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Dona nobis pacem (主よ平和を給え)    [コンサートの記憶]


第45回サントリー音楽賞受賞記念コンサート
「鈴木雅明とバッハ・コレギウム・ジャパン」

指揮:鈴木雅明

ソプラノ:ハンナ・モリソン、レイチェル・ニコルズ
アルト(カウンターテナー):ロビン・ブレイズ
テノール:櫻田亮
バス:ドミニク・ヴェルナー

合唱・管弦楽:バッハ・コレギウム・ジャパン


J.S.バッハ:ミサ曲 ロ短調 BWV232

      第1部 ミサ(キリエ・グロリア) Missa(Kyrie,Gloria)
      第2部 ニケーア信経(クレド) Symbolum Nicenum(Cledo)
      第3部 サンクトゥス       Sanctus
      第4部 オザンナ、ベネディクトゥス、アニュス・デイとドナ・ノビス・パーチェム
                       Osanna,Benedictus,
                       Agnus Dei et Dona nobis pacem







少人数のオリジナル楽器、
そしてノンビブラートの歌い手たちが紡ぎ出す音色をを聴くうちに
生命の起源に思いを馳せる。

生きとし生けるものがサークルになって
緩やかに廻る純粋な音楽は
ダイレクトに私の心に飛び込んでくる。。



ラテン語の歌詞が
その言葉の意味とフレーズを
とても大切に丁寧に歌われる。

そして管弦楽も
言葉の抑揚がそのまま音楽になっていったことを思い出させる。

歌い手と管弦楽は
ともに聴き合い、触発し合い
本来の曲を より深く、確かなものとして
私たちに届けてくれる。





'15JulyBCJサントリー.jpg

                        (Web上からお借りしました)                       





歌のソリスト、ひとりひとりの声の素晴らしさは言わずもがな。
独唱の時に共に演奏する独奏楽器の安定感。
なんと隅々まで均衡の取れたアンサンブルでしょう。。

そして合唱!
どこまでもクリアに、全ての声部が聴こえてくるフーガ。
メリスマの細かい音符をひとつも疎かにすることなく
それでいて推進力のある音楽が生み出されていく。。

ひとつの曲が終わった瞬間に
ホールの空間にふわっと立ちのぼる残響音・・
ああ、これを聴けるのは
なんと幸せなことだろう!








'15Jun BCJサントリー.jpg



この日、私は二階席にいました。
そこからはステージの下手の扉から演奏者が入ってくるのが良く見えました。
最初にライト・ブルーのネクタイをした優人さん。
チェンバロの前まで歩んで行き、満席のホールを見渡します。
管弦楽の奏者に続いて、声楽家のみなさん。
そして指揮の鈴木雅明さんが登場して音楽が始まります。

この演奏会は昨年「サントリー音楽賞」を受賞したことでの記念演奏会。
だから、始まる前の客席には期待感と高揚感がありました。
でも、演奏が始まると
演奏者の曲に対する真摯な思いがステージから溢れてきて
私たちの心が引き締まったのです。


ミサ曲「ロ短調」はバッハの遺作と言われています。
彼の生前には演奏されることのなかった曲です。
バッハは最後に 声楽と管弦楽が響き合う曲を遺したかった。
その思いを丁寧に伝えよう・・
そういう気持ちが演奏から現れてくるのです。
奇しくも この日はバッハの命日である7月28日。


バッハ・コレギウム・ジャパンの皆さんは
この前日に広島でこの曲を演奏しました。
演奏会の前には平和記念公園を訪れたそうです。

彼の地には永遠に平和を願う「気」が満ちています。

演奏者の皆さんが それを受け止め、
そして
それが演奏にそのまま現れたとしても
不思議はないと思うのです。



最後のアルトのアリア「Agnus Dei, qui tollis peccata mundi, miserere nobis.」
(神の子羊、世の罪を除きたもう。主よ、われらを あわれみたまえ)
の、救いを求めて彷徨うような旋律の後

「Dona nobis pacem.」(主よ平和を給え)が
合唱によって荘厳に歌い上げられます。

声部がひとつずつ積み重なり
次第に次第に空の高みへと上っていく。。
遥か彼方、宇宙の先までも!

しなやかに踊る天使たちを
華やかなナチュラル・トランペットとティンパニが鮮やかに彩る。。
なんと愛にあふれた光景でしょう。

私は
バッハが願った明るい未来を
確信せずにはいられません。。







                    Agnus Dei    (0:00~)
                    Dona nobis pacem (5:17~)









満席のサントリーホールの拍手って、ほんっとに凄いですよ!
地鳴りのようでした。

一番ながくお辞儀をしていたのは優人さんでした~
そうそう、チェンバロがホントに美しく、良く聴こえてきてワタシは大満足でした♬
通奏低音の皆さん、ホントすばらしい(感涙)。
とくに!
武澤秀平さんのチェロには おおおっと感動しましたですw

ご衣装は全員、黒で統一されてましたが
さすが三宮正満さんは黒のスーツとシャツにカラーが「赤」でしたねーー!
いや、オーボエを先に誉めるところですがw

そして、前田りり子さんのトラヴェルソは大好きなんですけど
この日は新たな発見。
「座り方が美しい!!」
聴いて極楽、観て極楽。なんてステキ♡

それから、バスの加耒徹さん。
歌っている時の表情が、その曲そのもの!になる方ですが、
歌っていない時も曲に入り込んでいて素晴らしいですね。
それが自然に音楽に雰囲気を与えていて
観ていてとても心地よいのです♬





BCJを鈴木雅明さんが創設されたのが25年前といいますから、
メンバーも随分入れ替わりがあったことでしょう。

これからも、末永く バッハの音楽を続けていって頂きたいですね。。



バッハは

自然の摂理ーそれは 神さまかもしれないーと

いちばん近くにいる音楽家だから。。







































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