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春に寄す         [コンサートの記憶]

上野 de クラシック vol.15

居福 健太郎(ピアノ)
            ~東京文化会館 小ホール



(プログラム)
モーツァルト:デュポールの主題による9つの変奏曲 二長調 K.573
シェーンベルク:6つのピアノ小品 op.19
シューマン:ピアノソナタ第1番 op.11

(アンコール)
グリーグ:春に寄す









なんて愛らしい音だろう!

クラヴィコードを思い起こさせるような弱音が
それは見事にコントロールされ
繊細で優美な変奏曲が展開していく。

どんなに快速なヴァリエーションでも
決して弾き飛ばすことはなく
音の粒立ちのひとつひとつに意味があることが
はっきりと伝わってくる。




1曲目を弾き終えるとマイクを持って話し始めた居福さん。
この曲が作曲されたエピソードを楽しく語ってくれました。

晩年、貧困にあえいでいたモーツァルトが
当時有名だったチェリストのデュポールに
「ゴマをするために」かいたもの。
その見返りは全くなかったそうですが(かわいそうに!)
モーツァルトは即興で演奏したということで、さすが天才です~。
そういえば
居福さんの演奏は、まさに即興演奏を聴いているようでした!





そして次のシェーンベルクの作品の解説。
「無調」を確立する以前のものですが、やはり難解。
でも
「あっという間に終わってしまう線香花火のような曲です」
なんてお話しを聞くと、曲への興味もわきますね。

演奏は、モーツァルトの時と全く違う音色!
一音一音が無駄なく研ぎ澄まされ
確固とした意思が伝わってくる。





そして、最後のシューマンのソナタの解説。
居福さんがとても好きな作品で
シューマンが
妻となるクララへの愛をたっぷり注いだ曲。
初演当時の批評が芳しくなかったのは
あまりにも沢山の要素を盛り込みすぎているためだとか。
でも、と居福さん。
「やりすぎくらいの方が、断然良い!」www

そして、この曲は三声になるところが多く、
上声はクララ、真ん中はロベルト(シューマン自身)
そしてバスはクララの父(二人の結婚を反対し続けた)ヴィーク。
バスがきっかけで和声が変わり
物語が変化していく、というのです。




さあ、演奏がはじまる。

情熱的でエネルギッシュな1楽章!
まるでシューマンの思いが
居福さんを通して語られているかのよう。

緩徐楽章は優しくやわらかな色彩。
愛するクララへの思いにあふれている。

そしてリズミックに飛翔する3楽章。
音符たちは居福さんに操られて
それはそれは楽しげに踊る!

毅然とした終楽章はまさに圧巻。
和音の連続はどこまでも軽やか。
のびやかなフレーズ感は
物語の幸福な結末を予感させる。。

まさに大曲なのに、
あっという間に終わってしまった(ブラボー!








さあ、アンコールはグリーグ。
「どんなに人生つらいことがあっても、必ず春がくる」
という言葉を添えて「春に寄す」が奏されました。


北欧の雪解け、そして木々の芽吹きを思わせるような
光に溢れたピアノでした。。





'18May居福健太郎.jpg







前回も書きましたが、私が居福健太郎さんを知ったのは
TVで五嶋龍くんの伴奏をした時のこと。
とてもノリの良い演奏だったので、リサイタルを心待ちにしていました。

卓越した演奏技術と冷静な判断力を持ち
作品に自身の思いを落とし込んで、それを表現できる!
いやホントにすばらしい演奏会でした。(お話しもお上手だし♬

さらに これが
休憩なしの1時間のコンサートだったというのが
これまた素晴らしいではないですか?
(リサイタルが2時間って、ちょっと長い!と思うのでした。)






























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風景の詩         [絵画への旅]

ターナー展
    ~損保ジャパン日本興亜美術館



'18Mayターナー展2.jpg





荒々しい海の力強い描写
それと対照をなす緻密な銅版画
優しい色彩の水彩画
そして
本の挿し絵の愛らしさ!




ターナーといえば思い浮かぶのが蒸気。
大気が光に溶けた、浮遊するような感覚。
これは、後々の印象派の先駆けとなったそうです。
でも、この展覧会では、そういう作品は殆どありませんでした。





油絵の荒海は、波にのまれそうに思えるほどリアル。
船とともに私も難破してしまいそう!

そして、サイズの小さな銅版画や挿絵は
見事に細かく描かれています。


'18Mayターナー展.JPG

これはチラシを撮影したものです。
ヴィニュット というのは書籍の挿絵の形式のひとつだそうです。
かなりの点数を観ることができて、本当に楽しかった!



少年期から才能を発揮し、パトロンに恵まれ
数多くの作品を残した人気画家のターナー。
欧州各地をスケッチしながら旅したそうです。
時代に即した精巧な画風が
多くの人の支持を集めたのでしょう。






































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祝祭のカンタータ      [コンサートの記憶]

バッハ・コレギウム・ジャパン 第128回定期演奏会
           ~オペラシティコンサートホール

指揮:鈴木 雅明

ソプラノ: ジョアン・ラン
アルト: ダミアン・ギョン
テノール: 櫻田 亮
バス: 加耒 徹

オルガン独奏*:鈴木優人

合唱・管弦楽:バッハ・コレギウム・ジャパン

( プログラム)
[パイプオルガン独奏]
J.S.バッハ:プレリュードとフーガ ハ長調 BWV531*

[カンタータ]
J.S.バッハ:天の王よ、ようこそ  BWV 182(ライプツィヒ第2稿) 

ヤコブス・ガルス:モテット「アレルヤ。キリストよ、御身の復活に」
マルティン・ロート:モテット「主なる神にわれら絶え間なく喜び歌わん」
J.S.バッハ:天は笑い、地は歓呼せん  BWV 31(ライプツィヒ稿)
J.S.バッハ:響け、歌よ、高らかに BWV 172(ライプツィヒ稿)







張りのあるソプラノが
光の輪を描くように響きわたる

遠い昔に書かれた聖書の言葉が
優しく うったえるように
強く 抱きしめるように歌われる

それは
歌い手の人生そのもの。。







この日の白眉は
ソプラノのジョアン・ランさん!
合唱のひとりとして歌っている時は声部の中に溶け込んでいたのに
レチタティーヴォを歌うためにステージの中央に進み出るうちに
みるみるオーラをまとい、輝くようなソロ歌手に変身!
本当にすばらしい歌を聴かせてくれました。
歌詞はドイツ語でも、とても表情豊かな演奏なので
心に訴えかけてくるのです。
もう、ドキドキが止まりません!

そして、忘れちゃいけない、ソプラノのオブリガート。
それは三宮正満さんのオーボエです。
まことに艶やかなデュエットにほれぼれ。。









'18MayBCJ.jpg


演奏会は優人さんのパイプオルガン独奏で始まりました!
超絶な脚鍵盤が鳴らされ、前奏曲は祝祭感いっぱいのファンファーレ。
続いて、明るくきびきびとしたフーガ。
頭(こうべ)を上げて 毅然と歩んでいくような
まさに演奏者そのもののようなオープニング。


さて、BCJはライプツィヒ・バッハ音楽祭に出演するので
この日はその記念の演奏会です。
と言っても、現地での演奏はこの日のプログラムのうち2曲(BWV182と31)のみ。
どちらもカンタータです。

バッハ音楽祭は2週間にわたって開催されますが
今年は そのうちの2日間が「カンタータ・チクルス」。
数多くのカンタータが演奏されます。
BCJは2回の演奏会で7曲を演奏します。
ならば、この日はその7曲をやれば良いのに!と思うわけですが
演奏会のプログラミングには拘りがあるのでしょう~。




最初に演奏された BWV182「天の王よ、ようこそ」は
アルト独唱に寄り添うリコーダーにくぎ付けでした♡
しなやかで爽快な演奏は
無垢でいて大胆(すてき!
奏者はアンドレアス・ベーレンさん。
BCJと、そして優人さんと何度も共演していますが
ジャズ・サックス奏者でもあるのです。すごいなあ。。





後半は2曲のモテットから。
どちらもバッハの作品ではなく、合唱はラテン語の歌詞です。
ライプツィヒにある聖トーマス教会の合唱団は
礼拝での演奏の他にお葬式などの行事でも歌っています。
その時に使われている合唱曲集は、教会が始まってからずっと続いているもの。
演奏されたモテットは、その中に納められているのだそうです。

どちらも 生き生きと沸き立つような音楽で
変拍子のような箇所があったりして
いやあ、楽しかったっ!

モテットは合唱と通奏低音で演奏されますが
BCJの透明感のある合唱は、いつ聴いてもすばらしい。
力強くて、優しくて。
プロはこうでなくちゃ、のレベルを軽~く超えています。



さて その後、2曲のカンタータが演奏されたわけですが
優人さんは最初のパイプオルガン独奏から最後の曲まで
ずーーっと弾きっぱなし!
通奏低音、この日はポジティブ・オルガンでした。
通低のチェロ奏者のアルバート・ブリュッヘンさんは
故フランス・ブリュッヘン氏の甥御さんだそうです。(ちょっと似てるかも~
温かいけれど、くっきりと意思のある演奏は
まさに音楽の要を担っていました!


この通奏低音チーム(オルガン、チェロの他にもコントラバス、ファゴット)の演奏に乗って
テノールの 櫻田 亮さん、バスの 加耒 徹さんの
それぞれ のびやかで素晴らしいソロが歌われましたが
ライプチヒの聖トーマス教会では どんなふうに聴こえるのでしょう~?





そうそう、教会といえば
ドイツのパイプオルガンは教会によってピッチが違っています。
そのため、オーケストラは それぞれのオルガンに合わせて調弦するのです。

先週の鈴木雅明氏の解説で、私が??となった移調に関する疑問は
大したことじゃーなかったのですね!
所変わればピッチも変わるw

というわけで、バッハは最初ハ長調でかいたBWV172をニ長調に変えた。
でも、初演のワイマールは、もともと高いピッチなので
ライプチヒの低いピッチでは
全音高いニ長調に移調すれば、聞こえる音の高さは同じだったのです。

♬この事は当日のプログラム(有料)に書かれていますので、
ちゃんと知りたい方はお取り寄せくださいませ~♬



'18MayBCJ2.JPG































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歌よ、響け、高らかに       [語られる音たち]

ペンテコステ(精霊降臨)記念  第10回音楽講演会
                      ~東京恩寵教会

講演:鈴木雅明

J.S.バッハ カンタータ BWV172 Erschallet,Ihr Lieder,Erklinget,Ihr Saiten!


'18Mayカンタータ解説.jpg





バッハが1714年にペンデコステ(精霊降臨)の礼拝のためにかいた
カンタータBWV172の解説を聞きました。
その成立から
合唱、アリアなど全6曲の楽曲分析まで
大変詳しい、またユーモアを交えてのお話しでした。

スクリーンに年表、要点、そして楽譜を映しだし
もちろん、音楽も聴かせて下さるので
とても解りやすく、理解を深めることができました。

歌詞の意味を生かす曲づくり、
楽曲全体がシンメトリーになっている構造、
「銀の透かし模様のよう」と讃えられた対位法。。

鈴木雅明氏の溢れ出す知性に触れた、とても有意義な時間でした。

さらに、賛美歌の伴奏までして下さって
もう感激!
手鍵盤だけの小ぶりなオルガンでしたが
世界的なオルガニストが奏でる賛美歌は
とても重厚に響きました。




ところで、冒頭の華やかな合唱曲は
1714年の初演時にはCdur(ハ長調)でかかれていたのに
1724年の再演時にDdur(ニ長調)に移調されています。
調にこだわりを持つバッハだったのに何故??!

・・この翌々日。
優人さんの「古楽の楽しみ」は
「ナチュラル・トランペットの魅力」のお話しでした。

その中に、こんな解説が。
「ナチュラル・トランペットはニ長調が大好き!
バロック時代、一番楽に鳴らせるのがD管だった」

おおっ
バッハがBWV172をCdurからDdurに移調したのは、
この辺りにヒントがあるのかも?!

さて、真意のほどは?
























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中世の伝統歌          [コンサートの記憶]

アンサンブル・オブシディエンヌ
        ~東京国際フォーラムホールB5(ラ・フォルジュルネTOKYO2018)

Florence Jacquemart(笛、バグパイプ)
Helene Moreau(歌、サルタリー、打楽器)
Emmanuel Bonnardot(歌、中世フィドル、レベック、クルース、シトル/リーダー)
Pierre Bourhis(歌、ティンバヌム、打楽器)


(プログラム)
長い旅路のはじまり(ベリー地方のロンド)
新しい季節のはじめに(作者不詳の春の詩/13世紀)
<トリスタン>
ブルターニュのパルドン祭り(伝統歌)
トリスタンの嘆き(13世紀)
ああ、オリヴィエ・バスラン(バイユー写本)
<投獄・幽閉>
囚われた者は決して(”獅子心王”イングランド王リチャード1世)
オーストリアのある城に(グローガウ歌集/15世紀)
<修道院>
聖母に祈るためのバラード(フランソワ・ヴィヨン)
ロンドー形式のキリエ(作者不詳)
<死>
羊飼い(オック語の伝統歌)
この世の誰にでも訪れる死(作者不詳、コルトナ・ラウダ/12世紀)
<巡礼>
七つの喜び(モンセラートの朱い本)
脚が治癒したサラスの男(聖母マリアのカンティーガ集)*器楽
悲しい空(ベアルン地方の伝統歌)
歌え、ナイチンゲール(ベアルン地方のバスク語の歌)*器楽
処女なる聖母マリアを讃えよ(モンセラートの朱い本)
<十字軍>
パレスチナの歌(ヴァルター・フォン・デア・フォーゲルヴァイデ)
美しきヨランド(作者不詳の紡ぎ歌/13世紀)
私はエジプトから立ち去りたい(作者不詳/13世紀)

(アンコール)
声をそろえて歌わん(モンセラートの朱い本)
よき仲間との気晴らし(ヘンリー8世)





吟遊詩人たちが奏でる音楽は
はるか昔の 異国のものなのに

どこか懐かしく
幼い頃の記憶と重ね合わせて
優しい気持ちがよみがえる。。





フィドル、バグパイプ、笛に打楽器と
様々な中世楽器がステージに並ぶ。
それらを操りながら歌う4人。
プログラムは物語になっていて
まるで旅をしながら聴いているような展開に!

さまざまな珍しい楽器は
昔のタペストリーなどを参考に再現したものだとか。
その音色とともに中世の音楽にどっぷり浸れるって
こんなに楽しいことはない。



最後に「一緒に歌いましょう」と
「アヴェ・マリア」を唱和できて、もう感激です~♬






でも、CD買おうとしたら完売ですって!
そりゃそうよねー。
いやいや、こういう音楽はライブがいちばん。
と、強がってみましたが
やっぱりググってしまいましたw↓↓












そしてこちらは一緒に歌った「声をそろえて歌わん」(演奏者は違います)































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Gipsy Way          [コンサートの記憶]

パヴェル・シュポルツル&ジプシーウェイ
         ~東京国際フォーラム ホールB7(ラ・フォルジュルネTOKYO 2018)


ヴァイオリン:Pazel Sporcl
ヴィオラ:Zoltan Sandor
コントラバス:Jan Rigo
ツィンバロン:Thomas Vontsuzemu

(プログラム)
ブラームス:ハンガリー舞曲第5番
サラサーテ:ツィゴイネルワイ ゼン
ブーランジェ:わが祈り
シュポルツル:ヤノス・ビハリに捧ぐ、ジプシー・ファイヤー、
       トランシルヴァニア幻想曲、ナーネ・ ツォーハ
ババイ:カプリス・ツィガーヌ

(アンコール)
モンティ:チャルダッシュ




ダイナミックに
そして哀愁を込めて歌い上げるヴァイオリン!
ロマの音楽だけれど
確かな技術に支えられ
どんなパッセージもブレることはない

鉄壁のベースとヴィオラを鮮やかなツィンバロンが彩る
もちろん楽譜なし!
阿吽の呼吸の音楽はどこまでも自由自在。。




'18MayLFJジプシー2.jpg                            (写真はweb上からお借りしました)




青いヴァイオリンのパヴェル・シュポルツルは
ジュリアード音楽院でパールマンに師事したそうです。
美しい音は師匠ゆずりでしょうか?
もちろん、素晴らしい技量の持ち主です。
クラシックを完璧に弾ける人がロマ音楽に興味を持ち
ハンガリーの音楽家たちと一緒にやるようになる。
身体にしみ込んだ音楽ですから
楽譜など必要ないのでしょう。
ヴィオラのZoltan Sandorは
ずっと客席を凝視して演奏していたくらいです!

緩急の幅がモノ凄いのに ぴたっと合う!
「息が合う」という程度じゃない!
いや~、凄かった。

こういう演奏を聴くと
楽譜の意味を考えてしまうのでしたw



























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ロマンをめぐる物語 "躍動”          [コンサートの記憶]

とっておき アフタヌーン Vol. 7
            ~サントリーホール


指揮:鈴木優人
チェロ:宮田大
バリトン&ナビゲーター:加耒徹
日本フィルハーモニー交響楽団



(プログラム)
ヘンデル:「水上の音楽」HWV349より 第11曲、第12曲
     オペラ「セルセ」HWV40より「オンブラ・マイ・フ」
     「水上の音楽」HWV350より第13曲、第14曲、第15曲
チャイコフスキー:ロココ風の主題による変奏曲 イ長調 Op.33

ベートーヴェン:交響曲第7番 イ長調 Op.92


(チェリスト・アンコール)
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第1番BWV1007より プレリュード

(オーケストラ・アンコール)
ヘンデル:「水上の音楽」HWV 350 より 第5曲



'18Mayアフタヌーン1.jpg


はじめの曲は、なんと「古楽の楽しみ」のオープニング・テーマ!!
さすが優人さん、この番組の解説者のひとりだけあります。
バロック・ティンパニもチェンバロも加わっていて、まさしく古楽の世界ではありますが
ピッチも金管もモダンなのでヒジョ~~に華やかでありますw

弦楽奏者が立奏なのは、
イギリス国王ジョージ1世の船遊びの時に
船の上で演奏されたことの再現なのだそうです。
「テムズ川の風向きによっては譜面台が倒れそうになったり、大変だったのでは」
と優人さん。(すごい想像力w

そうそう、忘れちゃいけない。
この演奏会にはステキなナビゲーターがいるのです。
バリトンの加耒徹さん。
心地よい声で司会をして下さるのはホントに嬉しい。
しかもお話しが とっても上手!
でもね、歌が1曲だけというのはザンネンです~。

「オンブラ・マイ・フ」
バリトン・ヴォイスがホールの空気をさらりと変える。
木々の葉がやわらかくゆれて
そこに佇む人が見えてくる。。


再び「水上の音楽」の抜粋が演奏された後、
チェリストの宮田大さんが登場(拍手~
宮田さんもお話しが上手なんですねえ。

なんでもチャイコフスキーが作曲した変奏曲の順番を
「ぐちゃぐちゃに」入れ替えてしまった人がいたそうで
現在は入れ替えたまま演奏されているのだとか!
それにしても、宮田さんの「この日のイメージ」(演奏するたびに変わるそう)は
「恋人たちの駆け落ち」!!
オペラのように演奏したい、とのことですたw


チェロは雄弁で、ダイナミックで
ほんとうに表情豊か。
オケとのやりとりも自由自在で
まさにオペラを観ているようでした!

アンコールの無伴奏も
自身の言葉で語っているところが良かったなあ。



さあ、後半はオーケストラの編成が大きくなり
対向配置に。
いよいよ「ベト7」です!

優人さんの指揮は
どこまでも熱くて
そして爽快!
なんというドライブ感でしょう。
信じた音楽を
雄々しく突き進む!
圧巻のベートーヴェン!


演奏前に、ベト7がテーマ曲だった「のだめカンタービレ」の話題が出ていましたが
千秋センパイの名台詞
「さあ!楽しい音楽の時間です!」
まさに、これですよ。
ああ、すごかったなあ。。

そしてアンコールは
「古楽の楽しみ」のエンディングテーマ!

優人さんが放送の最後に言う
「みなさま、今日も良い いちにちを」

ほんとに、良い一日を
ありがとう!






'18Mayアフタヌーン2.jpg

        演奏後のイケメン3人組♡(この写真はweb上からお借りしました)





































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Chansons        [コンサートの記憶]

加耒徹バリトン×瀬川玄ピアノ
ドビュッシー歌曲コンサート
             

Cinq Poèmes de Baudelaire  ボードレールによる5つの詩
  La Balcon          バルコニー
  Harmonie du soir       ハーモニーは夕暮れの
  Le jet d'eau          吹き上げる水
  Recueillement        内省
  La mort des amants      死は恋人達の

Paul Bourget/詩
  Romance        ロマンス
  Les cloches      鐘

Rêverie          夢想(ピアノ・ソロ)

Les Angélus        アンジェルス(の鐘)
Dans le Jardin       庭の中

La mer est plus belle. Que les cathédrales 海がより美しくは大聖堂より
Le son du cor s'afflige vers les bois    音は角笛の訴え向かうは森
L'Echelonnement des haies        列は生け垣





'18April加來徹.jpg



天井の高い、小さな教会のような空間で
解説を交えた演奏会

個性的なピアノ
豊かに響くバリトン
ボードレール、ベルレーヌの詩の世界

そんな音楽に浸るうちに
いつしかフランスのサロンにトリップ。。


ほんとうに
加耒徹さんの倍音が豊かな声は
いつもながら気持ち良いこと!
この空間で聴くと
ドビュッシーが好きだった海のうねりに身を任せて
漂いつづけているよう。。




ところで解説は、
瀬川さんが翻訳された歌詞を壁に投影して
それを読み上げつつのお話しでした。
(前掲のプログラムの訳も瀬川さん)
同時期にかかれた作品の事や時代背景についてのお話しは
とても勉強になりましたが、
私が知りたかったフランス語と音楽の関係については言及がありませんでした。

でも、こんなサロンで音楽を聴くのは本当に贅沢!
ステキな午後のひとときを堪能しました。






























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