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やわらかな翼               [歌にたくして]



alle Menshen werden Brüder,

wo dein sanfter Flügel weilt.

  全ての人々は

  貴方の柔らかな翼のもとで

  兄弟になる


・・・曲の終盤に4人のソリストが歌い上げる
それは 今まで聴いたことのない歌声!

この世のものとは思えないほどの
雅(みやび)で艶やかな四重唱。。






横浜室内管弦楽団 第50回記念演奏会
             ~神奈川県立音楽堂

ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調 op.125 他


指揮 :笠原 勝二 (東京交響楽団首席コントラバス奏者)

ソプラノ:澤江衣里
アルト:青木洋也
テノール:中嶋克彦
バス:駒田敏章

合唱:横室ベートーヴェンコア(合唱指導:青木洋也)



第九はね、一昨年 暗譜したんです。
だから今回はラクよね~、と思っていたのですがっ
話が違いました!

「今までの事は忘れて、新鮮な気持ちで楽譜と向き合いなさい」
「言葉を大切に!」
「楽譜を深く読み込んで!」
「何故、そう書かれているのか『自分で』考えること」

第九の合唱は、100人以上で歌う事が多く、
5千人、1万人の第九(!)などというものもあります。
今回はオーケストラが大編成ではないので、70名くらいで歌うことになりました。
それもあって、
言葉の意味を丁寧に伝えること、全員がハーモニーを理解して共有する
というコンセプトで指導していただきました。

合唱団の皆は、ほとんどが第九経験者です。
そして大方が「張り切って元気に歌う」第九を歌ってきました。
何度も歌っているうちに、発音がいい加減になっています。
それをイチから洗い直すのは結構難しい。

ゆっくり、丁寧にイントネーションにも気を付けて発音しても
曲にのってテンポ良く歌うと、元の木阿弥(汗)。
もう、指導の青木先生に散々叱られました~。

最後まで「wo dein は膨大じゃない!」と言われましたw
カタカナで書くと「ヴォー ダイン」でしょうか。
日本語は一つの音符に ほぼ一つの音しか乗りませんから
ドイツ語の終わりの発音を省略してしまうんです。
だから「ぼうだい」と聞こえるってw

他にも
「終わりのtという子音が 全く聞こえない!」
「カタカナのドイツ語になってる!」
と言われまくり。


同じように、
ゆっくり歌うと他のパートとの音程やハーモニーが良く聴こえてきて
まあ、なんて美しいのでしょう~ と感動するのですが
いざテンポを速くすると「とりあえず自分のパートを歌う」だけになってしまう!

ほええ~
私が暗譜したのは「第九」じゃなかったんですねえ。。

そんなこんなの練習が数回あり、いよいよ本番です。

さあ、頑張って勉強してきたことが本番で出来るのか?!
しのび寄る不安。。

けれど、指揮の笠原さんのつくる あたたかい音楽を聴くうちに
木のホールの柔らかな響きも手伝って
とても落ち着いてきました。


最初のバリトン・ソロ、まあなんと良い声でしょう(ほれぼれ

それに続く私たちの歌は、
旋律に乗って言葉の意味が伝えようという固い意思にあふれていたはずです。

前半はコール&レスポンスのように
ソリスト4人と合唱が交互に歌いますが
この4人がいずれも粒ぞろい。
彼らとともに歌うのは、とても光栄に感じました♫

そして私の大好きなドッペル・フーガを含む合唱が長く続き
上に書いたソリスト4人の歌になるのです。

この部分は、今までどんな演奏を聴いても「ようわからん」かったのですが
こんなふうに お互いの音程を聴き合って歌うと美しいのですねえ。
文字通り「やわらかな翼」にいだかれたよう。。
ベトベンが意図した事が しっかり伝わってきました。

それを引き継いで、感動の頂点の合唱!
ほんとうに すばらしい幕切れでした。

感極まって歌うのではなく
かなり冷静に、ひとつひとつのステップを踏んで
状況を把握しながら歌えたことは我ながら驚きでした。

なんせ、後ろからオケを応援する余裕があったんですw

それもこれも、厳しい指導を頂いていたお陰ですね♫

指揮者が「とても幸せだった」と言っていた、と
後で関係者の方から伝言がありました。

わたしたちも とても幸せでした!







終演後の指揮者とソリストのみなさん。(写真、お借りしました)
このステキな笑顔!
しあわせだなあ。。

'15Nov第九.jpg
















































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