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朝のコンサート              [コンサートの記憶]


あたらしい いちにちが始まる

新鮮な空気の中に

やわらかな息吹を感じる日。。





朝のコンサート 〜すぐそこの春〜
             紀尾井町サロンホール 

歌   波多野睦美 
ピアノ 鈴木 優人


(プログラム)
それは恋人たち:クィルター/シェイクスピア
春:ガーニー/ナッシュ
さくら横ちょう:別宮貞雄/加藤周一
猫の歌:高橋悠治/長谷川四郎
5つの目:ギブス/メア
沈黙の真昼:ヴォーン・ウィリアムズ/ロセッティ
愛に死す:イギリス古謡(グレインジャー編)
おいで死よ:フィンジ/シェイクスピア

シルヴィアって?:シューベルト/シェイクスピア
民衆に訴える:高橋悠治/シューベルト
糸を紡ぐグレートヒェン:シューベルト/ゲーテ
春の想い:シューベルト/ウーラント

(アンコール)
リンデンリー:イギリス古謡(ヴォーン・ウィリアムズ編)




淡いさくら色のドレスの波多野睦美さん、
落ち着いた口調で1曲ずつ丁寧に曲の解説をしてから歌います。
解説といっても親しみやすい、ちょっとしたお話なので
それぞれの曲に興味を持って聴くことができます。

例えば、シューベルトが生涯独身だったのは
当時の決まりとして収入が低いと結婚できなかったから、とか
どんなにゲーテが長生きだったかは、
モーツァルトより前に生まれて、シューベルトよりも長生きした、
つまりカツラが正装だった時代から、カツラを脱ぎ捨て
ベートーヴェンのようにクシャクシャの髪でもOKの時代になったという事などなど。。

そうそう、こんなお話も。

「沈黙の真昼」の作詞者ロセッティは、画家でもあります。
イギリスのラファエル前派のひとりですが、
彼等のモデルをつとめたジェーン・モリスは
ウィリアム・モリス(美しい壁紙が思い浮かびますね)の妻でした。
彼等の間にどんな感情が行き交っていたのでしょうか。

ロセッティがジェーンをモデルに描いた「プルセルピナ」

ロセッティ .jpg


この時代、イングリッシュ・ミュージック・ルネッサンスといって
シェイクスピアとイギリス民謡に傾倒して作品を生み出した人々がいたのですね。




ところで蛇足ですが、
高橋悠治作曲の「民衆に訴える」の作詞がシューベルトになっていますが
これは間違いではありません。
シューベルトが友人に宛てた手紙の中の文に曲をつけたものです^^




この日のプログラムは本当にバラエティー豊か。
作曲者の生国もさまざま。
でも波多野さんが歌うと、
国境を軽々と飛び越えて吹き渡る風のように
自由でのびやかで。。
もう、すべてが波多野ワールドです^^




そして、優人さんのピアノは川の流れのように音楽を運んでいく。
ある時は渓谷の急流のように。
ある時は大河のように。

そして透明な水のような音色は
まさにタイトルの「すぐそこの春」そのものでした。


ガラス越しの光が
ステージに木立の影を踊らせます。
心やすらかに音楽にひたれる
すてきな場所でのコンサート。

昨日までの凍りついた空気が
少しほぐれたのは
このピアノのおかげかもしれません。。

































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