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O Salutaris           [音のしずく]



やわらかな笑顔

やさしい眼差し




でも

あなたは何も言わない


そして

私も何も言わない



お互いに知っているけれど

言葉にしてしまうと

こわれてしまうかもしれないから






聖堂の鐘

祈りの声



心をこめて歌う歌が

美しく響きますように



幼いころからの夢が

かないますように。。。



















O Salutaris from Messe a Trois Voix by Andre Caplet















































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バビロンの川のほとりに      [コンサートの記憶]

バビロンの川のほとりに(北ドイツの合唱作品を集めて)
              ~日本福音ルーテル東京教会


(出演)

青木洋也/アルト
藤崎美苗・澤江衣里/ソプラノ
中嶋克彦/テノール
加耒 徹/バス

原田 陽・小池香織/ヴァイオリン
小池香織・鬼澤悠歌/ヴィオラ・ダ・ガンバ
角谷朋紀/ヴィオローネ
山縣万里/オルガン


(プログラム)

伝ブクステフーデ:マニフィカト
ブクステフーデ(1637~1707):7つのソナタより 変ロ長調op.1-4
ブクステフーデ:イエス様、わが喜び

ベルンハルト(1628~1692):主よ、今こそ あなたの僕を
プフレーガー(1635~1686):バビロンの川のほとりに
ヴェックマン(1616~1674):主がシオンの捕らわれ人を救ったとき
トゥンダー(1614~1667):主が家を建てないところで


'17Julyバビロン川1.jpg





心の一番深いところに ダイレクトに届く音

まるで光の矢のように
まっすぐに降りてきて

いつしか
透明な水のように
素直になった自分がいる。。

歌声と器楽は
綾織りのように彩り豊か
プログラムは
まるでひと綴りの物語

祈りと平和への思いが交錯した
幸せな時間に感謝。。




'17Julyバビロン川3.JPG


北ドイツのバロック時代、バッハよりひと世代前の作曲家たち。
ブクステフーデ以外は知らない名前だったけれど
どの曲も生き生きとしていて、優しさに満ちた作品ばかり。
この後をバッハが引き継いでいくのだろうという予感。
そして少しだけルネサンスの香りもして
なんだか
淡い初恋のような時間でした。


最初は、付点のリズムに乗って
明るくわきたつような曲から。
合唱と器楽全員での華やかな演奏。

次は器楽だけでソナタ。
可愛らしい音色のオルガンのオスティナート。
ヴァイオリンとヴィオラ・ダ・ガンバは
即興しているように自由に歌う。
そして表情豊かな緩徐楽章とが交互に奏されると
童心に還ったようにワクワクする。

前半の最後は
演奏会形式のオペラを観るよう!
器楽、アリア、そして合唱と場面が転換され
信仰の言葉が紡がれていく。
小編成だからこそ出来る緻密な音楽に
我を忘れて聴き入ってしまう。



'17Julyバビロン川4b.jpg
               (この写真のみweb上からお借りしました)




それにしても、歌手たちの声の心地よさときたら!
ヴィヴラートを廃した歌唱のすばらしさ。
そして、カノンになり、ハーモニーになる時
互いの声質を引き立て合い、
この上なく ふくよかな響きを醸し出す。

そんな美しいベルンハルトの作品。

さあ 次が、この日の白眉!
演奏会のタイトルにもなっている「バビロンの川のほとりに」

下降する旋律が
涙を流すように 切々と語られる。
浮遊する悲しみと
そよぐ風が見えるような合唱曲。
空はどこまでも青く
川面はそれを映して穏やかに流れている。。



「この曲の歌詞は旧約聖書の「詩編」第137編の1-4節が採られている。
これはバビロンの国で捕虜となっているイスラエル人の歌で、
バビロンの川のほとりに座って、失った故郷エルサレムのシオンという丘を思い出して
涙を流しているという嘆きの歌である、
イスラエル人の歌は神にかかわる宗教歌なので、
その神から見捨てられ、捕虜に身を落としているのに
どうして神を賛美する歌を歌える気になるだろうかと語られる」
          (プログラム・ノートより)



そんな、打ちひしがれた物語は
最後の曲で救いの場面をむかえる。

「主がシオンの捕らわれ人をお救いになられたら」

空虚な心が喜びで満たされ
あたたかな腕に抱かれるように
幸せな幕切れとなる。




'17Julyバビロン川2.jpg





歌詞と音楽が見事に融合した作品たちが
語るように奏される。
そんな、豊かで味わい深い時間は
極上の幸福となって
いつまでも
心に
あたたかな余韻を残すのです。。

























Chamber Music            [コンサートの記憶]

ミロスラフ・クルティシェフ(Pf)が室内楽を演奏しました。

(プログラム)
ブラームス:ピアノ四重奏曲第3番c-moll Op.60
フランク:ピアノ五重奏曲f-moll

(アンコール)
ブラームス:ピアノ五重奏曲 f-moll Op.34第2楽章


*おことわり*私はミロスラフ・クルティシェフのファンなので、
       彼のことだけを書きます。





'17Julyクルティ2.JPG



クルティが弾く室内楽を聴くのは初めて。
YTでも見た記憶がない。

一体どんな演奏になるか、想像もつかなかったけれど
ブラームスの冒頭、ピアノの強烈な一撃から始まり
扇の要としての役割をしっかりと担っていて
本当に嬉しく、誇らしい気持ちでいっぱいに。。


ブラームスらしい重厚な和音と
容赦なく連続する三連符の動き。
クルティシェフの大きい手、強靱な指は
難所を軽々と越え、弦楽をリードする。

ひとたび伴奏にまわれば
深くバスを効かせて
ハーモニーの動きをクリアにし
音楽の方向を指し示す。

そして緩徐楽章のメロディーを奏でる時
彼のピアノが本当に音程感のあるものだと
あらためて思い起こさせてくれる。

また、どんなに速い時も弦楽を聴き
コンタクトをとり続ける。
独奏の時は(あたりまえだけど)前を向いているから
あの大きな目をさらに見開いて
弦楽奏者たちを見るのは新鮮w


以前、クルティの演奏には暗い淵のようなところがあった。
それも 本当に素晴らしい個性だと思っていたけれど
今はそんな暗い部分が減ってきたように思う。

現に、短調の部分の多い曲だというのに
それを忘れさせてくれる味わい。
最後のハ長調の和音に向かって突き進んでいくかのよう!




フランクは弦楽がひとり増え、されに重層的な音楽になる。
どちらかというと、このフランスものの質感が
クルティの音に合っているように思う。

とても激しく、官能的ともいえるフランクの作品。
でもそれが妙に生々しくならないのは
クルティのピアノに宿る神々しい響きのためかもしれない。

絶え間ない流れを
ピアノが次の方向へとイニシアティブを取る。

優しさあふれる モノローグ。

そして
一瞬のブレイクの後
放物線を描き、
まさにジャストのタイミングで降りてくるピアノ!
ああ、本当に
これが聴けて幸せ。。


鳴り止まない拍手にこたえてのアンコール。
ブラームスの優しい、春の昼下がりのような曲。
愁いを忘れて
あたたかな光の中でまどろんでいたい。
いつまでも。。

















'17Julyクルティ.jpg


こちらは会場でゲットしたクルティの新譜です。
去年、録音しているという情報がありましたが
これだったのですね!




そして、嬉しいことが もう一つ。
この日の演奏会がテレビで放映されます!

NHK BSプレミアム
「クラシック倶楽部」
2017年9月29日 午前5:00~5:55


やった、クルティ!
全国放送だよ~~~♪♬♫
























きっと またね         [コンサートの記憶]

フランチェスコ・トリスターノ ピアノ・リサイタル
               ~三鷹市芸術文化センター 風のホール




(プログラム)
J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV988

ギボンズ:ヴァージナルのために書かれた作品より
          パヴァン/エアー/フランス風エアー/イタリア風グラウンド/グラウンド
トリスターノ:Circle Songs(2017)より
          Circle Song3 / All I have/ My old number /Heraklion
ロッシ:3つのトッカータ
          第1番/第2番/第7番
ラモー=トリスターノ:歌劇「カストールとポリュックス」より序曲
トリスターノ:ラ・フランシスカーナ

(アンコール)
デリック・メイ=トリスターノ:ストリングス・オブ・ライフ





'17Julyフランチェスコ三鷹2.jpg

                     (写真はweb上からお借りしました)




ステージの上手から登場したフランチェスコは
ゆったりとした足どりでピアノの後ろを回って鍵盤の前へ進み
いつもように 膝に手を置いて深々とおじぎをする。
真っ直ぐに伸ばした長い足に編み上げのショートブーツ。
細身の身体にフィットした黒いジャケットが良く似合う。


ゴルトベルクは
先日の王子ホールの時よりもタッチが優しく聴こえる。
羽のように柔らかく、春のそよ風のようにあたたかい。

同じ曲なのに
こんなに違って聴こえるなんて!

ホールが変わり、オーディエンスが変わったこと
そして天気や演奏者の体調も影響して
音楽は生き物のように変化する。。


たとえば
今日のゴルトベルクがクリームソーダなら
この間のはかき氷ね。
氷の粒が混じっているくらい粗いかき氷。
食べているうちに頭がキーンとしてくるやつ。

私はかき氷の方が好きだよ、フランチェスコ。




後半はギボンズの作品から。
ヴァージナルは、とてもつつましい楽器で
閉じた空間が似合うはずなのに
フランチェスコがグランドピアノで弾くと
柔らかな抑揚と豊かな響きで
古い時代のイギリスの音楽が饒舌に彩られる。

続くCircle Songsは、先日Hakuju Hallで聴いたのは最初の1曲だけ。
でも、その時と同じく
どの曲もハーモニーが本当に美しい。
そしてテンポが緩やか~中庸で
今までのテクノ的なオリジナル曲とは全く違う。
まるで映画音楽のように
それぞれのシーンが再現されていくよう。。

そして次は17世紀のロッシの作品。
こんなふうに 古い時代と現代を行きつ戻りつしても
不思議なくらい違和感がない。

トッカータは、
リュートなどが調弦をして試し弾きをしているうちに
曲になっていったといういわれがある。
もとはといえば即興。
それがフランチェスコにフィットするのだろう。
ともすれば、とりとめのない演奏に陥りやすい曲なのに
ダンスをリードしてくれるような彼の演奏は
ドライブの仕方も、間のとり方も
ほんとうに小気味よくて、思わず微笑んでしまう。


さらにラモーになると
これはもう踊り出したくなってしまう!
フランチェスコが弾いているのはピアノなのに
オリジナル楽器のオーケストラの にぎやかな演奏が聴こえてくる。

躍動するヴィオラ・ダ・ガンバ。
丁々発止のオーボエ・ダモーレとフラウト・トラベルソ。
バイオリンが歌い、ファゴットが仕掛ける。
ティンパニがリズムを繰り出すと
ダンスは最高潮に!

大きな拍手と歓声の中
間を置かずにオリジナル曲のラ・フランシスカーナが始まる。
即興のイントロの華やかなこと!
続くテクノも超カッコいいグルーヴはそのまま、
もの凄く豪華!!

ああ、どうしよう
これが最後の曲だなんて信じたくない!

そんなセンチメンタルな気持ちを察してくれたのか
アンコールはデリック・メイの曲。
静かに始まったイントロに 一瞬 泣きそうになったけれど
疾走するテクノは
きっと またね
という約束だったよね。











こうしてフランチェスコ・トリスターノのジャパンツアー6公演
(私はそのうちの3公演を聴きました♫)が終わりました。

でもね、今年は11月にまた来日です!
今度はオリジナルのピアノ・コンチェルト(日本初演)ですよ。
ものすごーくカッコイイ曲なので(配信で観ました♫)
ナマで聴けるのが本当に楽しみ~♡































Clavier Ubung         [コンサートの記憶]

Francesco Tristano
      ~王子ホール



(プログラム)
J.S.バッハ :クラヴィーア練習曲 Clavier Ubung 第2巻より
      フランス風序曲 BWV831  
       序曲 Ouverture/クーラント Courante/ガヴォット Gavotte I/II/
       パスピエ Passepied I/II/サラバンド Sarabande/ブーレ Bourree I/II/
       ジグ Gigue/エコー Echo
  
     :イタリア協奏曲 BWV971
       第1楽章 Allegro/ 第2楽章 Andante/  第3楽章 Presto

     クラヴィーア練習曲 Clavier Ubung より
     :ゴルトベルク変奏曲 BWV988


(アンコール)
F.トリスターノ:ラ・フランシスカーナ





'17Julyフランチェスコ王子2.jpg
                            (写真はweb上からお借りしました)




かっきりとしたアルペジオでゆったりと始まった序曲。
スライドする音型が華やかに彩り、高揚していく。
そして、いざフーガに飛び込むと
それはもうフランチェスコの真骨頂!
おそろしいスピードで演奏されるパッセージは
決してブレることはない。。


こうして「フランス風序曲」から始まった演奏会。
この組曲は序曲の後、次々に舞曲があらわれる。

フランチェスコのポリフォニーの演奏は
いつもながら、にくいくらいに完璧。

そしてこの日 さらに素晴らしかったのは
二人の踊り手が舞っている姿が見えるようだったこと!

曲ごとに衣装が変わり、照明が変わる。
軽やかに
しなやかに
ステップを踏む姿。。

それはフランチェスコの雄弁な左手が
右手と同等に、
いえ それ以上に語るから。

また ある時はパーカッシブルにリズムを強調して
ダンスを躍動させていく。




さあ、私の大好きな「イタリア協奏曲」!

フランチェスコ!
そんなに速く弾いたら
すぐ終わってしまうじゃないの!!

というくらいのスピードで始まった第1楽章。

いつ聴いてもスカッとする抜群のテンポ感。
強調されるリズムとグルーヴは最高。
その中で ふっと色が変わる偽終止に はっとする。
ああ、これが彼のバッハだ!


そして第2楽章。
左手はカラッとした時を刻むオスティナート。
決してセンチメンタルに陥らない独唱は
毅然として遠くを見つめる。


さあ、激流のような第3楽章!
どんなに速くてもフランチェスコの音色は
気品を失わない。
1つずつが推進力を持っているから
クリエイトする音楽がスピード感にあふれている。
それぞれの旋律が絡み合い
渦を巻きながら
高く 高く 飛翔していく。。






後半は「ゴルトベルク変奏曲」。

私はフランチェスコの弾くピアノの倍音が大好き。
透明で明るくて
木の葉の間から真っ直ぐに射し込む
陽の光のよう。
それは
G-durの曲にとても良く似合う。

ほら、最初の「ソ」の軽やかな響きは
これから始まる旅が
幸せな物語である予感。。

アリアに続くヴァリエーション。
ひとつひとつの音の粒が
見事にクリアに奏される。

堅い果実のような若々しいパッセージが
縦横無尽に駆け抜ける。

けれど それらは
決して音の羅列ではない。
言葉はなくても
語りが聞こえてくるよう!
それは
バロックの語法にかなった
細やかなアーティキュレーションが施されているから。

このスピードでアーティキュレーションをつけるのは
鍵盤の軽いチェンバロならば出来ても
ピアノではとても難しい。
でもフランチェスコの指は強靱でしなやかだから
いとも簡単にやってのけてしまう!



ヴァリエーションは本当に様々な形式で出来ている。
それぞれのエッセンスを強調して演奏するフランチェスコ。
まるで いにしえの音楽が
現代にぴったりマッチして
スタイリッシュに蘇ったかのよう。

ほら、こんなふうに付点のリズムを弾くと
ステップを踏みやすいんだよ!
とでも言うように。



そして今回、とても印象的だったのは
音色の変化が美しかったこと!
特に緩徐楽章の多彩な響き。
やわらかな愁いの表情。

そんなピアノを聴くと
胸がいっぱいになるよ。。



Var.30クオドリペットが きっぱりとフォルテで奏される。
この曲だけ、繰り返しをつけて。

そう、ダ・カーポしてしまったら
「ゴルトベルク」は終わってしまうから。

別れを惜しむように
最後の和音に装飾音が重ねられる。

和音が終わる。ひとつの音を残して。
それは「ソ」。
アリアの始まりの音。

旅路の果てに還って来たのは
懐かしい我が家。
旅の思い出を愛しい家族に語るように
静かに奏されるアリア。

最後の音が消えて
フランチェスコの手が鍵盤から離れても
拍手をする人は いない。
皆の心がひとつになって
この素晴らしい「音楽の時」に集中していたから。
ほんとうに幸せなひととき。

やがて静かに拍手が起こり
喝采がホールを満たす。



鳴り止まない拍手に応えたアンコールは
なんとっオリジナル曲!

フランチェスコの手首にリストバンドがw
いやあ、カッコよく決めてくれました~♫♪♬




カッコいいといえば、これ!

'17Julyフランチェスコ王子4.png

                     (写真はweb上からお借りしました)



フランチェスコは宿泊先のホテルからホールまで自転車で往復したのですって(驚!
ひえ~
サドルの高さがハンパないw




そして
フランチェスコ、今夜もすてきなサプライズをありがとう!





























Circle Songs          [コンサートの記憶]

フランチェスコ・トリスターノ アコースティック・テクノ アンプラグド・ライヴ
                 ~Hakuju Hall

(プログラム)

《 サークル・ソングス~モーター・シティ・ピアノ 》


F.トリスターノ:ハロー(2007)
F.トリスターノ:サークル・ソングス(2017)より ※日本初演
             サークル・ソング 1
             パストラーレ
             グレイ・ライト
             サークル・ソング 2
             chandax

カール・クレイグ: テクノロジー(1995)~F.トリスターノによるオリジナル・ピアノ・バージョン

F.トリスターノ:バルセロネータ・トリスト(2007)
F.トリスターノ:メロディー(2007)

ヒロシ・ワタナベ: コスミック・シグニチャー(2015)
             ~F.トリスターノによるオリジナル・ピアノ・バージョン

F.トリスターノ:グラウンド・ベース(シャコンヌ)(1993 / 4 rev. 2004)

デリック・メイ: ストリングス・オブ・ライフ(1987)
             ~F.トリスターノによるオリジナル・ピアノ・バージョン


(アンコール)
J.S.バッハ:フランス組曲 第1番より Menuet Ⅱ







この曲を聴いたのは あのホール!
そして、こんどの曲はあそこのホールで。

それとともに
その時の温度や湿度まで思い出す。。





フランチェスコ・トリスターノが来日するようになってから
毎年のように彼の演奏を聴いてきたから
彼が新曲として披露するテクノのオリジナル曲はほとんど聴いているはず。

この日は、そのオリジナル曲を全て演奏するプログラム。
それぞれが時を経て見事に熟成され、進化しているのです。

完璧なリズム感と、すばらしいグルーヴ感はそのまま、
さらに磨きがかかった雄弁な響きと多彩な音色!

ここは本当に響きの良いホール。
その空間いっぱいに音を揺らめかせるかと思えば
余韻を残さずスパッと断ち切る。

ピアノというマシンをコントロールする技術が
きっと以前より何ステージも上がったにちがいない。
(もちろん、以前だって凄かったのよ)



この日は、もちろん以前の曲だけではありません!
フランチェスコの新作 Circle Songs が日本初演されました♫♪♫

これが本当にステキだったのです♡♡♡

5曲からなるゆったりとした組曲の、どれもが持つ独特のハーモニー。
その美しさに圧倒されてしまう。。

さまざまな色彩のグラデーションが
綾織りのように広がるさまは、本当に見事!





ダイナミックなオリジナル曲の後のアンコールは バッハ。

つつましやかなメヌエットが静かに奏される。
まるで
子守歌のように。。






'17Junトリスターノ2.jpg

                        (写真はweb上からお借りしました)







さあ~
フランチェスコ・トリスターノのジャパンツアーが始まりました!

クラシックとテクノ、どちらも凄いレベルで演奏するフランチェスコですが
初日はテクノから。

来週はクラシックのみの公演が続き、最後は両方のミックスという楽しみなプログラムです。

フランチェスコがテクノのライヴをする時
生ピアノの上にシンセサイザーやパソコンを置いて弾くのですが
今回は全てピアノのみです。

だから、ピアノの音色の変化をとことん楽しめるパフォーマンスに
客席は大喝采でした!
服装もライヴの時と同じでTシャツにリストバンド。
まるで少年のようでしたよ。



そして、すっごいサプライズを頂いてしまい
もう今夜は眠れそうにありませ~んw



























Czech(チェコ)へ! No.3      [旅の空は]

明け方

どどどどをんっ!!!

という凄まじい音!
雷です//

やっぱり~!
うわあ、雨も降ってるしw これだっ

青木先生は別名「嵐を呼ぶ男」
演奏会の本番の日が嵐になるのは ざらです。
冬なら吹雪ですもの。

実は、チェコに来る前に週間予報を見たのですが
ずっと晴れマークなのに、演奏会当日だけ「雨マーク」w
来ると思った~、雷さま!
と、他の合唱団員もそう思った方が多かったようです~。

実はプラハは昨日のようなピーカンのお天気は珍しいそうで
ガイドさんによれば
「こんなに良いお天気は、1年に3日くらいしかありません」
ですって。
さすが、晴れ女のワタクシw
しかしその威力もついに力尽きたか?


でもね、幸い雨はその時だけで
何とかお天気は持ってくれました(ああ~良かった)
しかし、大気の状態が不安定らしく
空がなにげに不穏でござる。
これは本番前の心のうちを映しているのでしょうか。。


ところで宿泊したホテル、ヴィエナ・ハウス・ディプロマット・プラーグは
朝食がとても美味しかった!
バイキングですが、とっても種類が豊富。
手作り感満載で、愛情こめて作りましたという味が嬉しかった~。



午前中は部屋でゆっくり。
そしてドヴォルザークホールでリハーサル、本番。

この日一番のヒットは
本番前にステージに出る直前、合唱団が列になって並んで待機している時に
なんとっ!
エキストラの皆さんの楽譜の製本が出来上がって来たのです。

段ボール箱から何やら取り出して配りはじめた、
それは、今から本番で歌う楽譜じゃないですか(ビックリ仰天)
そういえば昨日のリハーサルの時はコピー譜をバラバラ持ってましたねえ。

それでもっ!
彼らの本番力は尋常ではなかったのです。
これがプロなんですね。本場の。
実力があるから、そんなに練習しなくてもOK.。
リハはぐだぐだでもw
本番は120%バッチリ決めるのさ~。

おかげさまで、
本番中に曲が見事にクリアになった部分がいくつもありました。
あああ!バッハはそう考えてかいていたのかっ!
ほんとうに、快感でしたよ♪♬♫


さて、本番の後はホテルへ直帰。

翌日はチェスキー・クルムロフへ出掛けました。
バスで2時間半以上。とおいい~。
平原をひたすら走っていきます。


チェスキー・クルムロフ1.JPG

「看板」というものを一つも見ない、というのはスゴイ。
そういえば、プラハの旧市街ではネオンを全く見ませんでした。


チェスキー・クルムロフでは中世からあるというレストランでお昼。

チェスキー・クルムロフ3.JPG


かまどで豪快に肉が焼けています。

お料理は美味しかったのですが、
かまどの煙がちゃんと換気されていないみたいで、ちょっと息苦しい。
消防法なんて、ないんでしょうねえw


さて、なんとラッキーなことに
チェスキー・クルムロフは年に一度の「五弁の薔薇祭り」の真っ最中でした!

ルネサンスの衣装を着た人達がそこら中に。

チェスキー・クルムルフ2.jpg


五弁の薔薇祭り.JPG




五弁の薔薇というのは、ここの城主の紋章です。
村人が総出でお祭りを演出していますが、何といっても村の景色が当時のままなので
バッチリ決まっていますね。
こちらは ↓ チェスキー・クルムロフ城をバックに記念撮影をする家族。

五弁の薔薇祭り6 - コピー.jpg



屋台もたくさん出ていました。

五弁の薔薇祭り3.JPG



五弁の薔薇祭り4.JPG


音楽のミニライブも沢山あったみたい。
ゆっくり滞在して聴いてみたかったなあ。



こちらはお城の案内人さん。
いつもは普通の服装だそうですが、お祭りだからね。(かわいい!)

五弁の薔薇祭り5.JPG


お城の中は残念ながら撮影禁止でした。
ルネサンス時代、バロック時代と、それぞれの様式が再現され
当時の王侯貴族の暮らしぶりに思いを馳せることが出来ました。

リュートの置いてある部屋に楽譜があったので青木先生に見てもらったら
「これはソプラノの楽譜ですねー」
と、スグに解説して下さる(ありがたい)。

なので、このお城にある「バロック劇場」に入れなかったのが悔やまれます~。
世界最古の劇場ということで、保存のため表だった一般公開はしていないのだそうです。


そうそう、おもしろいエピソードを聞きました。
昔の灯りは蝋燭ですから いつ火事になるかわかりません。
しかし、消防車もない時代。
火が出たのに気付いて水を汲みに行っていたのでは遅すぎます。
そこで、常に水を入れた樽を準備して、番人が待機していたのだそうですよ。


さて、また長時間バスにゆられてプラハに戻りました。
間髪を入れず、夕食にGo!

しか~し、着いたレストランが超絶にぎやか!
バンドの生演奏にダンス。
あまりの騒音wに話しも出来ません。
せっかくの打ち上げなのに、昨日の演奏会の余韻がふっとんでしまう!

ということで、ホテルに帰って飲み直しをすることに決定。
わーい、トラム(路面電車)に乗れました~♫




こうして、ようやく乾杯して
大成功だった演奏会を喜び合ったのでした。




プログラム1.JPG


プログラム2.JPG






プラハにあと2泊する皆さんと別れて、私は先に帰国するグループなので
翌朝、とっても早ーくにロビーに降りてきました。

そしたら、なんと!
青木先生が見送りに来て下さったのです。

うっっそーーーーーー!!

すっぴん じゃんっ ←私

 \@@/ まじかー


ヒコーキに乗る時はメイクしたくないのよ~(泣


青木先生は、もう一泊されるとのことで
早帰り組のためにわざわざ起きて来て下さったのですね。
ありがとうございます~。



こうして
人生最大級の熱い思い出を胸に
菩提樹の花が満開のプラハの街を後にしたのでした。


konec(終わり)



菩提樹.JPG



























Czech(チェコ)へ! No.2      [旅の空は]

朝から良く晴れて気持ちがいい!
プラハ城は早くから沢山の観光客でにぎわっています。

ちょうど衛兵交替の時刻。
見学に来ていた小学生たちと一緒に見ました。
ひゃあ、カッコイイ!
衛兵は身長178センチ以上というのが基本なんだそうです。


衛兵交替.JPG


さて、中に入る前にはセキュリティチェック。
バッグを開いてチェックされますが、
小学生たちはリュックを開いてお弁当が入っているかどうかチェックされてますw


王宮の中には大統領府を始め、様々な建物がありますが
私のメインは何といっても教会です~。

ビート教会.JPG



聖ヴィート大聖堂。
今回、教会はここしか見られなかったので貴重な時間でした。

この高い高い空間が、本当にすばらしい!

聖ヴィート大聖堂.JPG





ミュシャのステンドグラス、鮮やかです。


ミュシャのステンドグラス.JPG



こういう空気感の中にいると
人として とても大切なものが何なのかが
見えてくるように思います。



ステンドグラス.JPG






王宮は小高い丘の上にあるので、外に出るとふもとの方に旧市街が見えます。

市街遠景.JPG



あのヴルタヴァ川まで歩いて降りて行き
ランチクルーズです~♬


クルーズ3.JPG




あちらに見えますのは「のだめカンタービレ」の撮影に使われた建物でございま~す。


クルーズ2.JPG





こちらはクルーズ船で日光浴中の指揮者でございま~す。
バックに見えますのは橋の両側に聖人の像が立っていることで有名なカレル橋になりま~す。


クルーズ1.JPG


というわけで、指揮の青木洋也先生は観光も一緒にして下さったのでした(驚!
この後リハーサルというのに余裕でいらっさいます。


船から降りて、一足先にオーケストラのリハに行く青木先生と別れ
旧市街の中心へ向かうと、人・人・人の大混雑!



カレル橋.JPG

カレル橋の像も、このように↑ 像だけ撮れれば良いのですが
フランシスコ・ザビエルの前にはDBのおっちゃんが頑張っていて
ついにどいてくれませんでした~(悲



以前に来た時より、小綺麗になっていて可愛らしいお店も増えていました。
有名な旧市庁舎の天文時計は修復中、他にも工事中の所が結構あったので
これからますますキレイになるのでしょう。

市場をぐるっと見て

shop2.JPG

果物が美味しそうなので買ってみました。

shop3.JPG

近くに水道があったので、洗って食べましたよ。
ただしこれは、ふっかけられるので注意。
(ぼられても東京で買うよりずっと安いけどねw)




それからナチュラル・コスメのお店でお土産を物色。

shop1.JPG


そうこうしているうちに集合時間が迫ってます~。
この後リハなので、何か食べておきたい!
ちょうど目に入ったのが巨大なソフトクリーム。
バゲットをくりぬいたような高さ20cmくらいの筒状のパンをカップにして
中にソフトクリームを入れてくれて、うず高く盛大に出来上がりました(で、でかいっ
クリームは数種類の中から選べます。
これ最近、この町で流行ってるようです。

と、ぐだぐだ説明したのは
ソフトクリームを渡されたとたん、手がふさがって写真が撮れなかったのw
最初はお店の外の椅子に座って食べていたのだけど
ひょっとして間に合わないかも?
と、歩きながら食べることに。
地図も見られないので、てきとーに見当つけて歩いて(超キケンw
はい、
ちゃんと集合時間の5分前に着きました!



さあ、バスに乗ってリハーサルの会場へ。


しかーし、着いた所は

リハ.JPG


倉庫みたいですがな。
じっさい、元は倉庫だったのかも。
クーラー無しなので、窓は開け放されています。
音が外にダダもれですが、郊外なので問題ないのでしょう。
プラハで有名なオケの練習場だということで、
ああ、東京じゃ考えられないけど
これがプラハの常識なんでしょう~。


さて、練習が始まりましたが
合唱のエキストラの皆さんは「さっき譜面を貰ったばかり」という方もいて(ひえ~
そりゃプロですから、本番はちゃんとやるのでしょうが
この日は けっこう混乱状態w

青木先生は英語でバシバシ指示を出して
リハはサクサクと進みました。

ソリストとオケに日本人の方がいらしていて、皆さん本当にお上手でした!
前にも書きましたが、杉村さんの完璧で華のあるナチュラル・トランペットは特筆もの♡

そして、パリ在住の田尻さんのテノールのすばらしさときたら!
いやもう、声質が何ともいえず心地よいのです。
合唱にも入って下さり、しっかり支えて下さいました(嬉

田尻さんのブログです→http://ameblo.jp/tajiringo1226/entry-12284873048.html




夜9時頃に終わり、それから食事なんて普通は考えられませんが
時差のおかげで腹時計が狂ってますからw盛大に頂きました。



ディナー修道院.JPG


修道院に併設されたレストランです。





青木先生のお知り合いの音楽家の皆さんは
この日のためにフランス、ドイツ、スイスなどから駆けつけて下さいました。


ディナー修道院2.JPG


さあ、明日は がんばりましょう!

























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