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Duo Ricital              [コンサートの記憶]

原田 陽×鈴木優人 デュオリサイタル
             ~王子ホール


原田 陽(バロック・ヴァイオリン)
鈴木優人(チェンバロ)

(プログラム)
J.S.バッハ:ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ 第2番 イ長調 BWV1015
     :無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ 第2番 イ短調 BWV1003
     :ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ 第5番 ヘ短調 BWV1018

     :半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV903 (チェンバロソロ)      
     :ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ 第6番 ト長調 BWV1019

(アンコール)
J.S.バッハ:ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ 第6番 ト長調 BWV1019a(初稿)より
      Cantabile




'16Nov優人原田2.jpg




この美しいチェンバロから紡ぎ出される音は
明るい光にみちていて
眩しいほどに輝いている。

優人さんが弾くチェンバロは
どうしてこんなに綺麗な音色なのでしょう!

独奏の「半音階的幻想曲とフーガ」

これほど鮮やかな幻想曲を、他で聴いたことがない。
ともすれば重く、おどろおどろしくなりがちな曲なのに
進む方向が定まった、小気味の良い演奏に息をのむ。

そして何とも見通しの良いフーガ。
遁走曲の名のとおり
逃げようとする旋律が目に見えるよう!



続くデュオ。

すたすたと運んでいく安定したチェンバロに乗って
1部の時よりも ぐんと鳴り出したヴァイオリンが饒舌に歌う。

チェンバロの旋律に装飾が華やかに付け加えられて
あでやかな道行きを楽しませる。

まるで ドラマを観ているような ステキなやりとり。

五楽章あるソナタのうち、第三楽章がチェンバロ独奏なので
ヴァイオリニストは後方に置かれた椅子にかけている。
そんな様子も お芝居のようで。。

愁いを含んだ第四楽章の次に一気に駆け出す音楽は
まっしぐらに大団円へと 突き進んでいく!


そしてアンコールは、同じソナタの初稿にある緩徐楽章。
ふくよかな旋律は幸せの余韻をのこして
演奏会があたたかく閉じられました。。




                (以下の写真はweb上からお借りしました)

'16Nov優人原田3.jpg






前半のデュオ2曲とヴァイオリン独奏も素晴らしかったのですが、
ことのほか印象に残った後半のプログラムを綴りました。

ヴァイオリンの原田陽さんの演奏を初めて聴いたのは
もう9年も前のこと。
ピアニストのイエルク・デームスが出演したコンサートでオーケストラのコンマスをしていて、
バッハのヴァイオリン協奏曲を演奏していました。
その後、演奏を聴く機会がなかったのですが
数年前にバッハ・コレギウム・ジャパンの管弦楽で弾いているのを「発見」してビックリ!
BCJでは、当然のことですがバロック・ヴァイオリンを弾いていました。
確か、以前はモダン楽器だったはずなのに?
(それに長髪をバッサリ切って、別人のようでした。)

原田さんがバッハに対する思いの深さを、この日のプログラムに書いていらして
オリジナル楽器を演奏するようになったのは、自然な流れだった事が解りました。



そういえば、優人さんが王子ホールで二人だけの演奏(しかも独奏も!)というのを聴いたのは
初めてだったかもしれません。

あ~、チェンバロの音がステキだったなあ。。
(と余韻にひたっております)
































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