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If Ye Love Me       [音のしずく]



大地は雪で閉ざされ


凍てつく川は氷の道となる






やがて

漆黒の夜空に

オリオンがのぼる



足もとに シリウスを従え

またたく星々を引き連れて。。
















天空から響く歌声は

強く 優しく 私をつつむ



この地上に

しっかり立っていられるのは

あなたが いつも

私を見ていてくれるから。。。











































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超!ジルベスター・コンサート      [コンサートの記憶]

宮川彬良vs新日本フィル 
コンチェルタンテ・スーパー「超!ジルベスター・コンサート2017→2018」
                    ~すみだトリフォニーホール

指揮・ピアノ:宮川彬良
歌:昆夏美*、JKim*、小野田龍之介*、宮川安利**
合唱:栗友会合唱団


(プログラム)
風のオリヴァストロ
NHK連続テレビ小説「ひよっこ」より
異邦人
ウナ・セラ・ディ東京
悲しい色やね

砂山
パトロネージュの歌(2017)

ミュージカル『ナイン・テイルズ~九尾狐の物語~』より*
ザ・ビートルズ・メドレー
 ア・ハード・デイズ・ナイト
 P.S.アイラブユー
 レディ・マドンナ
 ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード
きずな**



'17Decジルベスター1.jpg



はじめの曲は「風のオリヴァストロ」。
優しく、爽やかなメロディーに心があたたまる。
宮川さんが
「曲がひとりで歩き出した」
と言ったように、いろんな人がこの曲を歌い演奏するようになった。
ステキな曲は、さざ波が広がるように伝わっていくのかもしれない。。





さて、これまでは本当に年を越す「超!年越しコンサート」でしたが
今年は15時開演。
宮川さんが演奏会の宣伝で
「帰って、コウハクを観ましょう~」
と言っていたワケは
そのオープニングが宮川さんが編曲した曲だったから!
何と言っても今年は朝ドラ「ひよっこ」の音楽を担当しましたものね。

プログラムにも「ひよっこ」の曲が並びましたよ。モチロン!
続いてヒット曲などの編曲ものを。
さらに、この演奏会を協賛したサポーターのための曲が
「パトロネージュの歌」として歌われました。
企業や個人名をメロディーに乗せて歌っていくのですが
寄付が何口だったかまで歌詞になっているので、場内は大爆笑www


後半は宮川さん作曲のミュージカル「ナイン・テイルズ~九尾狐の物語~」から、
そして「ビートルズ四楽章」。
プログラムには「ザ・ビートルズ・メドレー」と書かれていますが
「そんなモンじゃない!」
と、宮川さん。
確かに、交響曲といっても良いくらいの構成。
そして宮川さんの編曲って、本当にステキなんです。
特に楽器の使い方が上手いなあ、と感心してしまう。
今回も「えー!この楽器をここに!」という驚きがずいぶんありましたよ。



それにしても!
これ、みーんな宮川さんがオーケストラのスコア(総譜)を作ったのですよね~。
作曲したものも、編曲したものも
宮川さんの頭の中にある音符たちが、本当に音になる=音楽になるためには楽譜が必要です。
それをオーケストラや合唱の各パートのために1つずつ音符を記していくのです。
思えば大変な作業です。
このコンサートはベートーヴェンやモーツァルトのような
元々ある譜面を1つも使っていないのですから!

そして本番前のリハーサルでは、宮川さんの考えを演奏者に伝えなくてはなりません。
それも時間がかかる、大変な事ですよね。

そんなことを考えて音楽を聴いていると
それぞれの瞬間がとても大切なものに思えてきて、感動せずにはいられません!


'17Decジルベスター2.jpg







コンサートは力強いゴスペル調の「きずな」で終わり
アンコールはにぎやかに「マツケンサンバ」!

「ああ、今年も良い年だったなあ」
と思えるような、幸せな時間でした♬♪♫

































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Christmas Choice             [コンサートの記憶]

サントリーホール クリスマス オルガンコンサート2017
バッハ・コレギウム・ジャパンのクリスマスCHOICE


オルガン:鈴木優人☆
指揮:鈴木雅明
合唱:バッハ・コレギウム・ジャパン★
ヴァイオリン:若松夏美
ヴィオラ:成田寛
オーボエ:三宮正満
ソプラノ:澤江衣里
テノール:櫻田亮
バス:ドミニク・ヴェルナー


(プログラム)
トラディッショナル:ことばは肉となった 1562 (テノール)櫻田亮
ブラームス:11のコラール前奏曲作品122より
       1.我がイエスよ、わたしを導いて下さい ☆
イギリスの古いキャロル/鈴木優人編:「まきびとひつじを」★
ブラームス:11のコラール前奏曲作品122より☆
       2.最愛のイエスよ
       3.おお、この世よ、さらば 

グルーバー/鈴木優人編:「きよしこの夜」★
ブラームス:11のコラール前奏曲作品122より☆
       4.心から我が魂は喜びに満ち
       5.身を飾れ、おお愛する魂よ 

トラディショナル/鈴木優人編:「ひさしくまちにし」★
ブラームス:11のコラール前奏曲作品122より☆
       6.おお、いかに汝らは幸いなるかな
       7.おお神よ、まことなる神よ 

トラディショナル/鈴木優人編:「いけるものすべて」★
ブラームス:11のコラール前奏曲作品122より☆
       8.エサイの根より
       9.心からあこがれ望む 
J. S. バッハ/鈴木優人編:「まぶねのかたえに」BWV469 ★
ブラームス:11のコラール前奏曲作品122より☆
       10.心からあこがれ望む
       11.おお、この世よ、さらば 
鈴木優人:キャロル・メドレー2012
     町の片隅の飼葉桶のなかで~天なる神にはみさかえあれ~ディン・ドン ほがらかに



モリコーネ:映画『ミッション』より「ガブリエルのオーボエ」(オーボエ)三宮正満
カタルーニャ民謡/鈴木優人編:「鳥の歌」(テノール)櫻田亮
R.シュトラウス:「クリスマスの歌」TrV 2(ソプラノ)澤江衣里
シューマン:「クリスマスの歌」作品79-16(バス)ドミニク・ヴェルナー
R.シュトラウス:『5つの歌』より「冬の愛」作品48-5(ソプラノ)澤江衣里
ベートーヴェン/鈴木優人編:ロマンス第2番ヘ長調作品50(ヴァイオリン)若松夏美
レーガー:『12の宗教歌』より
      「ひとりの御子がわれらのために生まれたもうた」作品137-3
      「幼な子キリストの子守歌」作品137-10   (バス)ドミニク・ヴェルナー
トラディショナル/鈴木優人編:「優しくも愛らしく」★
R.シュトラウス:「クリスマスの感情」TrV198(ソプラノ)澤江衣里
レーガー:『5つの新しい子供の歌』より
      「ばらの茂みの中のマリア」作品142-3(バス)ドミニク・ヴェルナー
ピアソラ:『アヴェ・マリア』(ヴィオラ)成田寛
イタリアの古いキャロル/鈴木優人編:「汝、星より降り来たりて」(テノール)櫻田亮
メンデルスゾーン/鈴木優人編:「あめにはさかえ」★
トラディショナル/鈴木優人編:「もろびとこぞりて」★





遠い昔の物語のような朗唱
懐かしい気持ちにさせる旋律が
テノールのアカペラで歌われる

その呼びかけに応えて
パイプオルガンが壮麗な響きで奏される

足鍵盤のバス音が空気をふるわせ終止するや
アタッカで歌い出される合唱。。



'17Dec BCJ2.jpg



こうして始まったコンサート。
前半は優人さんのパイプオルガンのソロと合唱が交互に演奏される。

ブラームスの「コラール前奏曲」は初めて聴いたけれど
賛美歌に基づいてつくられたものだからか、バッハにとても良く似ている。

それにしても、オルガンの響きが凄くクリアでびっくり!
そうか、このホールは今年 改修工事を終えたばかり。
パイプオルガンも隅々までメンテナンスを行い、リニューアルされた。

曇りのないサウンドを操る優人さんの演奏は
いつもながら明晰で淀みがない。
この、どこまでも連れて行ってくれそうな音楽が
ともすれば堅苦しくなりがちなコラールに
希望や勇気を与えてくれる。

合唱を指揮する鈴木雅明さんは
オルガン曲の最後から 絶妙のタイミングで合唱を導き出す。
これはまさに職人技!

そして、合唱。
力強く 優しく きよらかな歌声は
調和がとれた中にも
ひとりひとりの個性があり、息づかいがある。
ほんとうに、清らかな夜にふさわしい音楽。。







'17BCJ 3.jpg
               (この写真はweb上からお借りしました)





後半はソロのオンパレード!
器楽に声楽に、ソリストが次々に登場して素晴らしい演奏を繰り広げます。
そして!
その全ての伴奏をしたのが 優人さん!!(ひええ~
ステージに置かれたグランドピアノと足鍵盤付きのオルガンを曲によって弾きわけるのです。
まさに超人でございます~。

さー、いよいよ始まりました。
トップバッターの三宮さん、いきなりモリコーネをバロック・オーボエで!
もう、ワタシ的には これが この日の最高でした♡
艶やかに、弧を描くように奏される緩やかな旋律。
気品があって爽やかで ホントにステキでした♬♪♬

それから 成田さん(ヴィオラ)のピアソラにはビックリ!
いや、こんな音楽をする人だと思っていなかったのですよ。
ピアソラの、内に秘めた情熱が痛いほど伝わって来たのです。
そして、この時の優人さんのピアノ伴奏!
弱音のひとつひとつにまで 込められた思い。
静寂と激情のはざまが 見事に描き出される。
ふたりの創り出す音楽空間が
唯一無二の
とても大切なものに思えて・・・涙。。



それにしても、モリコーネもピアソラも自分の作品が
まさかバロック楽器で演奏されるとは、思いもしなかったことでしょう~♬

そうそう、忘れちゃいけない。
バスのドミニク・ヴェルナーさん。
立派な体格から発せられる声のすごいこと!
ドイツ語が深くて素晴らしいのはアタリマエなんだけど
う~む、さすが西洋人!
東洋人はかなわないなあ~w


さて、超絶なソプラノやヴァイオリンの演奏と
バラエティーに富んだプログラムでしたが、
期待していた(私だけ?)お芝居は、今年はありませんでした。
これまで毎年やっていたキリスト生誕劇、かなり好きだったんですよ~w

けれども、ほんとうに考え抜かれたプログラム!
前半の厳かな雰囲気、そして後半の華やかさ。
さらに作品どうしの繋がりかたが素晴らしくて
タペストリーの名品のようにも思える、極上のひとときでした。




それにしても(毎年書いてますが)BCJはこの前日にメサイアの公演をしてるのです。
リハーサルだって大変だと思いますが、ホントに凄い体力。
さらに!
今年はメサイアの前日に、優人さんが別のオーケストラの指揮の本番をしていたのです(ひええ~
急な代役だったようですが、ホントに凄すぎ!





'17Dec BCJ1.jpg














こうして「大人のロマンティック・クリスマス」を堪能した後は
ホールの近くの教会へ、クリスマス礼拝に。
こちらでは、賛美歌をたくさん歌ってきました♬☆♪☆


'17Dec BCJ4.jpg











































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GLENN GOULD GATHERING      [コンサートの記憶]

Glenn Gould—Remodels ライブ
           ~草月ホール

(出演)
アルヴァ・ノト+Nilo
クリスチャン・フェネス
フランチェスコ・トリスターノ
坂本龍一




ピアノで奏でられるバッハ
懐かしいのに
せつなさで胸がいっぱいになる

エレクトロニクスが融合し
映像の波動に浸るうちに
いつしか
心が浄化されていく。。


'17DecフランチェスコGG2.jpg


ステージ上にかみ合わせに置かれた2台のグランドピアノ。
坂本龍一が一人で登場し、右のピアノを静かに弾き始める。
スクリーンに映し出される映像は
実体のないライン状のものが
ときおり実像になる
それは部屋の中だったり屋外の木立や浜辺だったり。。
どれもが少し もの悲しく
居場所のない気持ちにさせる
見たことのある風景たち

それを眺めながらバッハを聴くと
とても寂しくなる
たとえば帰る場所を見失ってしまった子どものように
手放しで泣きたくなる

誠実で
心のこもったバッハは
歩んできた道を映し出す鏡のように
嘘 偽りのない
穏やかな響き。。




クリスチャン・フェネスのエレキ・ギターが加わると
ピアノが即興演奏になる
音は うねり 
波動の中で緩やかにうずまく
ノイズはあるけれど
優しい安心感につつまれていく。。


そうして
再構築されたゴルドベルク・ヴァリエーション。
録音された旋律に
坂本龍一のピアノ、
アルヴァ・ノトのエレクトロニクス、そしてNiloのヴォーカルが
即興で音を重ねる


さあ
フランチェスコ・トリスターノの登場!
ピアノのナマの音で聴く
フランチェスコのバッハは
なんともクリアで心地よい

エレクトロニクスに馴染んだ耳に
ピアノの倍音が新鮮だ

いつもながらの完璧なポリフォニー
ゆるぎないテンポ感の上で
縦横無尽に駆け巡る粒立ちの良い旋律。。


そしてオーラスは全員でのパフォーマンス!
パーカッションが振動し
電子音がうなりを上げる!






全てが終わると
身体が ふわりと浮いたように軽い
浄化されたように心地よい

なんてステキな時間だったことだろう!





'17DecフランチェスコGG.jpg




2017年はカナダ生まれのグレン・グールドの生誕85周年であり、カナダの建国150年ということで
世界各地でグールドのファウンデーションによる企画展・コンサートが行われたそうです。
その最後が東京で、キュレーターが坂本龍一。
数回のコンサートの他にトークセッションや映画の上映もありましたが
私は最終回のコンサートだけを聴きました。

即興の比重がかなり大きいコンサートだったので
他の回はどんな内容だったか気になるところですが
とにかく凄いパフォーマンスで、あっという間の2時間でした。

こういうライブでは、
パフォーマンスを支えるPAはじめ裏方の仕事がとても重要になりますが
さすが教授のために集まった人達のクオリティの高いこと!
本当に上質のライブを堪能させてもらいました(拍手~♪♬





それにしても、坂本龍一教授がフランチェスコを選んでくれたのは
ほんっとに嬉しい!!!


教授の紹介文をそのまま転載させて頂きます~。

『そしてもうひとりのフランチェスコ・トリスターノは、これまで会ったことはありませんが、
その作品には以前から興味を持っていました。中でもとくに、バッハが若いときにブクステフーデという当時の有名な音楽家に会うために400キロの道のりを歩いたというエピソードを元にした『Long Walk』(2012)というアルバムがおもしろかった。
単純にうまいクラシックのピアニストというのではなく、とてもユニークな視点で音楽をとらえなおしている。デトロイト・テクノのアーティストと共演したりもしていて、クラシック界におもしろい人が出てきたとずっと思っていた存在。
そんな彼は昨年、ぼくの『戦場のメリークリスマス』をリモデル/リワークして発表しています。ふつうのクラシックのピアニストにグールドをリモデル/リワークしてくれと言っても通じないだろうけど、彼だったらきっとおもしろがってくれるのではないかとオファーしたところ、案の定、ぜひやりたいという返事をくれました。』


いやあ、めでたい!

フランチェスコはコンサートで
教授と、教授が以前から一緒に仕事をしているアーティスト達と
丁々発止のパフォーマンスを聴かせてくれたのでした♡
よかったなあ。。(嬉涙










フランチェスコが写真をUpしてくれたので、お借りします。
たぶん、打ち上げなのでしょう。
満足感にあふれた、ステキな表情です!



'17DecフランチェスコGG3.jpg





































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Denis Matsuev       [コンサートの記憶]

デニス・マツーエフ ピアノリサイタル
               ~武蔵野市民文化会館 小ホール

(プログラム)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第17番『テンペスト』作品31-2
       :ピアノ・ソナタ第31番 作品110

チャイコフスキー:『ドゥムカ』作品59
: ピアノ・ソナタ ト長調 作品37

(アンコール)
リャードフ:音の玉手箱
シベリウス:練習曲作品76-2
ラフマニノフ:前奏曲作品32-12
グリーグ:山の魔王の宮殿にて
マツーエフ:即興




なんてクリアな音!

ひとつひとつの粒立ちは
硬質すぎることがなく
ゴムまりのように弾力がある

さまざまな大きさの粒子たちは
点描画のように
美しいフォルムを描き出す。。



'17Decマツーエフ1.jpg




デニス・マツーエフは巨漢で知られたピアニスト。
身長195cmと どでかく、恰幅も良いので
スポーツ選手(それも格闘技系の)のように見えてしまう。
そんな人の演奏会に何故この私が行ったのでしょう~?w
そりゃ、爆演を聴いてみたかった(コワイモノ見たさ)わけです。
なにせ「マッちゃん押し」という話まで聞いてしまっては。
(怪力で打鍵するとピアノがぐいっと動くらしい)

そして、期待に応えて
もの凄い音圧で演奏してくれました!
でもね、それだけじゃなかったのです。。。










ベートーヴェン「テンペスト」の冒頭
ひそやかに 霧のむこうから聴こえてくるようなアルペジオ
その柔らかな響きに虚を突かれる
さらに再現部、レスタティーボのように静かに歌われる旋律は
ワン・ペダルなのに少しの濁りもない

そして いざテンポに乗って走り出すと
そのすばらしい推進力に圧倒される!
くっきりとしたパッセージは本当に小気味よい。

緩徐楽章の歌い回しに
ほどよくロシアの香りが漂う
ロマンチックだけれど甘すぎない
明るい望郷のような。。

ドラマチックな終楽章は
時折スタッカートでバスが印象的に奏されるのを始め
全ての声部が明確に聞こえてくる
こんなにポリフォニックなのに
ハーモニーの移り変わりがこんなにも鮮やか!



そして作品110のソナタ。
目の前に次々に風景が現れてくるような
本当に魅力的な曲の構成力!
圧巻は終楽章のフーガ
パイプオルガンのように
壮麗に旋律が連なっていく空間美

どちらのソナタも各楽章間がアタッカで奏され
ひとつのタペストリーを眺めるよう。。



後半はチャイコフスキー。
どちらも初めて聴く曲だったけれど
マツーエフが弾くと
母国語で語ってくれているような安心感

やはり「ロシア奏法」は
彼のような体格のロシア人のものなのだろう。
言葉の抑揚から派生した音楽が
その言葉をしゃべる人によって演奏される時
自然に編み出された奏法なのだと思い至る。



そして、アンコールを5曲!
かわいらしいオルゴール調の曲から
ピアノがグワングワン鳴る曲まで。
もうね、「ひとりオーケストラ」でしたよ。
音圧注意報が出てましたがw
ぜんぜん音が割れないですねえ。
音の厚みや重さは、そりゃあ凄いんですけど
全てがオケの楽器のように響くのです。

しかし最後にジャズが聴けるとは思わなかった~
ジャズ風、と言った方が良いですが
クラシック曲をあれだけドライブ感がある演奏が出来るのは
やっぱりジャズも好きなのでしょうね。

「マッちゃん押し」は出ませんでしたがw
もう圧倒的な実力にバンザイ!!


'17Decマツーエフ2.JPG








ところで、マツーエフはこの翌日にラフマニノフの協奏曲を4曲弾いたそうです。
(昼・夜それぞれの公演で2曲ずつ)
なんとタフ!!!



あ、ダソクですが
この日の客席はステキだったのです。
演奏中に静寂なのはモチロンなのですが、
演奏が終わった時の拍手のしかたが素晴らしい!
静かな終わり方の時は演奏者が我に返るまで拍手しないし
激しい時は終わりの音が消えるのを待たずに喝采!
ああ、本当に良い演奏会だったな、と思える幸せ♫♬♪


























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ポッペアの戴冠        [コンサートの記憶]

モンテヴェルディ:歌劇≪ポッペアの戴冠≫(演奏会形式)
               ~東京オペラシティコンサートホール


(アラン・カーティス版/全3幕/イタリア語上演・日本語字幕付)

指揮・チェンバロ:鈴木優人
ポッペア:森麻季
ネローネ:レイチェル・ニコルズ
オットーネ:クリント・ファン・デア・リンデ
オッターヴィア:波多野睦美
フォルトゥナ/ドゥルジッラ:森谷真理
ヴィルトゥ:澤江衣里
アモーレ:小林沙羅
アルナルタ/乳母:藤木大地
ルカーノ:櫻田亮
セネカ:ディングル・ヤンデル
メルクーリオ:加耒徹
ダミジェッラ:松井亜希
パッラーデ:清水梢
兵士Ⅱ:谷口洋介

管弦楽:バッハ・コレギウム・ジャパン
舞台構成:田尾下哲



'17Novポッペア4.JPG



優人さんの呼吸で始まる音楽!
ある時はゆるやかに
そして、次の瞬間は華やかに
明晰な指揮は、それは見事に場面を描きわけ
オペラを牽引していく
そして指揮に呼応する管弦楽の素晴らしさ!
ひとりひとりの演奏技術の高さはもちろん、
アンサンブル能力の凄さときたら!
その超絶なオーケストラが歌い手とともに造り上げたオペラは
2度の休憩を挟んで4時間近くという長尺にもかかわらず
客席をグイグイと惹きつけ続けた。。


このオペラは今年が生誕450年のモンティヴェルディが1642年にかいたもの。
ダブル不倫の末に皇帝の妃となるポッペアの物語、ということで人間関係は複雑でどろどろw


印象的な場面はたくさんあるけれど
特に忘れられないのは第2幕の冒頭、哲学者セネカが死を決意する場面。
セネカは中傷によって皇帝から死を命じられ、それに従うことに。
友人らが彼を引き止めようとするが、セネカは辛い決断をする。。

セネカ役のディングル・ヤンデルさんの深みのあるバスが
聡明な哲学者らしい所作とともに心にしみわたる。
3人の友人 藤木大地(CT)、櫻田亮(T)、加耒徹(B)のアンサンブルも見事!
半音階で上っていく旋律が焦燥感をあおり
友への気遣いが悲痛に歌われる
それでもセネカの決意は変わらない。。

最後にセネカひとりが舞台から客席の通路に降りて歌う
舞台に残った友人たちから別れて
あちらの世界へ行こうとしているのか。。

(胸がはりさけそう・・)






モンテヴェルディは歌詞の抑揚から音楽を自然につくっていったそうです。
イタリア語がわからないと、オペラの楽しみが半減してしまいそうですが
日本語の字幕を見ながら聴いていると
歌詞をきちんと読み込んで丁寧に「しゃべって」いる歌手の言葉は
不思議なことに良く解るのです。
それからテンポ感とリズム感。
これがキチッとしてる人は、どんなにアゴーギグをつけても気持ち良く聴ける。
歌なんて伴奏に乗って歌えば形になりそうですが、どうやらそうでもなさそう。


さて、この公演は演奏会形式で上演されたのですが
素晴らしい演出のおかげで、重厚なオペラを堪能した気分です。
逆に言えばシンプルな衣装や舞台装置でも
力量のある音楽家と演出家が揃えば、素晴らしい舞台芸術となるのですね。



ともあれ(しつこいですがw)優人さんの指揮はホントにすばらしかった。
チェンバロの音も、綺麗に響いていました。
弾き振りって凄い集中力がないと出来ないと思うのですが
楽しそうにやっているところがねー、天才ですよね!
最近はモダンオケの指揮をする事が多いですが
バロックも、もっと沢山やってほしいなあ。
なにせ、こんなに凄いオリジナル楽器の達人達の演奏を聴けるのですもの。

その素敵な楽器でのリハーサルの様子を。
                (以下の写真はweb上からお借りしました)

'17Novポッペア1.jpg




優人さんが弾いているのはレガールという楽器で、ふいご付きのオルガンらしい。

'17Novポッペア3.jpg

ひょうきんな「ビャービャ-」という音でしたw





ところで、今回はアンドレアス・ベーレンさんが来日してくれたのです♡
管楽器の名手で、リコーダーやショームなど持ち替えながら演奏していましたが
ものすごい超絶技巧!!!なのです♫
三宮正満さんと並んで演奏されていると、もうホントにステキ!

ということで、最後にベーレンさんのおまけ画像ですw

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Sound Experience       [コンサートの記憶]

クリスチャン・ヤルヴィ サウンド・エクスペリエンス2017

(プログラム)
クリスチャン・ヤルヴィ:ネーメ・ヤルヴィ生誕80年のためのコラール(日本初演)
フランチェスコ・トリスターノ:ピアノ協奏曲「アイランド・ネーション」*(日本初演)
                     Ⅰ ベル・オンブル
                     Ⅱ ジ・アイランダーズ
                     Ⅲ オパ!

ワーグナー(デ・フリーヘル編):オーケストラル・アドヴェンチャー≪ニーベルングの指環≫


クリスチャン・ヤルヴィ[指揮]
フランチェスコ・トリスターノ[ピアノ]*
新日本フィルハーモニー交響楽団


                (写真はweb上からお借りしました&後半の感想はパスです)



Korale for 80 (dedicated to Neeme Järvi)

弦楽のアンサンブルが静かにはじまる
なめらかに 優しく
柔らかであたたかく
包容力のあるハーモニー

少しずつリズムがきざまれ
やがて管楽器が
弦楽器と呼び交わすように歌い出す

繊細なパルスのうえで
きらめきながら踊る旋律。。



クリスチャン・ヤルヴィが指揮者である父の
80才の誕生祝いに作曲された作品は
音楽一家のヤルヴィ家を彷彿とさせる
愛に満ちた美しい音楽。

父上はこれを聴いて どんなに喜んだことか!
想像すると胸が熱くなる。

ちなみに「コラール」の綴りは Choral だが、
自分のイニシャルのKを使って、父への愛情を強調したそうだ(プログラムより)。




ステージの中央にピアノが運び込まれる。
いよいよ、フランチェスコの登場!






'17Novフランチェスコ1a.jpg




Piano Concerto "Island Nation"
      
   
Ⅰ Bel Ombre
弦のピチカートが夜明けを告げる
眠りから覚める混沌として秩序のない世界
ビルディングやアスファルトに反響する街の喧騒
朝日の中を歩き続ける
スニーカーのかかとに
ずっと同じ歩調でついてくる影
いつも寄り添ってくれる影。。



Ⅱ The Islanders
オーケストラに同調していたピアノが
クリック音とともにソロを奏でる
くり返すベース
リズムセクションが加わる
それは
さいはての孤島で
遠い昔から守られてきた儀式
ほら、海の波がゆれる
水滴がはじけ
光のなかにとけていく
まるで白昼夢のように。。




Ⅲ Opa!
あかあかと燃えさかる篝火
祝祭のダンス
激しく地面を踏みならし
雄壮な若者たちの雄叫びが轟く
オーディエンスも ともにクラップを打ち
熱狂が頂点に達した瞬間
音楽は切って落とされる!




'17Novフランチェスコ2a.jpg




フランチェスコの新作の日本初演は喝采で迎えられました。
彼とクリスチャン・ヤルヴィは、音楽性にとても共通するところがあり、
特にリズムの感じ方という点は一心同体のように思えるのです。



昨年、この曲の世界初演を(二人の演奏で)ネット配信で聴いた時
ぜひともナマで体験したいと強く思ったので、
こんなに早く実現したのは本当に嬉しい驚きでした。
まさにエクスペリエンス(体験)!
でもね、去年のオケはMDRライプツィヒ放送響だったのだけど
これがもの凄くノリが良くて、全員が楽しんで弾いていたのよ。
パーカッションもカッコ良かったし!
今回はね~、せめてPrc.は「その道の人」のが聴きたかったかなw



フランチェスコのソロ・アンコールは2曲。

パストラル
ラ・フランシスカーナ



またピアノの音色に磨きがかかったなあ。。

































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Lady Bess          [カーテン・コールの後に]

ミュージカル「レディ・ベス」
           ~帝国劇場

(キャスト)
レディ・ベス:花總まり
ロビン・ブレイク:加藤和樹
メアリー・チューダー:吉沢梨絵
フェリペ:古川雄大
アン・ブーリン:和音美咲
スティーブン・ガーディナー:石川禅
キャット・アシュリー:涼風真世
ロジャー・アスカム:山口祐一郎





吟遊詩人ロビンと恋に落ちた未来の英国女王ベス。
彼女は全てを捨てて、自由な世界に羽ばたくことができるのでしょうか?
幼い頃からの心の葛藤をかかえながら
ベスが成長していく姿を描いたミュージカル。


'17Octレディ・ベス.jpg






なんと美しい舞台装置でしょう!
傾斜のある巨大な円形のテーブルが
回転し、角度を変え
照明によって様々な場面に転換されます。
お城の大広間、森の中、町の居酒屋。。

そして、王族の衣装の豪華なこと!
まばゆいドレスは香り立つようです。

もう、これだけで16世紀のイングランドにタイムスリップしてしまいます。
さらに脚本の素晴らしさで物語にグイグイと引き付けられました!
再演のためにかなり書き換えられたようですが
エリザベス1世誕生までを描いた物語が
歴史に忠実なので、とても説得力があります。

説得力といえば
主要キャストの皆さんの歌唱はもちろん素晴らしいのですが
お芝居から歌に入っていくのが、とても自然で感動的!
さらに、コーロも大変に力量が高くて聴き応えがありました。
(どうしても合唱には耳が行ってしまうw)
そして、忘れちゃいけないオーケストラのクオリティの高さ!
もう、どれもこれもステキで
非日常の世界で夢を満喫してしまいました。


ミュージカルを観るのは久しぶりだったのですが
最近はこんなに進化してるんですか?
それとも「大当たり」の公演だったのかしら~?

















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