So-net無料ブログ作成

ロ短調ミサ           [コンサートの記憶]

紀尾井ホール・紀尾井シンフォニエッタ東京
創立20周年記念 特別演奏会

J. S. バッハ 「ロ短調ミサ」

指揮:トレヴァー・ピノック

ソプラノ:澤江衣里・藤崎美苗
アルト:青木洋也
テノール:中嶋克彦
バス:加耒 徹

管弦楽:紀尾井シンフォニエッタ東京
合唱:紀尾井バッハコーア


'15Julyピノック.jpg




Kyrlie!

合唱の冒頭の一声に圧倒される。
正しく言うなら、K の子音。
ステージから風が起こる!

バランスのとれたコラール
そうだ、フーガは確かに遁走曲・・逃げていく旋律を後から後から追いかけていく・・
まるで嵐のように次々に寄せてくる高波。

こんなに生き生きとした
沸き立つようなバッハの演奏を聴けるなんて!
とても300年も昔の音楽とは思えません。
自由で快活で
心躍る時間を紡ぐのはトレヴァー・ピノック。

オーケストラの中央に置かれたチェンバロの前に立ち
両手を高く挙げて指揮をする。
いかにも楽しげに、人生と音楽を心から愛しているように。。





トレヴァー・ピノックは古楽界の草分け的な存在。
現在の古楽の隆盛は彼の功績に寄るところが大きいそうです。
けれど、この日のようにモダン楽器のオーケストラを指揮することもあり
ピッチは442Hz。

冷静でいて情熱的なピノックの指揮。
まるで空中にあるカンバスに絵を描いているようです。

独唱の時は立ったままチェンバロを奏でますが
この音色の美しいこと。。

そして、その独唱者達のすばらしい声!!
青木さんと加耒さんの顔の表情は
喜怒哀楽がダイレクトに伝わってきます。
だから、言葉の意味も心に響いてくるのです。
ラテン語なのに!

独唱者は合唱の中から歩み出て、オケの前に立って歌います。
加耒さんは歩いて来る時から 曲の雰囲気になりきっていてステキでした♬

独唱の最後「Agnus Dei」はアルト・青木さんです。
沈痛な音楽をいたわるような歌唱は、この日の白眉でした。

それが終曲の合唱につながって

Dona nobis pacem (われらに平安を与えたまえ)

と 厳かに歌い上げられた時
私はトレヴァー・ピノックの 音楽に対する深い敬意と愛情を感じて
この場に居られたことの幸せをかみしめていました。。


正直なところ、バッハの演奏に慣れたオケで聴きたかったところですが
ピノックはこの曲を録音していないそうなので、貴重な機会だったという事で
よしとしましょう~。





































nice!(10)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 10

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0