持って帰ろうかと」(こらこらw

ここでゲストの三宮正満さんの登場です(拍手~
黒いスーツに黒シャツですが、カラーのところが赤。
手にしたバロック・オーボエも黒で、リードにちょこっと赤色が。
ホントにお洒落のセンスが抜群ですね!
もちろん音楽も表情豊か。
つややかな音色が、哀愁をおびた曲調にとても似合っています。
お二人はBCJでいつも一緒に演奏しているので、気心が知れているのでしょう。
息がピッタリで、気持ちの良いこと!
この日のプログラムで通奏低音はこの曲だけでしたが
これはもう、優人さんの独壇場。
即興でこんなにステキな音楽が創れるって、本当に凄い!(ほれぼれ

続いては優人さんの独奏にもどります。
バッハの次男が作曲した「ヴェルテンベルク・ソナタ」は、
ちょうど今週の「古楽の楽しみ」で優人さんが紹介していました。

そうそう、この4月から優人さんはラジオ放送の案内役になったのです。

古楽の楽しみ

優人さんが担当している1週間はホントに楽しみです♫
いつも大事なこと、勉強になる事を話してくれるので録音必須です~。


この日も後半の演奏の前にお話が。

「パルティータ第2番はフラット3つのハ短調。
続くオーボエとチェンバロのソナタは変ホ長調で、同じくフラット3つの平行調です。
この3つという数字はもしかしたら三位一体かもしれません」

こういうお話の後の演奏は
心にストンと落ちるものがあって、だいすきです。

そして、パルティータ第2番!
もう、イタリアン・コンチェルトといい
私のためのプログラムですか?(ありがとうございます)←呆
この曲はホントに大好きで、
平均律の1,2巻が全部弾き終えたらパルティータが弾けるっと思って
頑張った思い出がありますw
でも、それはピアノで弾いた時のこと。
チェンバロで聴くパルティータは、ピアノと全く違います。

優人さんの演奏に
おおお、そう来たかっ
なるほど~
と、いちいち驚きながらも
感動の連続!


シンフォニア
アルマンド
クーラント・・

優人さんのチェンバロの音色は
それぞれの舞曲に寄り添って
あるときは堅固に
またあるときは、寂しげに
時のすきまを暖かい言葉で埋めていく。。


そして再び三宮さんとの演奏ですが
今度は白いバロック・オーボエです。
音色が前の曲とがらりと変わり、すべるような透明感が。
明るく上品な曲に良くマッチしています。
楽器選びも奏者の腕の見せどころ。


ふたりの紡ぐ音楽は
すがすがしく、のびやか。
すばらしい装飾の楽器とともに
いつまでも記憶にとどまることでしょう。